1. 加熱しないでパプリカを使うレシピ

料理に彩りを添えてくれるパプリカは、生でも食べることができる食材であるため料理初心者にも使いやすいという特徴がある。火を通さずにパプリカを食べるためのいくつかのアイデアを紹介する。
サラダの彩りとして
赤、黄色、オレンジ色など、鮮やかな色合いが特徴のパプリカ。切って種を取り除けば、生で食べることができる。キャベツやサラダ菜やキュウリなどのグリーンサラダにパプリカを添えれば、目も喜ばせてくれる一品となるのである。真夏ならば、ライスサラダの具材としても大活躍をしてくれる。さらに、キュウリなどとスティック状にして、ドレッシングやリコッタチーズとともに食べれば、おやつ感覚でも楽しむことができるのである。食欲が落ちる真夏の昼食には、パプリカやレタス、オリーブオイル、フェタチーズ、トマト、玉ねぎ、バジルの葉で鮮やかなサラダを作るのも一興である。白ワインも進む美味となる。
酢漬けとしてオシャレに
パプリカはまた、ピクルスにしてもその色を失わず、かつ美味しく食べることができる。ワインビネガーやローリエの葉を加える洋風のマリネを作る際には、パプリカのほかにニンジンやラディッシュ、セロリも入れると、洗練された一品になる。味の濃いものを食べたあとの口直しとして、大いに役に立つのである。
2. 加熱して楽しむパプリカのレシピ

パプリカは、加熱をすると食感がまったく変わる。にもかかわらず、美しい色は変わらないので、加熱したものも応用範囲は広い。その具体的な例をいくつかみてみよう。
パプリカを炒めて使う
わずかな甘さがあるほかは癖のないパプリカは、炒め物として利用できる。通常の野菜炒めのほか、中華風にチンジャオロースにしてもよいし、夏野菜だけでさっと炒めても彩りのよいおかずとなる。
パプリカをオーブンで処理する
パプリカはオーブンで加熱し、皮の部分をきれいに除去する方法がある。こうすると、柔らかな果肉の部分の甘みを、十分に楽しむことができるのである。このパプリカは、ヨーロッパではオリーブオイルとニンニクに漬けてオイル漬けとして楽しむことが多い。また、玉ねぎとともに炒めても、優しい甘みを実感できる。
パプリカをグリルにする
シンプルすぎるほどシンプルであるが、パプリカとズッキーニ、茄子をグリルにして、オリーブオイルと塩だけで食べても夏野菜の滋味が実感できる。また、肉料理のつけあわせとしてもサマになる。
パプリカに詰め物をして調理する
パプリカの中身をくり抜き、中に詰め物をしても豪華な一品となる。たとえば、ひき肉を詰めてもよいし、米を詰めてイタリア風にしても子どもたちが喜ぶ。涼しくなってきたら、グラタンを入れてボリューミーにしてもよい。パプリカが旬となる夏はオーブンを使うのは億劫かもしれないが、人寄せをする際には見栄えのある料理である。
さっと茹でておひたしや白和えに
甘みのあるパプリカは、和風の惣菜にも応用可能である。さっと火を通して歯ごたえを残し、おひたしや白和え、胡麻和えなどなど、さまざまな食べ方で楽しめる。
3. フードプロセッサーを使用したパプリカのレシピ

パプリカが大量にある場合は、フードプロセッサーを使用して一気に消費する方法がある。たとえば、冷製スープのガスパチョである。フードプロセッサーでパプリカをはじめとする夏野菜を液状にすれば、栄養たっぷりでのどごしもよい一品となる。また、ニンニクとともに炒めた大量のパプリカをフードプロセッサーで攪拌し、わずかに生クリームを加えてパスタのソースにするという手もある。パルメザンチーズをたっぷりかければ、家族で美味しく食べることができるだろう。トマトソースと比べて甘みがあるので、黒胡椒でアクセントをつけて食べることをおすすめする。
結論
夏野菜のひとつとして、日本でも定着してきたパプリカ。鮮やかな色合いは料理のデコレーションとして最適であるが、パプリカを主役としたレシピもたくさんある。独特の甘みを利用して、家族で美味しく食べることができるレシピを試してみてほしい。
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