1. カレーパンのカロリーの目安

カレーパンのカロリーは具材や量などによって異なる。しかし「日本食品標準成分表」によるとカレーパン(皮及び具)の100gあたりのカロリーは302kcalとなっている。また同資料には「皮のみ」「具のみ」も収録されているため、以下にそれぞれの100gあたりのカロリーをまとめておく。
カレーパンの100gあたりのカロリー
・皮と具の場合:302kcal
・皮のみの場合:363kcal
・具のみの場合:168kcal
・皮のみの場合:363kcal
・具のみの場合:168kcal
2. カレーパンに含まれる主な栄養素

カレーパンにはパン生地に小麦粉や砂糖などが使われており、具材に肉類・ジャガイモ・玉ネギ・ニンジンなどが使われていることが多い。また、通常は油で揚げて作ることが多くなっている。そのため、カレーパンはカロリーもやや高めだが、さまざまな栄養素をバランスよく摂ることができる。
その1.炭水化物
カレーパンは、炭水化物を100gあたり32.3g(糖質量30.7g、食物繊維量1.6g)含んでいる。糖質は脳や身体を動かすための貴重なエネルギー源であり、不足すると疲労感を覚えたり集中力が落ちたりする。また、食物繊維には、蠕動運動を活発にするなどの健康効果が期待されている。成人男性(18~64歳)の1日あたりの目標量は、摂取エネルギーの50~65%となっている(※2、※3)。
その2.たんぱく質
カレーパンは、たんぱく質を100gあたり6.6g含んでいる。体内では筋肉・臓器・皮膚などを構成したり、ホルモン・酵素・抗体などの機能を調整したりする働きがある。また、炭水化物と同じで身体を動かすためのエネルギー源にもなる。成人男性(18~64歳)の1日あたりの推定平均必要量は50gであり、推奨量は65gである。また目標量は摂取エネルギーの13~20%である(※2、※3)。
その3.脂質
カレーパンは、脂質を100gあたり18.3g含んでいる。脂質も炭水化物やたんぱく質と同じで、身体を動かすためのエネルギー源となる。そのほかにも、細胞膜を構成したり生理活性物質として働いたりもする。ただし、摂り過ぎると中性脂肪として蓄えられてしまい肥満に繋がるリスクもある。成人男性(18~64歳)の1日あたりの目標量は摂取エネルギーの20~30%程度である(※2、※3)。
3. 他のパンとのカロリーを比較

「日本食品標準成分表」には、カレーパン以外にもさまざまな種類の惣菜パン・菓子パンの栄養価が収録されている。それぞれ使われている材料や調理法が異なるが、100gあたりのカロリーは250~400kcal程度となっている。以下に、主なパンのカロリーをまとめておくので比較してみよう。
主なパン100gあたりのカロリーまとめ
・ぶどうパン:263kcal
・ジャムパン:285kcal
・クリームパン:286kcal
・くるみパン:292kcal
・メロンパン:349kcal
・揚げパン:369kcal
・ジャムパン:285kcal
・クリームパン:286kcal
・くるみパン:292kcal
・メロンパン:349kcal
・揚げパン:369kcal
4. 市販のカレーパンのカロリー

カレーパンはさまざまな食品メーカーやコンビニエンスストアなどから販売されているが、それぞれで1個あたりのカロリーは異なる。そこで市販の主なカレーパンのカロリーをまとめておく。なお、商品のリニューアルなどに伴いカロリーが変更される場合がある。
市販のカレーパンのカロリーまとめ
・山崎製パン(カレーパン):391kcal/1個
・第一パン(鹿児島 黒豚カレー):310kcal/1個
・パスコ(国産小麦のカレーパン):349kcal/1個
・セブンイレブン(お店で揚げたカレーパン):345kcal/1個
・ファミリーマート(ファミマ・ザ・カレーパン):338kcal/1個
・ローソン(スパイス香るビーフカレーパン):391kcal/1個
・第一パン(鹿児島 黒豚カレー):310kcal/1個
・パスコ(国産小麦のカレーパン):349kcal/1個
・セブンイレブン(お店で揚げたカレーパン):345kcal/1個
・ファミリーマート(ファミマ・ザ・カレーパン):338kcal/1個
・ローソン(スパイス香るビーフカレーパン):391kcal/1個
5. カレーパンの栄養面に関するよくある質問

ここまで、カレーパンのカロリーなどについて詳しく解説してきた。しかしまだ「カレーパンは1日にどれくらい食べていいのか」や「カロリーオフするにはどうしたらいいか」などが気になる人もいるだろう。そこで最後に、カレーパンの栄養面に関するよくある質問・疑問に回答する。
Q1.カレーパンは1日にどれくらい食べていいのか?
カレーパンの明確な食事量や上限量などは決められていない。しかし、農林水産省の「食事バランスガイド」によると、カレーパン(調理パン)は主食として「1SV」に相当するという(※4)。1日あたりの主食のSVは5~7なので、カレーパンも上手にカウントして食べよう。なお、カレーパンの100gあたりの塩分量は1.2gであるため、塩分の摂り過ぎにも注意したほうがよいだろう。
Q2.カロリーオフするにはどうしたらいいか?
カレーパンをカロリーオフしたいなら、「揚げないカレーパン(焼きカレーパン)」を手作りするのもおすすめだ。通常のカレーパンと同じようにパン生地と具材を用意するが、作るときはフライパンやオーブンで焼くようにするのがポイント。これだけで揚げた場合よりもカロリーオフすることが可能になる。また、市販の「低糖質カレーパン」などを試してみるのもよいだろう。
結論
カレーパンの100gあたりのカロリーは302kcalであり、挙げている分ほかのパンよりもやや高めとなっている。しかし、具材に肉類や野菜類なども使われているため、栄養バランスが優れているのも魅力といえる。そのため、食べ過ぎに注意しながら、美味しく食べるようにしよう。
(参考文献)
- ※1:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/ - ※2:e-ヘルスネット「トップページ」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/ - ※3:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年)」
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf - ※4:農林水産省「食事バランスガイドつ(SV)早見表」
https://www.maff.go.jp/j/balance_guide/pdf/sv_table.pdf
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