1. 豚の角煮を炊飯器で作るメリット

炊飯器で豚の角煮を作ることには、次のように大きなメリットがある。
■圧力鍋がなくてもトロトロに作れる
自宅に圧力鍋がないという人は多いかもしれないが、炊飯器なら多くの家にあるだろう。中央調査社の調査では、炊飯器の保有率は2005年時点で約95%であるという結果が示された(※1)。炊飯器は、米を炊くほかにも、豚の角煮などの煮込み料理のほか、蒸しケーキなどを作れることでも注目されている。
■火加減の調整が不要
なにより、一般家庭で所有している炊飯器の多くは電気で稼働するため、火をつけっぱなしにする必要がない。圧力鍋も一般的な鍋ほどつきっきりになる必要はないが、やはり火をつけている間はそばを離れるわけにはいかないだろう。しかし炊飯器の場合はボタンを押したあとはそのまま放置できる。火加減の調整など面倒な作業もいらないため、調理中はほかの作業に没頭できるし外出だってできるのだ。
■デメリットもある?
炊飯器で豚の角煮を作るメリットは大きいが、デメリットもあるのでおさえておこう。まず当たり前だが、炊飯器を使うということはその間ごはんを炊けなくなる。時間をずらして炊くか、土鍋などほかの調理器具を使うなど工夫が必要だ。
そしてもうひとつが、圧力鍋のように時短調理ができるというわけではない。一般的な炊飯モードで50分、柔らかく仕上げるにはこれを2度繰り返すため100分かかってしまうという点はデメリットといえるだろう。
そしてもうひとつが、圧力鍋のように時短調理ができるというわけではない。一般的な炊飯モードで50分、柔らかく仕上げるにはこれを2度繰り返すため100分かかってしまうという点はデメリットといえるだろう。
2. 炊飯器を使った豚の角煮の作り方

デメリットもふまえつつ、時間に余裕のあるときにはぜひ炊飯器で豚の角煮を作ってみよう。作り方はいたって簡単だ。下茹でも煮込みも炊飯器ひとつでできてしまう。
■1回目の炊飯:下茹で
炊飯器にぶつ切りにした豚肉と臭み消し用の長ねぎの青い部分やしょうが、水を入れて炊飯ボタンを押す。豚肉はあらかじめフライパンで焼き色をつけておくのもおすすめだ。
■2回目の炊飯:味付けして煮込む
1回目の炊飯が終わったら長ねぎやしょうがを取り出し、しょうゆ、砂糖、酒を入れもう一度炊飯ボタンを押す。
ちなみに加熱防止機能のある炊飯器の場合、1回目が終わってすぐ2回目のボタンを押せないようになっていることがある。その場合は、やけどに気をつけながら一旦内釜を取り出し、水を張ったボウルにつけて冷やしてから2回目の炊飯をしよう。また時間に余裕がある場合は、1回目が終わったらそのまま保温モードにしてじっくり加熱するということもできる。
ちなみに加熱防止機能のある炊飯器の場合、1回目が終わってすぐ2回目のボタンを押せないようになっていることがある。その場合は、やけどに気をつけながら一旦内釜を取り出し、水を張ったボウルにつけて冷やしてから2回目の炊飯をしよう。また時間に余裕がある場合は、1回目が終わったらそのまま保温モードにしてじっくり加熱するということもできる。
■アルミホイルで汚れ防止
1回目・2回目とも、材料を入れたらアルミホイルを落としぶたのように被せてから加熱を始めると、炊飯器内に脂などが飛び散って汚れるのを防ぐことができる。通常はごはんを炊く調理器具のため、できるだけ汚れないよう工夫したい。
3. 応用編!炊飯器でもっと楽しく豚の角煮を作ろう

材料を入れて、炊飯ボタンを押すだけという簡単な作業なのに美味しい豚の角煮ができるというのは、試さない手はないのではないだろうか。さらに、ほかの食材を加えて煮たり味付けを変えてみたりしてもよいだろう。
■煮卵や大根を入れるタイミング
豚の角煮には定番の煮卵は、固茹でが好みであればあらかじめ茹でて殻をむいておいたものを2回目の炊飯の際に加える。半熟が好みの場合は別で作っておき、炊飯が終わってから加えてひっくり返しながら味をなじませよう。大根は2回目のボタンを押す前に入れる。
■味付けをアレンジ
定番のしょうゆ味のほか、トマト味や塩味、洋食風デミグラスソース味など、味付けを変えてさまざまなアレンジをすることもできる。調理作業そのものが簡単になるので、ソース作りに凝ってみるのもよいかもしれない。
結論
調理中はごはんが炊けなくなるし時間もかかるというデメリットはあるが、炊飯器ならほったらかし調理で豚の角煮を作ることができる。時間はかかってもその間ほかの作業や外出ができるというのは大きな魅力ではないだろうか。簡単に美味しい豚の角煮を作りたいなら、ぜひ炊飯器での調理を試してみてほしい。
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