1. カレ・ド・ショコラとは?

カレ・ド・ショコラとは、森永製菓が2003年に販売を開始したチョコレート菓子である。商品名にある「カレ(Carré)」とはフランス語で「四角」という意味があり、カレ・ド・ショコラはその名前のとおりシンプルな四角形の見た目をしている。また、高級感のあるパッケージや苦みの強い味が多いことからも、森永製菓の中でも少しリッチな大人向けのチョコレート菓子となっている。
2. カレ・ド・ショコラの魅力とは?

2003年に発売されてから今日まで人気を博している「カレ・ド・ショコラ」。その魅力は、洗練された形、バリエーションの豊富さ、ドリンクとの相性の良さ、パッケージやラッピングの華やかさなどにある。そんなカレ・ド・ショコラの魅力について詳しく確認していこう。
魅力1.口あたりのよい形
カレ・ド・ショコラの一番の特徴は、その見た目である。一見キレイな正方形だけに感じるが、実はここに森永製菓のこだわりがあり、チョコレートの香り、口どけのよさ、味わい深さを計算してこの形にしているのだという。大きさや厚みはもちろん、角の傾斜にまでこだわり、チョコレートの美味しさを追求しているそうだ。数ある森永製菓のチョコレートの中でも一線を画す商品となっている。
魅力2.豊富なフレーバー
カレ・ド・ショコラには、レギュラー商品のフレンチミルク・クラシックビター・カカオ70以外にもいくつかフレーバーがある。たとえば、2019年9月にはストロベリー味を、2020年3月にはソルティヘーゼルナッツ味を発売した。また、2020年9月にはパッケージを刷新するとともに、新しいフレーバーとして「カカオ70&柚子」と「カカオ70&アーモンド」の二種類を販売している。
魅力3.ドリンクとの相性のよさ
カレ・ド・ショコラは単なるチョコレート菓子ではなく、お酒やカフェドリンクなどと一緒に食べることを前提としている。たとえば、定番のフレンチミルクにはコーヒーをおすすめしており、人気のカカオ70にはウィスキーをおすすめしている。新しい「カカオ70&柚子」と「カカオ70&アーモンド」にはおすすめドリンクはないが、それ以外なら公式提案のおすすめドリンクと食べるのもよい。
魅力4.スイーツのアクセントになる
高級感のあるカレ・ド・ショコラは、スイーツのそばに飾るだけでも見栄えがよい。ラッピングしたままお皿に並べても上品であり、チョコレートを取り出してパフェに乗せたりしても美味しそうに見える。ちょっとしたホームパーティーなどの際にカレ・ド・ショコラがあれば、その場を華やかにすることもできるだろう。
3. カレ・ド・ショコラの七種類を紹介!

2020年9月8日から「カカオ70&柚子」と「カカオ70&アーモンド」を新発売し、現在のカレ・ド・ショコラは七種類となっている。それぞれのフレーバーの特徴について確認しておこう。
その1.フレンチミルク
フレンチミルクは、フランス産の濃厚ミルクをふんだんに使った、ミルク風味の高級チョコレートである。最高の味を生み出すためにミルク由来の塩気にこだわる必要があり、わざわざフランスまで探しに行ったとのことだ。上品なカカオ感とミルク感の相性がよく、口どけとキレのよさも感じることができる。お昼のちょっとした休憩時間などに、コーヒーや紅茶と一緒に食べるのがよさそうだ。
その2.クラシックビター
クラシックビターは、ベネズエラ産カカオを44%使用しているホロ苦いビター感のある高級チョコレートである。苦みは感じるがマイルドな口あたりになっており、意外に食べやすいのが特徴となっている。また、カカオの原種といわれるベネズエラ産カカオを使用しており、ナッツのような豊かな香りも感じられる。仕事終わりや休日などに、赤ワインと一緒に食べたりするのもオシャレだ。
その3.カカオ70
カカオ70は日本のビターチョコレートの先駆けであり、高級感のあるハイカカオチョコレートだ。原材料をカカオマス・砂糖・ココアバターの三種類にし、渋みや酸味などの雑味を少なくする独自製法により、純粋にカカオの苦みとビター感を楽しめるようになっている。これらのことから高カカオチョコレートの中でも人気が高い。ちなみの公式のおすすめドリンクは、香りが豊かなウィスキーだ。
その4.カカオ88
カカオ88はビターチョコレートの中でも、極限までビター感を味わいたい人向けに開発された高級チョコレートである。カカオが80%を超えると苦みや渋みが強くなるため、従来の製法を見直して新たに挑戦した商品となっている。それにより雑味が少なく、キレとコクが楽しめる味わいになった。苦みの強いカカオ88には、同じく力強い味わいが楽しめる日本酒などが合っている。
その5.マダガスカルホワイト
マダガスカルホワイトは、マダガスカル産バニラビーンズを100%使用した高級ホワイトチョコレートである。また、バニラに合わせるミルクにもこだわり、コクの強いチョコレートになったそうだ。バニラの甘い香りとミルクの甘みが特徴的であり、チョコレートの苦み・渋みが苦手な人でも美味しく食べられる。カフェタイムなどに食べるのがおすすめで、一緒に紅茶を合わせるとよさそうだ。
その6.カカオ70&柚子
カカオ70&柚子は、人気のビターチョコレート「カカオ70」に国産柚子パウダーを掛け合わせた高級チョコレートである。柚子パウダーが入っており爽やかさがあるため、一口食べるとハイカカオチョコレート特有の「重み」がスッキリとなくなっていく感じがする。非常に食べやすさを重視したチョコレートのため、初めてハイカカオチョコレートに挑戦する人にもおすすめだ。
その7.カカオ70&アーモンド
カカオ70&アーモンドは、「カカオ70」に香ばしいローストアーモンドを加えた高級チョコレートである。「カカオ70&柚子」とは異なり爽やかさはないものの、アーモンドの香ばしさが口から鼻に抜けていくような感じを楽しむことができる。また、コクとうま味を感じることができるチョコレートでもある。ミルクの入ったカフェドリンクやホットミルクなどとの相性がよさそうだ。
4. カレ・ド・ショコラのカロリーは?

チョコレートは砂糖やバターを使用しているため、カロリーなどが気になる人も少なくないはずだ。そこで販売元の森永製菓の情報を参考に、それぞれの1枚あたりの栄養価を以下にまとめておく。
- フレンチミルク:熱量28kcal、たんぱく質0.4g、脂質1.8g、炭水化物2.6g、食塩相当量0.01g
- クラシックビター:熱量28kcal、たんぱく質0.27g、脂質1.7g、炭水化物2.8g、食塩相当量0.0006g
- カカオ70:熱量28kcal、たんぱく質0.4g、脂質2.0g、炭水化物2.3g、食塩相当量0.0005g
- カカオ88:熱量28kcal、たんぱく質0.6g、脂質2.2g、炭水化物1.8g、食塩相当量0.0008g
- マダガスカルホワイト:熱量29kcal、たんぱく質0.36g、脂質1.9g、炭水化物2.5g、食塩相当量0.016g
- カカオ70&柚子:熱量27kcal、たんぱく質0.37g、脂質2.0g、炭水化物2.3g、食塩相当量0.0003g
- カカオ70&アーモンド:熱量27kcal、たんぱく質0.4g、脂質1.9g、炭水化物2.3g、食塩相当量0.0003g
カレ・ド・ショコラの1枚あたり(4.8~4.9g)のカロリー量は27~29kcal程度であるため、一度に大量に食べ過ぎなければカロリーをそこまで気にしなくてもよさそうだ。また、チョコレートにはカカオポリフェノールを含んでおり、特に「カカオ80」は1枚あたり150mgも含んでいるそうだ(※1)。
結論
森永製菓の技術をつぎ込んで開発した「カレドショコラ」。人気の秘密は素材や製造方法へのこだわりから生み出される、最高級の味わい・香り・口どけなどであった。高級チョコレートというだけあって少し割高ではあるものの、金額に見合うだけの美味しさなので、ご褒美などに食べてみるといいだろう。
【参考文献】
- 森永製菓株式会社
https://www.morinaga.co.jp/ - ※1:森永製菓株式会社「チョコレート菓子」
https://www.morinaga.co.jp/products/list.php?id=0101