1. かわはぎの刺身の作り方

最初に、かわはぎの刺身の作り方を紹介しよう。内臓を取り除き、皮をはがした状態で販売されていることの多いかわはぎ。鮮度が落ちていても見ためはあまり変わらず、見分け方が難しいといわれている。目安は目が黒々としており、目の周りが輝いていること。ちなみに鮮度がいいほど皮がむきやすい。
下処理されたかわはぎを刺身にする方法だが、まずまな板の上にのせ3枚おろしにし、薄皮を取り除く。ポイントは背中側から3枚におろすこと。身が薄いため魚の表裏の身を丁寧にすき取ることもポイントのひとつ。3枚におろしたら中骨部に小骨があるので切り取る。身は背を奥にし、腹を手前に置いて、右から左に少し浮かせる感じで薄く引き刺身にする。あとは皿に盛り付けて、肝やもみじおろしを添えれば、かわはぎの刺身の完成だ。
薄造りにするときに身がボロボロにならないようにするポイントは、切れ味のよい刺身包丁を使用しやさしく切ることだ。前後にゆすったり強く押さえたりしながら切るとボロボロになりやすい。かわはぎの刺身は冷えているほうが美味しいので、切ったら食べるまでラップをかけて冷蔵庫で冷やしておくように。
2. かわはぎの刺身のカロリー

次にかわはぎの刺身のカロリーを紹介しよう。特別な日の食事や日常的な晩酌のおともとしてピッタリのかわはぎの刺身。ふだん食べるとき、とくにカロリーを気にして食べる人は少ないのでは?生のかわはぎのカロリーは100gあたりで83kcalだ。かわはぎのカロリーのみを聞いても低いのか高いのかわからないという人もいるだろう。
そこでほかの魚のカロリーと比較してみよう。いずれも100gあたりのカロリーだ。あじ(真あじ)は126kcal、いわし(真いわし)は169kcal、うなぎは255kcal、子持ちがれいは143kcal、ぎんだらは232kcal、白鮭は133kcal、さば(真さば)は247kcal、ししゃもは166kcal、鯛(真鯛)は142kcal、ブリは257kcalだ。なじみのある魚と比べてみても、かわはぎのカロリーは低いと理解できるだろう。
100gあたりに含まれる脂質の量を比較すると、かわはぎは0.4g、あじ(真あじ)は4.5g、いわし(真いわし)は9.2g、うなぎは19.3g、子持ちがれいは6.2g、ぎんだらは18.6g、白鮭は4.1g、さば(真さば)は16.8g、ししゃもは8.1g、鯛(真鯛)は5.8g、ブリは17.6gと、かわはぎとうなぎでは18.9gも量が違うのだ。改めてかわはぎの刺身は脂肪分が少なく、カロリーが低い魚といえるだろう。
3. かわはぎの刺身に含まれる栄養素

次にかわはぎの刺身に含まれる栄養素を紹介しよう。刺身で食べるとコリコリとした食感を楽しめるかわはぎ。刺身しょうゆのみならず、ポン酢につけて食べても美味しい。カロリーと脂質については紹介したが、どのような栄養素が含まれているのだろう。コレステロールや脂肪酸の含有量はかなり低めだが、たんぱく質を分解したり合成を助けたりするビタミンB6は多めだ。
脂溶性のビタミンDも多く含まれており、歯や骨を丈夫にする働きのあるカルシウムをはじめ、リンの吸収率を高めてくれる。歯や骨を丈夫にしたい人や骨粗鬆症を予防したい人は、刺身で食べるとフグと遜色ない美味しさのかわはぎを積極的に食べるようにしてみては?
結論
ビタミンDやB6が比較的多く脂質はごくわずかしか含まれていない、かわはぎの刺身。かわはぎは汁物やフライ、鍋料理など、いろいろな料理で楽しめるが、新鮮なものが手に入れば刺身で味わうべきだろう。あっさりとした旨みと、ほどよい歯ごたえを楽しんでみてはいかがだろうか。
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