1. グリーントマトの特徴

近年、一般的な赤色のトマトのほかにも、黄色や橙色、黒色などさまざまな色のトマトが注目されている。そのなかの1つがグリーントマトだ。
一般的なトマトは緑色の状態から熟していくにしたがって赤色になるため、緑色のトマトは若く、熟しきっていないトマトであると思われがちである。しかし、グリーントマトは完熟しても緑色のままなのだ。
一般的なトマトは緑色の状態から熟していくにしたがって赤色になるため、緑色のトマトは若く、熟しきっていないトマトであると思われがちである。しかし、グリーントマトは完熟しても緑色のままなのだ。
グリーントマトは美味しいのか?
一見すると酸っぱくて固そうにも見えるグリーントマトだが、外見とは裏腹に甘みの強い品種が多い。むしろ一般的なトマトよりも高い糖度を誇る品種もあるほどだ。また、トマト特有の酸味もほどよく持ち合わせており、さわやかな後味となる。歯ごたえがしっかりとしているものが多いので、サラダだけでなく加熱調理にも向いている。
グリーントマトの品種
通常の赤系トマトにも「桃太郎」や「シシリアンルージュ」、「アメーラ」などさまざまな品種があるように、グリーントマトにも品種がある。そのいくつかを紹介しよう。
グリーンゼブラ
緑と黄色の縞模様が特徴のグリーントマト。大玉トマトとミディトマトの中間ほどの大きさで、シャキッとした歯ごたえがある。ほどよく酸味があるので、トマトソースやトマト鍋など加熱しても美味しい。
エバーグリーン
中~大玉のグリーントマト。完熟すると皮はやや黄色みを帯びてくるが、中は緑色のままである。甘みが強いのでサラダなどの生食でも食べられる。
カプリエメラルド
エメラルド色の美しいミニトマトで、マスカットのようなすっきりとした風味をもつ。糖度は8~10度と高く、そのままでも美味しい。
みどりちゃん
薄緑色のグリーン系ミニトマト。甘みと酸味のバランスがよく、さわやかな後味が特徴。グリーントマトはミニトマトのほうが色味を組み合わせやすく、より人気がある。
2. グリーントマトの旬や選び方

グリーントマトの旬は品種にもよるが、おおむね7~10月頃である。大変珍しいトマトのため、なかなか市場には出回らないが、品ぞろえの豊富な青果店などでは見かけることもあるので探してみよう。種や苗も販売されているので、家庭で栽培してみてもいいだろう。
また、グリーンゼブラやエバーグリーンのように中~大玉のトマトに比べ、カプリエメラルドやみどりちゃんのようなミニトマトのほうが使い勝手がよいため、見かける機会は多いだろう。購入する際は次の点に注意するとよい。
また、グリーンゼブラやエバーグリーンのように中~大玉のトマトに比べ、カプリエメラルドやみどりちゃんのようなミニトマトのほうが使い勝手がよいため、見かける機会は多いだろう。購入する際は次の点に注意するとよい。
ヘタがいきいきとしていて、しっかりと張っているもの
グリーントマトも一般的なトマト同様、ヘタに注目しよう。ヘタが枯れていたり、しおれているものは鮮度が落ちているので要注意だ。反り返るほど張っているものがよい。
全体が綺麗に色づいているもの
全体がムラなく色づいているものを選ぼう。通常のトマトよりも判断しにくいが、しっかりとチェックしたいところである。
皮にハリがあり、ほどよい固さがあるもの
皮がぶよぶよになっていたり、実割れしているものは避けよう。少し触れてみてやや固さが残っているもののほうがよい。強い力でつかむと実が傷むので注意しよう。
3. グリーントマトのおすすめの食べ方

グリーントマトはやはり、その見た目を活かす食べ方をするのがよい。調理方法は普通のトマトと変わらないので、好みの調理方法で食べるといいだろう。
サラダやマリネなどの生食に
その珍しい見た目を強調するなら、通常の赤色トマトと組み合わせてサラダにするのがおすすめ。黄色や黒色など、ほかの色のトマトとも組み合わせるとさらにインパクトのある一品となる。
オーブン焼きやトマトソースに
グリーントマトは火を通すことで食感が変化したり、より旨みを感じたりすることができるので、火を通すのもおすすめである。パルメザンチーズとパン粉をのせてオーブン焼きにしたり、スープに入れたりしてもよい。また、グリーントマトでソースを作ると、見た目だけではトマトソースとわからないので、ちょっとしたサプライズにもなる。
結論
完熟しても緑色の珍しいトマト、グリーントマトについて紹介した。知らなければおそらく手にすることはないであろうグリーントマトは、見た目に反し甘みの強い品種も多い。内緒で取り寄せて、家族をあっと驚かせてみるのもおもしろい。
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