1. ドライトマトはトマトを通年使うための工夫により生まれた?

ドライトマトはイタリア料理で使われるだけあり、発祥は南ヨーロッパだといわれる。そもそもトマトは南アメリカ原産でヨーロッパに伝わった野菜で、最初は観葉植物として親しまれ、後に食べられるようになったといわれる。食材として扱われるようになる中で、長く保存する方法が必要になった。その過程で、乾燥させてドライトマトを作る方法が考案されたと考えられる。トマトはイタリア料理に欠かせない食材のひとつで、1年を通して大量に消費される。そのため、長く保存できる方法は必須だったといえる。現在でも変わらず親しまれており、日本でも輸入食料品店などで手に入るはずだ。
2. ドライトマトの特徴は旨みや塩気!美味しく食べるための使用例

ドライトマトは、とくに市販のものは塩分が強いことがある。製造工程で塩を使う必要があるからだ。そのため、使う際には水で戻すことが多い。そのため、基本的には生のトマトと似た使い方をすることが多い。しかしもちろん、生のトマトとは違う使い方もできる。上手に使って、料理の味をより豊かにしたい。例をいくつか見ていこう。
出汁代わりに使う
ドライトマトは味や栄養はもちろん、旨み成分も凝縮されている。そのため、出汁の代わりに使うこともできるのだ。たとえば汁物に加えれば、コンソメなどがなくても旨みがしっかり出る。ベーコンやほかの野菜などと組み合わせれば、食材から出る出汁も含めてしっかりと味わえるのだ。味付けや量の加減次第では、和食の出汁にも応用できるかもしれない。
刻んで調味料として使う
ドライトマトは、そのまま使うほかにも調味料として扱える。細かく刻めば、ハーブなどのようにちょっとした香り付けにも使えるだろう。旨みがしっかりあるので、味を調えるのにもぴったりだ。ドライトマトの塩気をあえて残し、味付けとして活用するのもひとつの手だ。
ポイントとなるのは旨みと塩気だ。これをおさえておけば、ほかにもさまざまな料理に応用できるだろう。トマトだという認識に縛られず、いろいろ試してみるのがおすすめだ。
ポイントとなるのは旨みと塩気だ。これをおさえておけば、ほかにもさまざまな料理に応用できるだろう。トマトだという認識に縛られず、いろいろ試してみるのがおすすめだ。
3. ドライトマトは、そのまま長期保存できるとは限らない!

ドライトマトは保存がききやすいイメージがあるが、実は状況によっては注意が必要だ。
セミドライトマトは要注意
じつはドライトマトにも種類があり、水分の量が違う。水分が多いのは、セミドライトマトと呼ばれる種類だ。みずみずしさが残っているためそのままでも美味しいものの、代わりに保存があまりきかない。何も処置をせずに置くと、カビや腐敗につながってしまう。市販のドライトマトを買う際には、セミドライトマトかどうかを意識しておこう。
オイル漬けで保存しやすくする
そこで、ドライトマトのオイル漬けがよく作られる。簡単に作れるうえに保存がきくので、ぜひ試していただきたい。ただし、オイル漬けにしていても部分的にカビが生える場合も珍しくない。その場合は都度取り除けばよいだろう。また、適切に保存しているとはいえ、なるべく早く食べきるという心がけも重要だ。せっかくなら、味が落ちないうちに食べてしまおう。
ドライトマトには注意点もあるため、単純に保存しやすいからと買うのも一概に正しいとはいえない。保存だけを考えるなら、トマト缶を買うという選択肢もある。ドライトマトを買うなら、たとえば風味や香りを楽しむという目的がよいかもしれない。
ドライトマトには注意点もあるため、単純に保存しやすいからと買うのも一概に正しいとはいえない。保存だけを考えるなら、トマト缶を買うという選択肢もある。ドライトマトを買うなら、たとえば風味や香りを楽しむという目的がよいかもしれない。
結論
イタリア料理に欠かせないトマトを長期保存するための知恵として、ドライトマトが作られるようになった。基本的にはトマトと同じように扱えばよいのだが、凝縮された旨みを活かして出汁の代わりや調味料として使うこともできる。保存方法に少し気を付けることを意識したうえで、さまざまな料理に気軽に使ってみよう。
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