1. オーロラソースとは?
オーロラソース(Sauce Aurore)とは、ピンク色の見た目をしているソースの一種である。日本ではケチャップとマヨネーズを混ぜ合わせて作ることが多いが、本場・フランスにおけるオーロラソースは、ホワイトソース(ベシャメルソース)にトマトピューレなどを加えて煮詰めたものだ。2つのソースの作り方は異なるが、いずれもほのかな酸味とコクが感じられるという点は共通している。
オーロラソースの名前の由来
オーロラソース(Sauce Aurore)の名前の由来は、ローマ神話に登場する曙の女神・アウローラ(Aurore)といわれている。また、ソースのピンク色が夜明けの空を想起させることから、フランス語で「曙」を意味する「オーロラ(Aurore)」が使われたとされている。
2. オーロラソースの作り方2種類
前述のとおり、オーロラソースには「日本版」と「フランス版」の2種類がある。この2つの作り方は全く異なるので、ここではそれぞれの作り方を紹介しておこう。
日本版のオーロラソースの作り方
- ケチャップとマヨネーズを1:1の割合で混ぜ合わせる
- お好みでウスターソースやゴマ油などを入れてもよい
フランス版のオーロラソースの作り方
- 鍋にバターを入れて火にかけ、溶けたら小麦粉を加える
- (1)を混ぜながら少しずつ牛乳を加えてホワイトソースを作る
- (2)にトマトピューレ・コンソメ・塩・コショウを加えてしばらく煮れば完成
3. 日本版のオーロラソースのカロリーと糖質量
オーロラソースのカロリーや糖質量は、食べる量や分量などによって異なる。例えば、トマトケチャップとマヨネーズ1:1で作る場合は、100gあたりのカロリーは414kcal程度、糖質量は14.7g程度である。また、1食分(15g)あたりに換算すると、カロリーは62.1kcal程度、糖質量は2.2g程度となる。それぞれの内訳は以下のようになっている(※1)。
【オーロラソースのカロリーの内訳】
- トマトケチャップ(50g):61kcal
- マヨネーズ(50g):353kcal
【オーロラソースの糖質量の内訳】
- トマトケチャップ(50g):12.9g
- マヨネーズ(50g):1.8g
4. オーロラソースのおすすめの使い道3選
フランス版のオーロラソースは、主に肉料理や魚料理にかけて食べると美味しい。また、日本版のオーロラソースは比較的酸味が強いため、揚げ物や炒め物などに使われることが多い。そんなオーロラソースの美味しい使い道3種類についても確認しておこう。
使い道1.魚料理やサラダにかける
オーロラソースは肉料理や魚料理、サラダ、蒸し野菜、卵料理などにかけると美味しく食べることが可能だ。特に魚介系の料理との相性がよくて、白身魚のムニエルや小エビのシーフードサラダなどにかけると美味しい。クリーミー感と酸味の二つを楽しみたいときはオーロラソースを使ってみよう。
使い道2.揚げ物のディップにする
オーロラソースは、エビフライ・フリッター・イカリング・チキンナゲットなどの揚げ物のディップにもおすすめだ。揚げ物にほどよい酸味が加わり美味しく食べられる。また、うま味をプラスするために、隠し味としてウスターソースなどをオーロラソースに加えるのもおすすめとなっている。
使い道3.炒め物に加える
オーロラソースは野菜炒め・海鮮炒め・肉炒めなど、さまざまな炒め物に使うことが可能だ。また、加熱することでオーロラソースの酸味が和らぐとともに、コクや甘みが引き立ち優しい味の炒め物に仕上がる。隠し味としてすりおろしニンニクなどを加えておくとより美味しく仕上がる。
5. 市販のおすすめオーロラソース2選
オーロラソースは、業務量であるがネット通販などで購入できるものもある。普段からオーロラソースをたくさん使う人に向けて、ここでは市販のオーロラソースを2種類紹介する。
その1.GABAN「スパイシーオーロラソース」
「スパイシーオーロラソース」は、香辛料や食料品の製造・販売を行っているギャバンのオーロラソースである。トマトベースのオーロラソースにチリペッパーを加えたスパイシーな味わいのソースであり、料理にコクを与えることが可能である。ボトルタイプであり、1本あたり500ml入っている。
その2.キューピー「具沢山フィリング オーロラソース」
「具沢山フィリング オーロラソース」は、食品メーカーのキューピーが製造・販売しているオーロラソースである。マヨネーズベースの日本版のオーロラソースであり、玉ねぎ・ピクルス・ピーマン・オリーブなどの具材もたくさん入っている。袋タイプであり、1袋あたり500gとなっている。
結論
オーロラソースにはケチャップとマヨネーズで作る「日本版」と、ホワイトソースとトマトピューレを合わせて作る「フランス版」の2種類がある。一般的には日本版のオーロラソースを指していることが多いが、レシピによってはフランス版を指していることがあるので間違えないようにしよう。また、作ったソースは焼き料理・揚げ物・炒め物などと一緒に美味しく食べるようにしよう。
【参考文献】
- ※1:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365419.htm