目次
1. 鬼まんじゅうの起源は、食糧難を乗りきるための主食といわれる

鬼まんじゅうは元々お菓子ではないとされる。広まったといわれるのは戦中・戦後で、当時は食糧難のため米が手に入りにくかった。その代わりとして、さつまいもの角切りと小麦粉を使って作ったまんじゅうが主食として親しまれた。これが鬼まんじゅうの原型であったとされる。角切りのさつまいもがゴツゴツした形をしていることから、鬼の金棒を連想させ、鬼まんじゅうという呼び名が付いたといわれている。現在では、愛知県内の和菓子店などでよく売られている。
2. 鬼まんじゅうのカロリー

鬼まんじゅうの材料はシンプルで、主にさつまいも、小麦粉、砂糖から作られる。レシピによっては、米粉や白玉粉などが加えられる場合もある。ここでは目安として、鬼まんじゅう1人分を下記の材料から作ると考えよう。
さつまいも:50g
米粉:5g
薄力粉:20g
砂糖:15g
米粉:5g
薄力粉:20g
砂糖:15g
この場合、1人前のカロリーは約220kcalとなる。元々は主食というだけあり、それなりのカロリーだ。間食として食べるなら、ほどほどの量を楽しみたい。
3. 鬼まんじゅうの栄養価は高くはない、嗜好品と割りきろう

上記の材料から鬼まんじゅうを作る場合、炭水化物は50.8gとなり、割合がきわめて高い。ほかの栄養もある程度は含まれている。たとえば食物繊維が1.9g含まれる。しかし、目立って豊富な栄養があるわけではない。鬼まんじゅうは元々主食だったのもあり、あくまで炭水化物を摂る料理だと考えるのがよいだろう。間食として食べる場合も、ほかの和菓子と同様にあくまで嗜好品と考えるのが妥当だといえる。栄養を摂りたいのであれば、鬼まんじゅうには期待せず、食事で摂るようにするのがおすすめだ。
4. 蒸し器さえあれば、鬼まんじゅうの自作は簡単!

鬼まんじゅうは広く親しまれてきただけあり、自作も無理なくできる。蒸し器が必要なので揃える必要はあるものの、工程自体は簡単だ。
- 下ごしらえ
さつまいもを角切りにする。皮はむくのが基本だが、好みに応じて残しても問題ない。さつまいもによるゴツゴツ感が鬼まんじゅうの由来なので、面倒でもぜひ切っておきたい。すっきりした味に仕上げたいなら、水にさらすなどしてアクを取るのがよい。切ったあと、砂糖をまぶす。好みによっては、さつまいもをあらかじめ甘く煮てしまうのもよいだろう。
- 調理
薄力粉と米粉をふるいにかけて、切ったさつまいもと水を加えて混ぜる。粉っぽさがなくなるまで混ぜたら、適当な大きさに切り分ける。あとはクッキングシートやアルミカップにのせ、蒸し器を使って蒸せばOKだ。仕上がりは、一般的なまんじゅうと違って柔らかそうな見ためになるが、問題ない。薄力粉によるもちもちした食感を楽しみたい。
5. 鬼まんじゅうはアレンジも簡単、味変や変わり種の具材など試したい!

鬼まんじゅうはシンプルな料理ではあるが、アレンジも幅広くされている。たとえば、抹茶などを加えて見ためや味を変化させる例もあれば、使う砂糖を黒糖に変えて、香ばしさを加えるアレンジもある。手間をほとんど変えずに味を変えられるため、気軽に試せるだろう。また、さつまいもの代わりにかぼちゃを使うレシピも有名だ。同じ甘くて歯ごたえのある材料でも、違う風味を出せるため面白い。ほかに合う材料や味付けがたくさんあるはずだ。ぜひ興味に応じて開拓していただきたい。
結論
鬼まんじゅうは元々食糧難を乗りきるために作られた料理だ。現在ではさつまいもの甘みをしっかり楽しめる和菓子のひとつとなっている。ほかの和菓子と同様、嗜好品として楽しみ、ほどほどの量を食べるのがおすすめだ。蒸し器さえあれば簡単に自作でき、またアレンジもしやすい。さつまいもが余ったときなど、試しに鬼まんじゅうを作ってみてはどうだろうか。
(写真出展)
農林水産省 うちの郷土料理 鬼まんじゅう
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/onimanju_aichi.html
農林水産省 うちの郷土料理 鬼まんじゅう
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/onimanju_aichi.html
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