1. もろみ味噌×きゅうり=もろきゅうとは?

もろきゅうとは、正確にはもろみ味噌ときゅうりのことを指す。きゅうりにもろみ味噌をつけて食べるつまみだ。さっぱりしたきゅうりの味に、濃厚な味噌が相性バツグンなのだ。もろみ味噌は通常食べている味噌よりも甘みが強いため、きゅうりなどのみずみずしい食材の旨みをしっかり引き出してくれるのが魅力である。
もろみ味噌の特徴
粒が特徴のもろみ味噌は、大豆や米、麦のほかに、塩漬けした野菜類を原材料としている。保存がきくというのが日本人がもろみ味噌を作ってきた理由でもあるといわれているが、諸説ある。中国から伝わったという話もあるが、日本では縄文時代にはもう保存食として作られていたという話も。もろみ味噌の粒は、酒やしょうゆなどを作る過程でできる「もろみ」である。やわらかいのは発酵しているからだ。もろみ味噌は調味料としてというよりも、もろみを味わうために作られたものといえるだろう。きゅうりにのせているのは、淡白な味である野菜にコクを出そうとしたためとも考えられる。
2. もろきゅうの切り方

もろきゅうで使うきゅうりだが、定番の切り方を知っておくと便利だ。見ための違いで食欲をよりそそられることもあるので、綺麗な切り方をマスターしたい。そこでこれだけはおさえておきたい切り方をまとめていこう。
ぶつ切り
まずはランダムに切っていくぶつ切りは、料理未経験者でも簡単に作れる方法だ。きゅうりを洗ってイボを包丁の柄の部分でとったら、そのまま適当にザクザクと切っていこう。皿に盛りつけるだけなので誰でもでき簡単だ。
叩き割り
切り方ではないが、こちらも簡単な方法だ。ジッパー式保存袋に2~3等分に切ったきゅうりを入れて、そのまま麺棒などで叩いて割る。包丁に慣れていない人でもすぐにできるうえに、味がしみ込みやすくおすすめ。
切り違い
きゅうりの飾り切りの一種である「切り違い」という切り方は、見ためが美しいため来客時におすすめだ。まずきゅうりを5cmほどの好みの長さにザクザク切る。次は切り口に対して水平に、きゅうりの中心部に包丁を入れよう。別の包丁を使い、45度の角度から最初の包丁に当たるまで包丁を入れる。きゅうりを反転、その後同じことを繰り返す。包丁を抜き、半分にわけたら完成だ。
3. きゅうりの簡単おつまみを紹介

もろきゅう以外にも、きゅうりを使った簡単おつまみはたくさんある。料理が苦手でもきゅうを使うおつまみなら、ゲストが来た時でもすぐに出せておすすめだ。こちらでは知っていると便利なおつまみの作り方をまとめよう。
うめきゅう
名前の通り梅ときゅうりを合わせて食べるおつまみで、簡単に作れるのがポイント。もろみ味噌を梅ペーストに変えるだけだ。ほどよい酸味ときゅうりのみずみずしい感じが日本酒などと合うと人気がある。
長いもきゅうり
粘り気のある長芋を短冊切りにし、きゅうりと和えるシンプルなおつまみ。調味料は好みによるが、おすすめはごま油としょうゆをベースにして少し酢を混ぜたものだ。あとを引く美味しさが人気。切り方ももろきゅうと同じでOK。
マヨきゅう
こちらもシンプルにきゅうりにマヨネーズを合わせるだけ。好みで七味などをマヨネーズに混ぜると、ピリリと辛くて美味しい。きゅうりの種類を小さめのものに変えて、そのままいただくのもおすすめだ。また、わさびなどを混ぜるのも美味しい。
結論
もろきゅうの切り方やきゅうりのアレンジレシピをご紹介した。きゅうりを使ったおつまみは、とても簡単に作れるうえ、さっぱりしていて美味しい。日本酒だけではなく、ワインなどの洋酒とも相性がよいところも、注目だ。