目次
1. セコガニとは?

セコガニとは、卵を持っているメスのズワイガニ(松葉ガニ)のこと。鳥取県、島根県、兵庫県、京都府などで水揚げされており、地域によって親ガニ、セイコガニ、コッペガニ、香箱ガニなどとも呼ばれている。資源保護のため漁期は11~12月頃と短く、貴重なカニとして知られている。その味わいは絶品であり、特に卵(内子や外子)はセコガニでしか楽しめないため非常に人気がある。
2. セコガニの基本的な栄養価

「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」には(※1)、セコガニの栄養価は収録されていない。そこで、基本となる「ズワイガニ(生)」の100gあたりの栄養価を確認しておこう。
ズワイガニ(生)の100gあたりの栄養価
・エネルギー:59kcal
・たんぱく質:13.9g
・脂質:0.4g
・炭水化物:0.1g
・脂肪酸
・飽和脂肪酸:0.03g
・一価不飽和脂肪酸:0.06g
・多価不飽和脂肪酸:0.13g
・ビタミン
・βカロテン:-μg
・ビタミンD:0μg
・ビタミンE:2.1mg
・ビタミンK:0μg
・ビタミンB1:0.24mg
・ビタミンB2:0.60mg
・ナイアシン:8mg
・ビタミンB6:0.13mg
・ビタミンB12:4.3μg
・葉酸:15μg
・パントテン酸:0.48mg
・ビオチン:3.0μg
・ビタミンC:Trmg
・ミネラル
・ナトリウム:310mg
・カリウム:310mg
・カルシウム:90mg
・マグネシウム:42mg
・リン:170mg
・鉄:0.5mg
・亜鉛:2.6mg
・銅:0.35mg
・マンガン:0.02mg
・ヨウ素:58μg
・セレン:97μg
・クロム:1μg
・モリブデン:2μg
・食物繊維:0g
・たんぱく質:13.9g
・脂質:0.4g
・炭水化物:0.1g
・脂肪酸
・飽和脂肪酸:0.03g
・一価不飽和脂肪酸:0.06g
・多価不飽和脂肪酸:0.13g
・ビタミン
・βカロテン:-μg
・ビタミンD:0μg
・ビタミンE:2.1mg
・ビタミンK:0μg
・ビタミンB1:0.24mg
・ビタミンB2:0.60mg
・ナイアシン:8mg
・ビタミンB6:0.13mg
・ビタミンB12:4.3μg
・葉酸:15μg
・パントテン酸:0.48mg
・ビオチン:3.0μg
・ビタミンC:Trmg
・ミネラル
・ナトリウム:310mg
・カリウム:310mg
・カルシウム:90mg
・マグネシウム:42mg
・リン:170mg
・鉄:0.5mg
・亜鉛:2.6mg
・銅:0.35mg
・マンガン:0.02mg
・ヨウ素:58μg
・セレン:97μg
・クロム:1μg
・モリブデン:2μg
・食物繊維:0g
3. セコガニの基本的な茹で方・食べ方

セコガニの食べ方はさまざまあるが、最も基本となるのが「茹でガニ」である。そこでセコガニの基本的な茹で方と、茹でたセコガニの食べ方を確認しておこう。なお、茹で時間はセコガニの大きさによって異なり、小さいものは15分程度、大きいものは20分程度を目安にするとよいだろう。
セコガニの基本的な茹で方・手順
1.セコガニを20~30分ほど真水に浸けておく
2.動かなくなったセコガニの甲羅を洗っておく
3.カニが入る大きさの鍋にお湯を沸かす
4.お湯が沸いたらお湯に対して3%の塩を入れる
5.セコガニの甲羅を下にして鍋の中に入れる
※必要に応じて落し蓋や重石をしておく
6.カニの大きさに合わせて15~20分程度茹でる
7.茹でたらザルなどに上げて水で流せば完了
2.動かなくなったセコガニの甲羅を洗っておく
3.カニが入る大きさの鍋にお湯を沸かす
4.お湯が沸いたらお湯に対して3%の塩を入れる
5.セコガニの甲羅を下にして鍋の中に入れる
※必要に応じて落し蓋や重石をしておく
6.カニの大きさに合わせて15~20分程度茹でる
7.茹でたらザルなどに上げて水で流せば完了
茹でたセコガニの食べ方・手順
1.仰向けに置いたセコガニの外子とフンドシを外す
2.片側の脚をまとめて持ち、反対の脚側に起こして甲羅を外す
3.反対側も(2)と同様の手順で脚を起こして甲羅を外せば完了
※取り出したカニ味噌、内子、外子はそのまま食べられる
※脚や爪の中にある身はハサミやカニフォークで取り出して食べる
2.片側の脚をまとめて持ち、反対の脚側に起こして甲羅を外す
3.反対側も(2)と同様の手順で脚を起こして甲羅を外せば完了
※取り出したカニ味噌、内子、外子はそのまま食べられる
※脚や爪の中にある身はハサミやカニフォークで取り出して食べる
4. セコガニの美味しい食べ方・料理集

セコガニは、前述したような茹でガニ以外にもセコ飯(炊き込みご飯)、セコ汁、セコガニ丼、焼きガニなどにしても美味しく食べられる。ここでは、そんなセコガニを堪能できる料理を紹介する。
その1.セコ飯
セコ飯とは、セコガニの炊き込みご飯のことである。白飯と一緒にセコガニやみりん・酒・醤油などの調味料を炊き込んで作る。炊き上がったあとに、外子や内子をご飯に混ぜることでよりセコガニのうま味を楽しめる。余ったセコ飯はおにぎり(セコにぎり)にしても美味しく食べられる。
その2.セコ汁
セコ汁とは、セコガニを使ったカニ汁(味噌汁)のこと。半分に切ったセコガニを水が入った鍋に入れて一煮立ちさせる。それから短冊切りにした大根を加えて茹でる。最後に味噌を加えればセコ汁の完成だ。外子や内子からうま味が出るため、極上の味わいの味噌汁に仕上がる。
5. セコガニが長持ちする保存方法

セコガニは鮮度が重要になるため、購入後はできる限り早く食べるのが大切だ。また、生ガニのまま保存するとすぐに黒くなってしまうため、保存する際は一度茹でておくほうがよい。それから以下のようにして冷蔵保存しておこう。なお、冷蔵保存する場合は1~2日以内に食べ切るようにしよう。
セコガニの冷蔵保存のやり方・手順
※セコガニが生の場合は必ず茹でておく
1.食品用ラップを2~3重くらい巻いておく
2.ラップで包んだセコガニをビニール袋に入れる
3.ビニール袋に入れたまま冷蔵庫に入れて保存する
1.食品用ラップを2~3重くらい巻いておく
2.ラップで包んだセコガニをビニール袋に入れる
3.ビニール袋に入れたまま冷蔵庫に入れて保存する
6. セコガニの主な入手方法・購入場所

セコガニは、時期が合えば一般的なデパートなどでも見かけることがある。また、近くのデパートで見つからない場合は、ネット通販やふるさと納税などを利用するのもおすすめだ。ネット通販の場合は、楽天市場のようなECモールをはじめ、魚屋などが運営しているオンラインショップなどでも購入可能だ。先行予約が始まる10月中旬頃からネットで探してみるとよいだろう。
結論
セコガニとは子持ちのズワイガニ(松葉ガニ)のことであり、毎年11~12月頃にしか出回らない貴重なカニである。特に、外子・内子・カニ味噌は、セコガニならではの贅沢な味わいである。セコガニが水揚げされる時期が来たら、デパートやオンラインショップなどで探してみよう。
(参考文献)
- ※1:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/
この記事もCheck!