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ホワイトチョコレートとチョコレートは違う!その理由とは?

ホワイトチョコレートとチョコレートは違う!その理由とは?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

鉛筆アイコン 2020年12月11日

チョコレートラバーは、オリひと読者にも多いことであろう。近年では、カカオ分の多いハイチョコレートがヘルシーであり、ポリフェノールが多く含まれていることから人気が高まっている。そのなかで、少々肩身の狭い思いをしているチョコレートこそ、ホワイトチョコレートである。実はホワイトチョコレートは、チョコレートの名を名乗ることすら、あやふやな存在なのだとか。その真意を紐解いていこう。

  

1. ホワイトチョコレートの特徴

チョコレートの定義

そもそもチョコレートとは一体、どんなものか?チョコレートはカカオ豆から作られる製品のことで、日本ではカカオ分が35%以上、またはカカオ分21%以上であり、乳固形分を合わせて35%以上になるもの、と定義されている。カカオ豆は非常に古くから人々に珍重されてきたもので、当初は健康食品として、すりつぶしたものが飲まれていたようだ。今のように甘いスイーツに変貌したのは、19世紀になってからである。

チョコレートの製造工程

カカオ豆は収穫後、発酵させる。乾燥させて、皮など不要な部分を取り除き、カカオニブを取り出す。これをすりつぶしたものが、カカオマスと呼ばれるものだ。このカカオマスに、カカオニブから抽出した脂肪分=ココアバター、砂糖などを加えて、混ぜ合わせテンパリングし、固めたものがチョコレートである。ご存知の通り、チョコレートは茶色である。これは、カカオマスが茶色であるためだ。

ホワイトチョコレートはなぜ白い?

ではホワイトチョコレートは、どのように白く仕上げているのであろうか?答えは単純で、そもそもカカオマスを使っていないのだ。ホワイトチョコレートはカカオニブから抽出した脂肪分つまりココアバターに、乳固形分と砂糖をプラスしたもの。チョコレートと呼ぶには、実はふさわしいとは言えない存在なのだ。ココアバターには、高度飽和脂肪が多く含まれている。すなわちこれが主原料となっているホワイトチョコレートは、健康的とは少々言い難い食品なのである。

2. ホワイトチョコレートのメリットデメリット

ホワイトチョコレートは、そもそも甘いチョコレートである上に、高度飽和脂肪酸が高いため、ヘルシーとは言い難い。これがデメリットである。

そんなホワイトチョコレートにも、メリットは存在する。ホワイトチョコレートには、チョコレートに普通なら含まれるカフェインが含まれていない。そう、ホワイトチョコレートはノンカフェインということになる。カフェインにも通ずるチョコレート特有の苦味や香りも含まれていないため、非常にあっさりとした、癖のない口当たりである。

3. 本物のホワイトチョコレートとは?

カカオマスが入っていないのに、ホワイトチョコレートはチョコレートの称号を得ることができるのか?そのカラクリは、冒頭の定義にある。カカオ分の配合率がチョコレートを名乗る鍵となるわけだが、これはカカオマス〇〇%ではなく、あくまでもカカオ分なのである。すなわち、ココアバターもカカオ分であることにはかわりがないため、規定の量さえ含有していれば、ホワイトチョコレートでもチョコレートを名乗れるというわけである。

ホワイトチョコレートの成分をチェック

ただ注意したいのは、ホワイトチョコレートには偽物が非常に多いという点。ホワイトチョコレートの中には、ココアバターを使わずに植物油などを使って、それらしく作り上げたものが多数存在するのだ。購入の際には、必ず原材料表示を確認すること。

結論

ホワイトチョコレートは、チョコレートではあるものの普通のチョコレートとは異なり、カカオマスが含まれていない。カカオマスはチョコレート特有の苦味や風味をもたらす重要な素材で、ポリフェノールもこれに含まれる。そのためホワイトチョコレートからは、近年話題を集めている、ハイカカオチョコレートのような効果は得られない。この点を留意して、食べる必要がありそうだ。
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  • 公開日:

    2019年6月15日

  • 更新日:

    2020年12月11日

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