1. カオマンガイとは?

カオマンガイとは、鶏肉のゆで汁で炊いたご飯に、茹でた鶏肉などを盛り付けたタイ料理のこと。また、一般的にはキュウリなどが添えられており、甘辛いタレをかけて食べることが多い。タイ国民のとってのソウルフードであり、屋台や食堂、レストランなどで食べることができる。なお、東南アジア一帯に似たような料理が存在し、シンガポールの「チキンライス」なども有名となっている。
2. タイのカオマンガイの主な特徴

タイのカオマンガイには、タイ米(ジャスミン米)が使われている、シャモ肉が使われている、甘辛いタレをかけるなどの特徴がある。ここではタイのカオマンガイの特徴について確認しよう。
1.タイ米が使われている
カオマンガイのご飯には、日本で主流のジャポニカ種ではなく、インディカ種であるタイ米(ジャスミン米)が使われている。また、このタイ米を普通の水ではなく、鶏肉を茹でただし汁を使って炊くことが多い。そのため、鶏肉のうま味たっぷりと含んだご飯を楽しむことができる。
2.シャモ肉が使われている
本場タイのカオマンガイにはシャモ肉が使われていることが多いという。シャモ肉の特徴は、脂肪が少なくあっさりとしているが、力強いうま味が楽しめること。また、濃厚なだしが取れるためスープなどにしても美味しい。なお、シャモの名前の由来は、タイの旧国名を表す「シャム」である。
3.甘辛いタレをかける
一般的にカオマンガイには甘辛いソースをかけることが多い。特にタイのタレには「タオチオ」という味噌のような調味料や、「シーユーカオ」という醤油のような調味料が使われている。なお、お店によっては非常に辛味が強いこともあるので、かけ過ぎには注意が必要となっている。
3. カオマンガイのシンプルな作り方

カオマンガイ風の蒸し鶏ご飯は、家でも簡単に作ることが可能だ。基本的には白米と鶏肉を炊飯器に一緒に入れて炊き上がれば作れる。また、醤油、ナンプラー、酢、砂糖、味噌、水、長ネギのみじん切りなどを混ぜればタレも作れる。ここではそんなカオマンガイの作り方を確認しよう。
カオマンガイ風炊き込みご飯の作り方・手順
1.鶏もも肉にフォークを刺して穴を開ける
2.鶏もも肉に酒・塩・黒コショウをかける
3.ナンプラー、ゴマ油、ニンニク、ショウガ、鶏ガラスープの素を混ぜる
4.炊飯器に米、長ネギ(青い部分)、鶏もも肉、(3)を入れて通常通り炊く
5.炊き上がったら鶏もも肉を切り、器に盛り付けたら出来上がり
※炊飯器を使用するため、吹きこぼれや焦げ付きなどに注意する
2.鶏もも肉に酒・塩・黒コショウをかける
3.ナンプラー、ゴマ油、ニンニク、ショウガ、鶏ガラスープの素を混ぜる
4.炊飯器に米、長ネギ(青い部分)、鶏もも肉、(3)を入れて通常通り炊く
5.炊き上がったら鶏もも肉を切り、器に盛り付けたら出来上がり
※炊飯器を使用するため、吹きこぼれや焦げ付きなどに注意する
4. カオマンガイに関するよくある質問

最後に、カオマンガイに関するよくある質問・疑問に回答する。
Q1.カオマンガイとはどういう意味なのか?
カオマンガイの「カオ」はご飯、「マン」は油、「ガイ」は鶏肉を意味しているという。日本では白飯に茹でた鶏肉を添えることが多い。しかし、現地では鶏肉を茹でたあとの「うま味たっぷりのだし汁」を使ってご飯を炊くというのが一般的となっているようだ。
Q2.カオマンガイのルーツはどんな料理か?
一般的にカオマンガイのルーツは、シンガポールの「海南鶏飯」とされている。また、この海南鶏飯は中国南方にある海南州の移民によって伝えられたと言われている。基本的にはカオマンガイと同じだが、海南鶏飯にはダークソイソース、チリソース、ジンジャーソースの3種類を合わせる。
結論
カオマンガイとは「タイ風チキンライス」や「タイ風蒸し鶏ご飯」などと呼ばれているタイを代表する主食である。一般的なトマト味のチキンライスとは異なり、鶏のうま味が楽しめることが魅力となっている。タイ料理専門店などに行った際には食べてみてはいかがだろうか。
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