1. 空前のレモンブーム

レモンとは
レモンはミカン科の常緑小高木。原産はインド。温暖な気候で育ち、カリフォルニアや地中海地方で広く育てられている。日本では広島県や愛媛県など、瀬戸内海を中心とした場所が産地として有名だ。白く美しい花が咲き、鉢植えでも育つことから自宅で育てているという人もいるかもしれない。
レモンブーム
塩レモン、レモンオイルがトレンドになったのは数年前。昨今ではレモンカードやレモンケーキなどが記憶に新しい。レモンカードは、レモンジャム、レモンカスタードのようなもので、もともとは保存食として愛されてきた。パン、クラッカーなどはもちろんヨーグルトとの相性もバツグンで、レモンパイのフィリングとして使われることもある。
レモンのクエン酸
ご存知の通り、レモンには酸味がある。この酸味はクエン酸と呼ばれる有機酸が主成分。クエン酸は疲労物質を分解するとされており、昨今の健康意識の高まりからも注目度が上昇しているのだ。同様に梅干しなどにも含まれるクエン酸だが、加工品にする場合、レモンの方がフレーバーの再現性が高いらしい。飲み物や食べ物にレモン味が増えているのはこの辺りの事情もあるらしい。
2. レモンブーム本当の理由

ストレスとレモン
レモンはアロマテラピーにも活用されている。レモンに含まれる香気成分リモネンには、リラックス効果があるそうだ。確かにレモンのフレッシュな香りを嗅ぐとすっきりとするというのは、体感的にもわかりやすく、感じたことがあるという人も多いのではないだろうか。ストレスが多いと叫ばれる現代社会の救世主としても注目を集めているのだ。
SNSの発達とレモン
レモンブームの理由には、SNSも大きく関係している。例えばレモンケーキのひとつ、ウィークエンドシトロンはInstagramを中心に人気が急上昇。さまざまなレシピが展開されることに繋がった。レモンは美しいイエローが自慢。スライスした形、見た目も愛らしい。このように映えるルックスもレモンブームを押し上げた一因と言えるだろう。
国産レモンの台頭
レモンは、果肉、果汁、皮と余すことなく使うことができるフルーツでもある。ところが輸入品の多くは防腐剤、防カビ剤など、ポストハーベストの影響が大きく、皮を使うことに懸念のある人も多かった。そこで白羽の矢が立ったのが国産レモンだ。広島県などの産地が国産品拡大に乗り出し、少しずつ認知度が上がり、今ではなくてはならない存在へと確実に歩みを進めている。国産品を使用した加工品や商品も確実に増えている。
3. レモンブームの取り入れ方

レモン氷
レモンは、保存性が高いところも優秀。カットしてラップにくるみ、保存袋に入れて冷凍庫に入れておけば、しばらくの間は保つ。そのまま氷感覚で使うことができるので、レモンサワーを作るときなど、非常に重宝。ぎゅっとレモンの旨みを閉じ込めたドリンクを作ることができる。
レモンバター
レモンとバターの相性もここ数年、非常に注目度の高いキーワード。簡単に作ることができるのに、いつもとは違ったプロの味わいが楽しめるところがメリットのようで、豚肉や鶏肉、カジキマグロなどのソテーとの相性は言わずもがな。
結論
レモンブームの理由は、レモン自体の持つ栄養価やルックスなどのポテンシャルと時代性がマッチしたことによるところが大きい。今や添え物としての印象は影を潜め、すっかりメインストリームを歩いている感すらある。ぜひ、安心して使うことのできる国産レモンをまずは手に入れて、色々と楽しんでみてほしい。
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