1. コンビーフの基本的な作り方

まずは、コンビーフの基本的な作り方を確認しておこう。コンビーフ作りに必要な主な材料は、ブロック牛肉(牛モモ肉・牛肩ロースなど)・塩・砂糖・ニンニク・ショウガ・ローリエ・オールスパイスなどである。これらを用意したら以下のような手順で作るようにしよう。
【牛肉の下ごしらえのやり方】
1.牛肉の水分をキッチンペーパーで拭き取る
2.フォークで刺して牛肉に複数穴を開けておく
3.牛肉以外の食材は小鍋で一煮立ちさせておく
4.保存用袋に(3)の調味料と(2)の牛肉を入れる
5.牛肉を入れたらしっかりと空気を抜いてチャックをする
6.冷蔵庫で4~5日程度寝かせて牛肉に味を染み込ませる
※毎日上下をひっくり返して満遍なく染み込ませる
2.フォークで刺して牛肉に複数穴を開けておく
3.牛肉以外の食材は小鍋で一煮立ちさせておく
4.保存用袋に(3)の調味料と(2)の牛肉を入れる
5.牛肉を入れたらしっかりと空気を抜いてチャックをする
6.冷蔵庫で4~5日程度寝かせて牛肉に味を染み込ませる
※毎日上下をひっくり返して満遍なく染み込ませる
【コンビーフを煮込んで仕上げる】
1.鍋にたっぷりのお湯を沸かし、ローリエを入れておく
2.冷蔵庫で漬け込んだ牛肉を取り出して調味料をよく切る
3.牛肉を弱火で1~2時間程度じっくりと茹でる
※茹でているときは適宜アクを取り除く
4.火を止めてしばらくそのままにして冷ませば完成
2.冷蔵庫で漬け込んだ牛肉を取り出して調味料をよく切る
3.牛肉を弱火で1~2時間程度じっくりと茹でる
※茹でているときは適宜アクを取り除く
4.火を止めてしばらくそのままにして冷ませば完成
2. コンビーフを美味しく作る3つのコツ

コンビーフの基本的な作り方は前述のとおりであるが、より美味しく作りたいなら牛肉の選び方、下ごしらえの工夫、茹で方のコツなどいくつかポイントを押さえておくようにしよう。
1.牛肉は赤身を選ぶようにする
コンビーフを作るときには「牛肉の赤身」を選ぶのがポイントだ。脂身が多いと冷えたときに固まってしまい、美味しくなくなってしまう。欧米では牛肩バラ肉(ブリスケット)を使うのが一般的であるが、日本のスーパーでは見かけることが少ないので牛モモ肉・牛肩ロース・牛スネ肉などを使うのがおすすめ。また、和牛よりもアメリカンビーフのほうが本場のコンビーフに近い味わいになる。
2.下味に香味野菜などを加える
基本的な作り方では、塩・砂糖・ニンニク・ショウガ・ローリエ・オールスパイスを使うように紹介したが、下味には香味野菜や各種スパイス類を使うのもおすすめだ。香味野菜を加えたいならタマネギ・セロリ・ニンジンなどを、スパイス類を加えたいならコショウ・ナツメグ・クローブなどが適している。香り豊かでスパイスがきいたコンビーフを作りたいなら、これらの食材を追加してみよう。
3.茹でるときにも香味野菜を加える
牛肉を煮込む目的は、牛肉に火を通したり、牛肉の塩抜きをしたりするためだ。そのため、たっぷりのお湯で茹でる必要がある。ただ、その茹でるときに、タマネギ・ニンジン・セロリ・キャベツなどの香味野菜を加えるのもおすすめだ。香味野菜を一緒に茹でることで、香りがよいコンビーフを作ることができる。なお、香味野菜を加える場合は、通常よりも30分前後多めに煮込むほうがよい。
3. コンビーフ作りに役立つテクニック3選

コンビーフ作りは意外に時間がかかったり、使い道に困ったりすることも多いだろう。そこでコンビーフ作りに役立つ、時短テクニックや長期保存のテクニックなども紹介する。
1.時短したいなら圧力鍋を使おう
手早くコンビーフを作りたい場合は、茹でるときに圧力鍋を使うのがおすすめだ。圧力鍋を使えば1~2時間ほどかかる茹で時間が15分程度で済む。短い時間で柔らかく仕上げたいときは、ぜひ活用したいテクニックといえるだろう。なお、圧力鍋を使う際はヤケドや事故などを防ぐために、取扱説明書などに記載されている注意事項を守るようにしよう。
2.缶詰風にしたいならゼラチンを使おう
市販の缶詰のように固まったコンビーフを作りたいなら、ほぐしたコンビーフを入れた茹で汁にゼラチンを加えて固めるのがおすすめだ。作り方は、コンビーフは細かくほぐしておき、煮汁(茹で汁)は煮詰めておく。その煮汁にコンビーフを合わせてから、ゼラチンとコショウを混ぜ合わせるというものだ。ビンに詰めて冷蔵庫で冷やすと、缶詰のような味わいのコンビーフを楽しめるようになる。
3.長期保存したいなら冷凍保存しよう
自家製コンビーフは、煮沸消毒した清潔なビンに詰めて保存しよう。きちんと冷蔵保存すれば1週間程度は美味しく食べることが可能だ。また、使い道が決まっていないなら冷凍用保存袋に詰めて冷凍保存するとよい。冷凍保存にすれば1か月程度は美味しく食べられる。なお、あくまでも保存期間は目安であるため、できる限り早く食べ切るようにしよう。
4. 自家製コンビーフのアレンジアイデア

自家製コンビーフでは、アレンジを楽しむのもおすすめだ。たとえば、カレー粉を加えることでスパイシーな「カレーコンビーフ」を楽しむことができ、和風だしと日本酒を使って煮込むことで「和風コンビーフ」に仕上げることができる。いつもと違う味付けに挑戦してみるのもよいだろう。
結論
コンビーフは缶詰で売られていることが多いが、実は欧米ではブロック肉から作ることが一般的である。時間はかかるが家でも作れるので、興味があるなら自家製コンビーフに挑戦してみるといいだろう。また、下味や調味液に使う食材などを変えて、アレンジしてみるのもおすすめだ。
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