【管理栄養士監修】ショートケーキのカロリーと糖質量｜栄養図鑑

「日本食品標準成分表」には、ショートケーキ（果実なし）とショートケーキ（いちご）の2種類の栄養価が収録されている。まずはそれぞれの100gあたりのカロリーと糖質量を確認しよう。なお、糖質量は収録されていないため、「炭水化物量－食物繊維量」で計算している。

・ショートケーキ（果実なし）：318kcal
・ショートケーキ（いちごあり）：314kcal

・ショートケーキ（果実なし）：41.7g
・ショートケーキ（いちごあり）：41.8g

ショートケーキには砂糖・小麦粉・卵・生クリームなどが使われており、糖質（炭水化物）のほかにもたんぱく質や脂質、ビタミン類、ミネラル類なども含んでいる。そこで「日本食品標準成分表」のデータを参考に「ショートケーキ（果実なし）」の100gあたりの数値を確認しよう。

・たんぱく質：6.9g
・脂質：15.2g
・炭水化物：42.3g
・脂肪酸
　・飽和脂肪酸：5.80g
　・一価不飽和脂肪酸：6.34g
　・多価不飽和脂肪酸：1.03g
・ビタミン
　・ビタミンA（レチノール）：130μg
　・ビタミンD：1.4μg
　・ビタミンE：0.6mg
　・ビタミンK：6μg
　・ビタミンB1：0.05mg
　・ビタミンB2：0.15mg
　・ナイアシン：0.2mg
　・ビタミンB6：0.04mg
　・ビタミンB12：0.4μg
　・葉酸：19μg
　・パントテン酸：0.53mg
　・ビオチン：8.5μg
　・ビタミンC：0mg
・ミネラル
　・ナトリウム：80mg
　・カリウム：86mg
　・カルシウム：31mg
　・マグネシウム：7mg
　・リン：100mg
　・鉄：0.6mg
　・亜鉛：0.5mg
　・銅：0.04mg
　・マンガン：0.1mg
　・ヨウ素：13μg
　・セレン：9μg
　・クロム：1μg
　・モリブデン：6μg
・食物繊維：0.6g
　（・水溶性食物繊維：0.3g）
　（・不溶性食物繊維：0.3g）

市販のショートケーキは、さまざまな飲食店やメーカーから販売されているが、使われている具材やサイズはそれぞれで異なる。そのため、1個あたりのカロリーは200～350kcal程度と幅がある。以下に主な市販のショートケーキのカロリーをまとめておくので確認してみよう。

・シャトレーゼ（スペシャル苺ショート）：285kcal
・銀座コージーコーナー（苺のショートケーキ）：356kcal
・ローソン（パーティーケーキ　ストロベリーショート）：207kcal
・ファミリーマート（いちごのショートケーキ）：251kcal
・山崎製パン（苺のショートケーキ）：237kcal

「日本食品標準成分表」には、スポンジケーキやベイクドチーズケーキなど、ショートケーキ以外のケーキのカロリーも収録されている。そこでショートケーキとこれらのケーキの100gあたりのカロリーを比較してみよう。

・スポンジケーキ：283kcal
・バターケーキ：422kcal
・ベイクドチーズケーキ：299kcal
・レアチーズケーキ：349kcal
・（参考）ショートケーキ：318kcal

ここまでショートケーキのカロリーや糖質量などを詳しく解説してきた。しかし中には「1日にどれくらい食べていいのか」や「カロリーオフの方法はないのか」などが気になる人もいるだろう。そこで最後に、ショートケーキのカロリーに関するよくある質問・疑問に回答する。

農林水産省などが策定した「食事バランスガイド」によると（※2）、ショートケーキなどのお菓子は「1日あたり200kcal以内を目安にするとよい」としている。ショートケーキは1個あたり200～350kcal程度となっているため、1日に1/2個程度を目安にするほうが望ましい。ショートケーキを楽しむのはいいことだが、食べ過ぎるとカロリーオーバーに繋がる可能性もあるので注意しよう。

ショートケーキをカロリーオフしたいなら、市販の低糖質スイーツを選ぶのもおすすめだ。低糖質スイーツの多くは糖質が少ない分、カロリーも低めになっている。そのため、普通のショートケーキよりもカロリーオフすることが可能だ。また、サラヤが販売している「ラカントS」などを使って、低糖質ショートケーキを手作りする方法もある。低糖質レシピも多いので探してみるとよいだろう。

ショートケーキのカロリーは100gあたり320kcal程度であり、市販のショートケーキのカロリーは200～350kcal程度となっている。比較的高カロリーなお菓子であるため、カロリーの摂り過ぎには注意しよう。目安としては1日に1/2個（200kcal以内）にしておくとよさそうだ。

（参考文献）