1. きゅうりの種類
白いぼきゅうり
流通の9割を占める、おなじみのきゅうり。スーパーなどできゅうりとして販売されているものの、ほとんどがこれ。緑が鮮やかで皮が薄く、果肉は柔らかい。露地栽培、促進栽培、温室栽培が全国で行われているため、通年出回っている。非常に多くの品種がある。
【主な品種】
【主な品種】
- 夏すずみ:病気に強く人気の種。
- 夏ばやし:長期安定栽培。
- Vアーチ:ウィルスに強く安定した品種。
- つや太郎:病気に強く家庭菜園にもおすすめ。
黒いぼきゅうり
現在では一部の地域のみで栽培されている。いぼの先端が黒いタイプのきゅうり。白いぼきゅうりとは反対に、皮が厚く果肉に粘質がある。
【主な品種】
【主な品種】
- 加賀節成りきゅうり:昔ながらの品種。
- 聖護院節成りきゅうり:京都産の黒いぼきゅうり。
加賀太きゅうり
石川県の伝統野菜。一般的なきゅうりとは異なり、直径7~8cmもある太い品種。果肉が厚く肉質が締まっている。肉詰めや煮物などに。
四葉きゅうり
中国北部・中部の品種。表面にしわやいぼが多く、歯切れのよさが特徴。
四川きゅうり
四葉きゅうりを改良したもの。いぼが多く、とげとげしい。皮がちりめん状になっている。皮が柔らかく果肉がしっかりしているため、味がしみ込みやすく、漬物に最適。
いぼなしきゅうり
表面がつるっとした、いぼがないきゅうり。歯切れがよく特有の風味もないため、きゅうりが苦手という人にも。
【主な品種】
【主な品種】
- フリーダム:一般的な白いぼきゅうりに比べて少し短め。
もろきゅう
きゅうりを若採りしたものの通称。多くは黒いぼきゅうりの種類。柔らかく歯ごたえがよい。
花丸きゅうり
長さ3cmほどの、花をつけたままの幼果。刺身のつまなどに使用される。
2. きゅうりの産地
きゅうりの原産地は、インド西北部と推定されている。紀元前10世紀頃には西アジアに定着。日本への渡来は10世紀以前に遣唐使によってもたらされたとされるが、食用の野菜として定着したのは江戸時代末期。
今でこそ果菜類の中でトップクラスの消費量を誇るが、明治時代頃までは栽培面積でなすの1/3ほどであった。
世界では、中国での生産量が断トツで、全体の約75%。次いでトルコやイランなどが続く。
日本では、宮崎県、群馬県、埼玉県、福島県、千葉県など、全国各地で生産されている。
今でこそ果菜類の中でトップクラスの消費量を誇るが、明治時代頃までは栽培面積でなすの1/3ほどであった。
世界では、中国での生産量が断トツで、全体の約75%。次いでトルコやイランなどが続く。
日本では、宮崎県、群馬県、埼玉県、福島県、千葉県など、全国各地で生産されている。
3. きゅうりの旬と美味しい食べ方
施設栽培の普及で一年中食べることができるが、露地栽培でのきゅうりの旬は夏。身体を冷やす効果があるといわれ、夏に積極的に食べたい野菜のひとつ。あのシャキッとした触感と風味は、気分的にも涼をもたらしてくれる。
美味しい食べ方
生のまま、サラダや酢の物ピクルスに。ちょっと小腹が空いた時などは、そのまま味噌や塩をつけてかじるのもきゅうりの醍醐味だ。
生で食べることが多いが、実は火を通す料理もおすすめ。シンプルに豚肉と一緒に炒めたり、きゅうりのみを生姜やにんにくを効かせて炒めても○。出汁と醤油でサッと煮て冷やして食べても美味しい。
生で食べることが多いが、実は火を通す料理もおすすめ。シンプルに豚肉と一緒に炒めたり、きゅうりのみを生姜やにんにくを効かせて炒めても○。出汁と醤油でサッと煮て冷やして食べても美味しい。
結論
おなじみの白いぼきゅうり以外にも、実にさまざまな種類が存在する。こんなに種類があるのに、あまり出回らないのも寂しいきがする。見かけることがあればぜひ手に入れて、それぞれ食感の違いなども実際に食べて比べてみたい。