1. ヴィーガン対応のラテ

日本ではヴィーガンラテより「ベジラテ」と言った方が分かりやすいかもしれない。もともとベジタリアンの多いアメリカで考案されたドリンクだ。ヴィーガンとはベジタリアンとも違う食主義で、近年増加傾向にある。
絶対菜食主義者のためのラテ
ベジタリアンとは菜食主義者のことだ。肉や魚を食べない主義で、卵や乳製品は口にする人も多い。対するヴィーガンは絶対菜食主義者と呼ばれ、植物性のものしか口にしない。卵、乳製品、ゼラチンや蜂蜜も食べず、ウールや毛皮などの動物性の衣類も一切身に着けない。アメリカでは厳格な動物愛護精神が盛んで、そういったヴィーガンのために考案されたのが「ヴィーガンラテ」なのだ。
マンハッタンうまれ
一般的なラテは動物性の牛乳を使用している。ヴィーガンラテでは、これを近年注目のアーモンドミルク、ココナッツミルク、豆乳など植物性のミルクで代替した。マンハッタンにあるカフェで考案されたドリンクで、ノンカフェインにするためコーヒーも使っていない。ビーツ(赤カブ)やターメリックで色を付けている。ヴィーガンだけでなく、健康を気にする人や野菜を積極的に摂りたい人にも大人気となった。
2. ヴィーガンラテの特徴

一般的なラテはコーヒーの色をしているが、ヴィーガンラテはカラフルな見た目だ。もちろん見た目だけでなく味も美味しい。
色とりどりの見た目
女性や子どもにかわいいと大人気のカラフルな見た目。赤・黄・緑が基本カラーだ。赤はビーツというロシアのボルシチにも使われる赤カブで、黄はターメリックという香辛料でつけられている。緑はカフェインレス処理した抹茶やほうれん草が主体だ。素材の色そのままが楽しめる。
体によくてあっさりした味わい
牛乳は動物性の脂肪を含んでいるため、カルシウムや乳脂肪は摂れるがコッテリ濃厚な味になる。ヴィーガンラテは植物性ミルクのため、「あっさりしていて美味しい」と喜ばれている。緑黄色野菜たっぷりで、食物繊維やビタミンを摂取できる。乳製品アレルギーの人に安心、ノンカフェインなので妊婦や子どもでも飲むことができるのも魅力だ。
3. 自宅でも作れる

おしゃれなカフェで注文するのもいいが、植物性のミルクと野菜パウダーがあれば、ヴィーガンラテは自宅でも簡単に作ることができる。
植物性ミルクを用意
一般のスーパーマーケットなら豆乳が入手しやすい。ココナッツミルクならトロピカルな味に、アーモンドミルクなら香ばしい風味が楽しめる。電動のミルクフォーマーを購入すると、自宅でも本格的なフワフワのミルクフォームを楽しめるが、鍋で温めるだけでも十分だ。ホットミルクに野菜パウダー、好みで砂糖を加えるだけで、ヴィーガンラテのできあがりである。
味や色の決め手は野菜パウダー
カフェで赤いラテに使われるビーツパウダーは、通販などで入手できる。すぐ手に入りやすいのはストロベリーパウダー、ラズベリーパウダーなどだ。緑はホウレンソウパウダーや市販の青汁を利用してもいい。黄色はターメリック、カボチャパウダーを使おう。生の野菜や果物を使いたい場合は、必要に応じて加熱したあと、ミキサーなどでペーストにしてから温めた植物性ミルクに混ぜよう。
結論
植物性ミルクは電子レンジで温めてもいいのだが、ミルクフォーマーがない場合は、鍋で直接温めた方が口当たりはまろやかになる。ヴィーガンラテはスムージーと違い、生野菜ではなくパウダーさえあればいつでも作れる。野菜パウダーは保存が効くため、通販などで好みの色のパウダーを購入しておくと、いつでも自宅でヴィーガンラテが楽しめるだろう。