1. 古代エジプトに起源をもつマシュマロ、その名に含まれる意味

まずは、マシュマロというその名に含まれる由来を探ってみよう。マシュマロは、意外なことに古代エジプトに起源があるのである。語源学の分野から見ても、非常に興味深い内容とはなんだろうか。
●その名はゼニアオイから
マシュマロは、「Marsh」と「Mallow」という2つの言葉から成る造語である。Mallowとは、ゼニアオイを指す。Marshは沼地のことであり、すなわちゼニアオイが育ちやすい環境を意味している。ゼニアオイの根は、その昔古代エジプトにおいてファラオや貴族たちのためのお菓子を作るのに使用されたという。
●マシュマロの先祖は古代エジプト人のお菓子に!
ゼニアオイの根を使ったお菓子は、穀物とゼニアオイの根から抽出した液体、そしてはちみつを混ぜ、釜で焼いたものであったといわれている。ゼニアオイの根は、古代ローマやギリシアではのどの痛みを和らげる薬としても使用されていた。
そのゼニアオイが再びお菓子として登場するのは、19世紀のフランスである。ゼニアオイから抽出した液、卵白、コーンスターチを使ったこのお菓子が、われわれが知るマシュマロの真の元祖といえるかもしれない。その後、マシュマロを大量生産するために、ゼニアオイの姿は消えてゼラチンを使用するようになったのである。しかし、マシュマロの名前の中に、かつてのお菓子の姿はそのまま残ったというわけだ。
そのゼニアオイが再びお菓子として登場するのは、19世紀のフランスである。ゼニアオイから抽出した液、卵白、コーンスターチを使ったこのお菓子が、われわれが知るマシュマロの真の元祖といえるかもしれない。その後、マシュマロを大量生産するために、ゼニアオイの姿は消えてゼラチンを使用するようになったのである。しかし、マシュマロの名前の中に、かつてのお菓子の姿はそのまま残ったというわけだ。
2. マシュマロを贈ることに込められた深い意味

マシュマロは、ホワイトデーに男性から女性に贈るものの定番のひとつである。ところが、このマシュマロの贈り方にも、千差万別の受け取り方があるといわれている。マシュマロをホワイトデーに贈ることの意味を探ってみよう。
「ホワイトデー」はそもそも「マシュマロデー」であった
「ホワイトデー」という風習は、じつは日本独自のものである。
これを考案したのは、福岡にある和菓子店「石村萬盛堂」である。バレンタインデーに女性から男性にチョコレートが贈られるのに、その反対がないのはおかしいという少女雑誌の投稿から思いつき、偶然にもマシュマロを選択したという嘘のような話である。やがて、この「マシュマロデー」の3月14日は、1980年代に「ホワイトデー」という新たな慣習を生み出す土壌となったのである。
石村萬盛堂が3月14日をマシュマロデーに定めたのは、その時期にお菓子が売れないという事情があったというから、ロマンスとはほど遠い商業上の戦略というほかない。
これを考案したのは、福岡にある和菓子店「石村萬盛堂」である。バレンタインデーに女性から男性にチョコレートが贈られるのに、その反対がないのはおかしいという少女雑誌の投稿から思いつき、偶然にもマシュマロを選択したという嘘のような話である。やがて、この「マシュマロデー」の3月14日は、1980年代に「ホワイトデー」という新たな慣習を生み出す土壌となったのである。
石村萬盛堂が3月14日をマシュマロデーに定めたのは、その時期にお菓子が売れないという事情があったというから、ロマンスとはほど遠い商業上の戦略というほかない。
「マシュマロ」は意味深?
ところで、マシュマロを贈られた女性はどう呼応すべきなのであろうか。
一説には、マシュマロが口の中で溶けやすい性質から、「この恋は実りませんよ」という男性からの暗示といううがった見方もある。巷の噂では、キャンディーやマカロン、キャラメルやバームクーヘンがホワイトデーに贈られると、その恋の前途も明るいということになっている。とはいえ、かわいい女性にマシュマロと贈るというのもイメージとしては悪くないではないか。そのあたりは、男女の機微のなすところであり、マシュマロは恋の小道具にすぎないといってよいだろう。
一説には、マシュマロが口の中で溶けやすい性質から、「この恋は実りませんよ」という男性からの暗示といううがった見方もある。巷の噂では、キャンディーやマカロン、キャラメルやバームクーヘンがホワイトデーに贈られると、その恋の前途も明るいということになっている。とはいえ、かわいい女性にマシュマロと贈るというのもイメージとしては悪くないではないか。そのあたりは、男女の機微のなすところであり、マシュマロは恋の小道具にすぎないといってよいだろう。
3. 本命に返す思いはチョコでくるんだマシュマロを!

ホワイトデーがマシュマロデーを発端としていることからして、ホワイトデーにマシュマロを贈るのはまちがいではない、というのが近年の解釈のようだ。チョコレートを貰ったあとに、その想いを包むという意味でチョコが入ったマシュマロを贈るのは素敵だろう。恋する人への想いを言葉にしにくいとき、深い意味を込めてマシュマロをキューピッド役にしたてるのも気がきいているといえるだろう。
結論
マシュマロには、語源学の分野からも近年の商業における戦略の分野からも、さまざまな意味がある。最近では、さまざまな食べ方でおおいに話題になるマシュマロ。恋の小道具として用いるのもオツといえるだろう。次のホワイトデーには、マシュマロをお返しにしてみてはいかがだろうか。
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