1. マヨネーズの種類
マヨネーズのルーツについては諸説あるようだ。有力なのは、地中海に浮かぶスペインの小さな島・メノルカが発祥の地だという説。18世紀半ば、この島を訪れたフランス軍指揮官が出会ったのが、港町マオンの料理屋で肉に添えられ登場したソース。このソースを後にパリで「マオンのソース」として紹介。それが「Mahonnaise(マオンネーズ)」となり、「Mayonnaise(マヨネーズ)」と呼ばれるようになったという。
その後、パリから世界へ広まったマヨネーズが日本で製造されたのは、関東大震災後の復興期のことだ。日本初の国産品がキユーピーから発売され、食の西洋化とともにマヨネーズは次第に普及。昭和30年代(1955年~1964年)に需要が拡大し、現在はさまざまなメーカーの商品がスーパーに並び、今や国民が愛する定番調味料になっている。
JAS(日本農林規格)ではマヨネーズは、半固体状ドレッシングに分類。原料は卵や油、酢、香辛料などで、油脂の重量が全体の65%以上のものについて、マヨネーズとしての表示が認められる。大きくは「卵黄型」と「全卵型」に分けられ、低カロリーにするため油分をカットした商品は「マヨネーズタイプ調味料」と分類される。
その後、パリから世界へ広まったマヨネーズが日本で製造されたのは、関東大震災後の復興期のことだ。日本初の国産品がキユーピーから発売され、食の西洋化とともにマヨネーズは次第に普及。昭和30年代(1955年~1964年)に需要が拡大し、現在はさまざまなメーカーの商品がスーパーに並び、今や国民が愛する定番調味料になっている。
JAS(日本農林規格)ではマヨネーズは、半固体状ドレッシングに分類。原料は卵や油、酢、香辛料などで、油脂の重量が全体の65%以上のものについて、マヨネーズとしての表示が認められる。大きくは「卵黄型」と「全卵型」に分けられ、低カロリーにするため油分をカットした商品は「マヨネーズタイプ調味料」と分類される。
- 卵黄型
卵黄のみを用いる日本では最もポピュラーなタイプでコクがある。ヨーロッパのレシピがルーツ。 - 全卵型
卵を丸ごと使用し、クリーミー。こちらはアメリカで多いタイプ。なめらかでパンなどに塗りやすく、比較的さっぱりしている。 - マヨネーズタイプ
低カロリーにするため油分を基準値の65%以下に抑えるなど、原料を工夫し、健康志向のニーズに対応したもの。
2. マヨネーズの特産地
スペイン東岸、地中海に浮かぶバレアレス諸島。マヨルカ島やイビサ島などに連なり、透明で美しい海に囲まれたリゾート地・メノルカ島が、先述したようにマヨネーズの故郷とされている。
この地で今も作られる元祖マヨネーズは、卵黄と塩とオリーブオイルのみを使う極めてシンプルなレシピ。ボウルに入れた卵黄に塩を加え、そこにオリーブオイルを少しずつ加えながら、すりこぎでかき混ぜていくというものだ。毎年マヨネーズ選手権も開催され、手作りの技を競うそうだが、卵黄と油を乳化させるのが美味しいマヨネーズ作りのキモ。混ぜに混ぜてきめ細かな粒子にしたまろやかな味わいは、オリーブオイルの風味がよく、地中海の幸・魚介料理にとても合う。
この地で今も作られる元祖マヨネーズは、卵黄と塩とオリーブオイルのみを使う極めてシンプルなレシピ。ボウルに入れた卵黄に塩を加え、そこにオリーブオイルを少しずつ加えながら、すりこぎでかき混ぜていくというものだ。毎年マヨネーズ選手権も開催され、手作りの技を競うそうだが、卵黄と油を乳化させるのが美味しいマヨネーズ作りのキモ。混ぜに混ぜてきめ細かな粒子にしたまろやかな味わいは、オリーブオイルの風味がよく、地中海の幸・魚介料理にとても合う。
3. マヨネーズの選び方
マヨネーズは嗜好性が高い食品の1つなので、お気に入りの味が決まっている家庭が多いかもしれない。けれども日本各地や世界には実にさまざまな種類のマヨネーズがあるので、時には新しい出会いを求めてみるのも一興だ。
試食できない場合は、パッケージに記載された表示などが判断基準となるので、ぜひ確認してみてほしい。
まずは卵黄型か、全卵型かをチェック。1で紹介したように、濃厚さやコクを求めるなら、卵黄のみを使ったものをチョイスしよう。続いて、原材料の卵も気になるところだ。最近はブランド卵を使った高級品も出ていて、食指が動くきっかけに。
また、成分の7割近くが脂質のマヨネーズは、どんな油を用いているかも重要な判断基準になる。亜麻仁油などオメガ3系脂肪酸を摂れるものもあるので、健康志向の方はお試しを。ちなみに、油分を抑えたカロリーカット製品は、その分、添加物や塩分、糖質が高い場合もあるので注意したい。さらに、味を左右するのが酢。どんな酸味が入っているかで好き嫌いが分かれる場合もあるので、こちらも確認してから購入を決めよう。
試食できない場合は、パッケージに記載された表示などが判断基準となるので、ぜひ確認してみてほしい。
まずは卵黄型か、全卵型かをチェック。1で紹介したように、濃厚さやコクを求めるなら、卵黄のみを使ったものをチョイスしよう。続いて、原材料の卵も気になるところだ。最近はブランド卵を使った高級品も出ていて、食指が動くきっかけに。
また、成分の7割近くが脂質のマヨネーズは、どんな油を用いているかも重要な判断基準になる。亜麻仁油などオメガ3系脂肪酸を摂れるものもあるので、健康志向の方はお試しを。ちなみに、油分を抑えたカロリーカット製品は、その分、添加物や塩分、糖質が高い場合もあるので注意したい。さらに、味を左右するのが酢。どんな酸味が入っているかで好き嫌いが分かれる場合もあるので、こちらも確認してから購入を決めよう。
4. マヨネーズの美味しい食べ方
マヨネーズの消費国ナンバー1として、最近話題になった国・ロシア。バケツサイズのパッケージに入ったマヨネーズを家庭で購入するなど、寒いゆえか、さまざまな料理に高カロリーなマヨネーズを多用するらしい。中でも代表的な定番メニューが、正月や祝いの席でも食べるという「オリヴィエ・サラダ」。元祖ポテトサラダのような料理で、作り方は以下の通りカンタンだ。
じゃがいもや人参、鶏の胸肉、卵を茹でる→ピクルスや玉ねぎなども一緒に、すべての材料を細かく賽の目にカットする→塩、胡椒、砂糖と酢で味を付け、マヨネーズで和えて完成。サワークリームを仕上げに加えても美味しい。
じゃがいもや人参、鶏の胸肉、卵を茹でる→ピクルスや玉ねぎなども一緒に、すべての材料を細かく賽の目にカットする→塩、胡椒、砂糖と酢で味を付け、マヨネーズで和えて完成。サワークリームを仕上げに加えても美味しい。
結論
ソースやケチャップ、醤油と和えたり、タルタルソースを作ったり、たらこやわさび、芥子との相性も抜群と、変幻自在なマヨネーズ。「マヨラー」を自認するなら、時間がある週末などに、自家製マヨネーズ作りに挑戦してみてはいかがだろう。サラダ油のほかオリーブオイル、胡麻油などでもお試しを!