1. ネットショップとフードの今まで

ECとは
ECとは、正しくは電子商取引のこと。インターネットを利用したビジネスを総称する言葉として使われている。ネットショップやインターネット通販、ウェブショップなどを総称した言葉ということになる。今回はECのなかでも広く親しまれているネットショップという呼び方でお届けしていこう。
ネットショップとフード
ネットショップというとファッションを思い浮かべる人も多いことであろう。ネットショップにおけるファッション関連の市場規模は非常に大きい。EC化がどんどんと進んでいる印象だ。対してフードは、ある一定の規模ではあるものの、EC化が急加速している印象は薄い。
生鮮食品とネットショップ
食品のなかでも乾物や米、ビールなどの飲み物、粉類など、常温で運搬できるものに関しては、比較的ネットショップを活用している人が多いように感じる。逆に肉や魚、野菜などの生鮮食品となると一気にトーンダウン。生鮮食品は鮮度が命。目で見て、手にとって買いたいと感じる人が多いようで、その点が引っかかりになっているようだ。また事業者にとっても、生鮮食品は手間がかかる。というのも鮮度を維持するための物流、拠点などが必要になるのだ。フードのネットショップには、スーパーやコンビニエンスストアなど普段我々が活用しているフード販売店を凌ぐ要素がまだ足りないと考えられてきた。
2. ネットショップでフードを買うメリット

家に届く
このコロナ禍において、状況は一変した。人との接触を避けることを求める人が多くなり、ネットショップのなかには、サーバーがダウンしたり、時間制限を設ける店舗も出現しているほどだ。ネットショップは、配送が基本。ここが一気に人気を押し上げた理由でもある。指定の場所に宅配業者が届けてくれるので、家に居ながらにして、フードを手にすることができるのだ。今回のような非常事態以外にも、子どもが小さい家庭や買い物に困難があるケースにおいても非常に重宝されるシステムなのだ。
買い物という意思表示
どこで誰がどのように作ったものを買うか?これは我々消費者に託されている選択の権利のひとつである。私たち消費者は、この選択をもって意思表示をすることができるのだ。選択の繰り返しはやがて暮らしを変えることになるだろう。フード関連のネットショップのなかには、地球環境への配慮やサスティナブルなフードを厳選しているなど、こだわりのあるショップも多い。このように自分のライフスタイルにあったショップを選ぶことができるのは、ネットでフードを購入する大きなメリットである。
距離と時間
ネットショップであれば、距離感とは無縁。東京にいながら、九州や北海道、北陸など各地のフードを購入することも難なくできるなど、距離を気にせず買い物をすることができる。国内はもちろん、海外から取り寄せることも可能である。またネットショップは、24時間オープンが基本。好きな時間に好きなだけ時間をかけて商品を選ぶことができるところもうれしい。
3. ネットショップとフードのこれから

ネットショップでフードを購入するシステムは一気に高まりを見せている。この機運はしばらく続くと考えられる。より多くのショップが誕生し、より多くの選択肢のなかから、フードを選ぶことができるようになるだろう。
指標を持つこと
自分が何を食べるかはもちろん、そのフードを選ぶことで何が起こるかそのバックグラウンドを考えることが重要だ。野菜は有機栽培のものを選ぶ、肉や魚はたまに贅沢品をなど、自分のなかでフードのネットショップを使う指標を持っておくとよい。シーンに合わせた使い分けもおすすめだ。
結論
フード関連のネットショップは、これからも増え続けると予測される。私たちはより多くの選択肢のなかから、自分に合った商品やお店を的確に選ぶ力をつけなければならない。食を通して、買い物について考えてみるよい機会かもしれない。
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