1. メルトサンドウィッチを解説

本来は溶かす、溶け込むという意味のメルト。食においては、チーズが溶けるという意味で使われることがほとんどである。すなわちメルトサンドウィッチと言えば、チーズがとろりととろけたホットサンドウィッチのことを指しているのだ。アメリカではとてもポピュラーで、朝食やランチに食べられている。
王道はツナメルト
ツナ・メルトサンドウィッチは、日本ではチェーン店で販売されていることもあり、知名度が高い。ツナとチェダーチーズを挟んだホットサンドウィッチのことで、みじん切りやスライス状の玉ねぎが入っているところも特徴である。リッチなチェダーチーズがツナ特有のにおいをカモフラージュしてくれるので、ツナが苦手な人にもおすすめだ。そしてアクセントになるのが、玉ねぎ。全体にまろやかな味を、玉ねぎが引き締めてくれる。ボリュームがあり、ひとつで満足度が高いところも嬉しい。
チキンやパティも
アメリカではツナ・メルトサンドウィッチと同じように、チキン・メルトやパティ・メルトと呼ばれるサンドウィッチも存在する。ツナ・メルトサンドウィッチと同じく、チキンやパティの上でとろけたチーズが美味しいサンドウィッチである。チーズのおかげで、ボリュームも満点。
2. メルトサンドウィッチの作り方

ツナ・メルトサンドウィッチ
フィリングの作り方はとても簡単。ツナ缶に、スライスした玉ねぎを混ぜるだけ。ツナ缶は水をしっかり切ると、パンがベタつかない。マヨネーズやゆで卵を合わせれば、ボリュームもUP。こってりとした味わいに進化する。味付けの基本は塩胡椒。ケチャップを少し加えると甘みが加わり、全体の味が締まるのでおすすめだ。スパイスになる玉ねぎは、赤タマネギやセロリやパセリなどで代用も可能。フィリングを混ぜたら、次はパンに挟んでいく。
チーズは豪快に
使用するチーズは、好みのものでOK。とろけるチーズを使うと、もっとも簡単だ。もっと味わいにこだわりたい!という人であれば、チェダーチーズを購入することをおすすめする。コクがぐんとアップするので、食べ応えも十分。のせる量はとにかくたっぷり。山になるほどのせても、もう一枚のパンで挟むので心配は不要だ。パンにチーズをのせてフィリングを重ね、最後にチーズをまたのせてパンでサンドすると、さらにボリューム感がUPする。
バターでカリッと
フライパンに多めのバターを入れて、サンドウィッチを入れたら、フライ返しなどで優しく上から押しつけながら焼いていく。ちょうどよく焼き色がついたら、裏返して同じように焼いていく。弱めの火で両面焼き上げれば完成。切ると中からチーズが溶け出し、目にも鼻にも舌にも美味しい仕上がりに。
3. メルトサンドウィッチが美味しくなる組み合わせ

ベーコンと卵
メルトサンドウィッチは、ツナ以外にもさまざまな具材で作ることができる。おすすめのひとつは、ベーコンと卵。卵は目玉焼きでもよし、ゆで卵をマッシュした卵サラダでもよい。ベーコンはあらかじめカリッと焼いておき、そのときに出た油とバターでメルトサンドウィッチを焼くとよい。
ハムときゅうり
温かいきゅうりとチーズと聞くと、なんとも相性が悪いように感じるが、これがなかなかイケる。どうしても気が進まない人は、きゅうりのピクルスからチャレンジしてみるとよいだろう。こちらはチェダーではなく、スイスなどシンプルなチーズを使うとバランスがよい。
残り物のカレーやミートソース
カレーやミートソースが少しだけ残ってしまったという場合に、ぜひ作りたいメルトサンドウィッチ。カレーやミートソースは冷めた状態のものを使うと取り扱いやすい。チーズで挟むようにトッピングすると、食べやすくて◎。
結論
とろけるチーズが美味しいメルトサンドウィッチは、冬にぴったりのホットサンドだ。表面をこんがりと焼きつけることで、中のチーズがとろりと溶ける。朝食はもちろん、フィリングによってはボリュームも満点なので、ブランチとしても活躍してくれそうだ。