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茹で上がった毛ガニの画像

【毛ガニの解凍】蒸すひと手間で美味しくなる!簡単な捌き方も解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 小林里穂(こばやしりほ)

鉛筆アイコン 2024年1月12日

冷凍毛ガニは、活毛ガニにも引けをとらない鮮度が保たれている。しかし解凍方法によっては風味がガクンと落ちてしまう。本稿では冷凍毛ガニの上手な解凍方法および、茹でたてのような美味しさに仕上がるひと手間、蒸す方法も紹介する。捌き方や、余ってしまったときの保存方法などもお伝えするので、ぜひ参考にしていただきたい。

  

1. 毛ガニ解凍の基本は「ドリップを出さないこと」

毛ガニの画像
我々が手にする毛ガニは、基本的にボイルしてから冷凍されたものである。そのためご家庭で調理する際はまず解凍する必要がある。旨みたっぷりの毛ガニを美味しくいただくためには、解凍する際に「ドリップをできる限り出さないこと」が重要だ。そのためには低い温度で解凍する必要がある。この基本を覚えておこう。

2. 毛ガニは【氷水解凍】がおすすめ

氷水の画像
できるだけドリップを出さずに低い温度で解凍するなら、氷水を使うのがおすすめ。

氷水を使うと素早く、かつ美味しく解凍できる

水は空気よりも熱伝導率が高い。そのため温度が低い氷水であっても、冷蔵庫解凍より溶けるのが早い。しかも、氷水は冷蔵庫内より低温なので毛ガニとの温度差が少なく、ドリップも出にくい。これが氷水解凍をおすすめする理由だ。

毛ガニを氷水解凍する方法

  • 毛ガニをたっぷりのキッチンペーパーで包む
  • ビニール袋に入れて密封する
  • 毛ガニがまるごと浸かる大きなボウルなどに氷水を作る
  • 毛ガニが入ったビニール袋を沈めて10時間ほど解凍する

冷蔵庫解凍や流水解凍でも問題ない?

冷蔵庫も十分温度が低いので、美味しく解凍することは可能だ。ただし氷水よりも温度が高いので12時間程度は見ておこう。冷蔵庫に入らない場合は、毛ガニをビニール袋に入れて流水解凍すればよい。毛ガニの表面に「グレース」と呼ばれる薄い氷の膜がはっている場合は、解凍中に水浸しにならないよう新聞紙で包むなどしておくのがおすすめだ。

3. 毛ガニは解凍後に【蒸す】とさらに美味しくなる

蒸し器で蒸しているところの画像
解凍した毛ガニはそのまま食べても十分美味しいが、やはり茹でたてには敵わない。そこでおすすめしたいのが「蒸す」方法。解凍後に蒸すことで、まるで茹でたての毛ガニのような美味しさを堪能できる。

解凍した毛ガニを蒸す方法

  • 皿を2枚用意し、1枚は逆さにして鍋に入れて土台にする
  • 水を入れ火にかけ沸騰させる
  • 沸騰したらもう1枚の皿の上に解凍した毛ガニを置く
  • 土台にしたほうの皿の上にのせる
  • ふたをして10分ほど蒸したら完成
上記は、ご家庭に蒸し器がないときの手順。もちろん、蒸し器があればそちらを使ったほうが手軽だ。時間は同じく10分を目安にしよう。

時間がないときは冷凍のまま蒸す手も

  • 毛ガニが浸かる大きさの鍋に水を2cmほど入れる
  • 水1Lに対し大さじ4杯程度の塩を加えてよく溶かす
  • 毛ガニの甲羅を下にした状態で鍋に入れる
  • ふたをして20分ほど蒸したら完成
少しでも早く食べたいときは、解凍せずそのまま蒸してもよい。もちろん解凍→蒸す流れがおすすめだが、この方法も知っておいて損はないだろう。

4. 【初心者向け】毛ガニの簡単な捌き方

毛ガニを捌いているところの画像
解凍して蒸した毛ガニを捌く方法も簡単にお伝えしておこう。

用意するもの

  • 新聞紙
  • キッチンバサミ
  • ボウル2つ
  • 盛り付け皿
  • 軍手(ケガを防ぐため)
  • おしぼり
慣れていない方は、トゲがあるので軍手を身につけるとよい。

毛ガニのさばき方

  • 足の付け根(関節)の柔らかい部分にキッチンバサミを入れて解体する
  • ふんどし(腹の部分の三角の殻)を開くようにしてゆっくり取り除く
  • ふんどしの根元があった部分と甲羅を親指にかけて開く(かにみそは甲羅にまとめる)
  • 胴体にあるガニ(エラ)を取り除く
  • 胴体を中央から左右2つに分ける
  • それぞれ背中側と腹側に分かれるよう平行に切る
  • 脚を関節ごとに切り分ける
  • 殻の側面に、縦に切れ目を入れる(2箇所程度)
  • 切れ目に沿って殻をはがすように取り除く
  • 盛り付けたら完成

5. 毛ガニのNGな解凍方法・調理方法

ザルにのった毛ガニの画像
冷凍毛ガニは、活毛ガニやボイル毛ガニと比べて日持ちするのが最大のメリット。だが冷凍なので「食べたいときにすぐに食べる」ことができない。すぐに食べたいと思い電子レンジで解凍したり、冷凍された状態のまま茹でたりすることは控えよう。

レンジ解凍や冷凍のまま茹でるのはNG

これらは、毛ガニの旨みがすべて流失し身がパサパサになるため、絶対に避けてほしい解凍方法だ。また鍋に使うからと解凍せずに入れるのも同じことである。冷凍毛ガニを食べる際は、時間にゆとりを持って解凍することが重要である。

二度茹で(茹で直し)はおすすめしない

二度茹でした場合も、旨みが流失してしまうのでもったいない。身もパサパサになってしまうおそれがある。レンジ解凍や冷凍のまま茹でるのと同じように、おすすめしない解凍方法だ。

6. 解凍した毛ガニを食べきれなかったときは?

かにみそたっぷりの毛ガニの画像
解凍したものの、食べきれなかったということもあるだろう。この場合はどのように保存するのがベストなのだろうか?

再冷凍はせずに冷蔵庫に保存する

解凍後の毛ガニを再冷凍するとドリップが出るのでご注意を。冷凍毛ガニは出荷時に専用の機械で急速冷凍しているため、細胞が壊れず美味しさが保たれている。だが家庭用冷凍庫はゆっくり凍結する緩慢冷凍ゆえ、氷の結晶が大きくなって細胞が壊れドリップが出てしまう。
一度に食べきれなかったときは冷蔵庫に保存し、翌日中に食べきろう。時間が経つと風味が落ちるだけでなく、食中毒の危険性が増すので注意したい。残ったときは身だけ取り出して、チャーハンや茶碗蒸しなどの具材として楽しむ方法もおすすめだ。

結論

冷凍毛ガニは、氷水を使うとドリップが出にくいので美味しく、かつ早く解凍できる。また解凍後に蒸すことで、まるで茹でたてのような美味しさに近づけることが可能だ。冷凍毛ガニの美味しさを引き出すには、低い温度で解凍する必要がある。電子レンジや二度茹では控え、ぜひとも本稿で紹介したやり方を参考にしていただきたい。余ったときは翌日中に食べきるようにしよう。
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  • 公開日:

    2020年10月16日

  • 更新日:

    2024年1月12日

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