1. ホッキ貝の刺身はどんな味?捌き方を覚えよう

ホッキ貝の刺身は癖のない味わいで甘みがあり、何ともいえない独特の歯ざわりがやみつきになる。主要な産地である北海道ではとくになじみ深い貝である。
刺身の捌き方
- ホッキ貝の殻と殻の隙間2ヶ所にステーキナイフを差し込み殻を開ける。貝柱を殻から切り離し、殻から取り出す。
- 手で身とヒモ、貝柱に分ける。身から内臓を押し出して取り除く。
- ヒモについている内臓は、包丁で取り除く。
- 身は包丁で厚みを半分にして広げ、身に残った内臓を包丁で取り除く。
- 水を張ったボウルに入れ、身とヒモ、貝柱をきれいに洗う。
- キッチンペーパーで水気を拭き取る。
コツとしてはホッキ貝は、左右2ヶ所の貝柱を切り離すと取り出しやすくなる。切り開いた身のなかにある内臓や、ヒモについてある黒いものをウロと呼ぶ。この部分は味が悪く砂を含んでいるので刺身にせず必ず取り除き、流水できれいに洗い流すのがポイントだ。
2. ホッキ貝の刺身を冷凍するなら湯通ししてから!

ホッキ貝は生命力が強く、殻付きのままであれば冷蔵庫で1週間、むき身でも2~3日生きている。刺身をそれ以上保存する場合には身をむいてしっかりウロを取ってから湯通しをして冷凍するのがおすすめだ。
ホッキ貝は生の状態で冷凍してしまうと繊維が破壊されることから、解凍後に著しく味が落ちてしまう。湯通しをすると繊維の破壊を防ぐことができ、ウロを除去することで臭みを抑えることができる。
むきたてのホッキ貝の刺身は生で食べることができるが、スーパーなどで売られているものは湯通ししたものが一般的である。そのため、冷凍を解凍しても刺身として味わうことができ、加熱すると甘みが引き立つことから生とはまた違った美味しさを味わうことができるのだ。
なお、ホッキ貝を茹でたときの茹で汁は、ホッキ貝の旨みをたっぷり含んでいるため捨てずにみそ汁の出汁などとして使うことをおすすめしたい。
3. ホッキ貝の刺身以外の食べ方は?おすすめメニューを紹介

ホッキ貝には刺身以外にもさまざまな美味しい食べ方があるので紹介したい。
ホッキカレー
北海道苫小牧市の名物でもある「ホッキカレー」はホッキ貝の刺身の甘みと旨みが入ったカレーである。ホッキ貝は最初から入れると硬くなってしまうので、バターで軽くソテーしてから最後に入れると美味しく仕上げることができる。
ホッキのバター焼き
ホッキ貝は火を通すことで甘みが増す。焼きすぎると固くなるので色が赤くなったらすぐに取り出すことが美味しさのポイントだ。
ホッキ飯
北海道室蘭市で「母恋めし」というJR母恋駅で販売される駅弁があり、販売数が少なくすぐ売りきれてしまうことから幻の駅弁と呼ばれている。これはホッキ飯で作ったおにぎりが入っている。ホッキ飯はホッキ貝の刺身を醤油、みりん、酒で茹でた茹で汁でごはんを炊き、炊きあがったところに茹でたホッキ貝を戻し混ぜ込んだものだ。これもやはりホッキ貝に火を入れすぎないことがポイントである。
結論
ホッキ貝は高級で貝殻を外すのが難しいイメージがあるかもしれないが、ポイントをおさえれば簡単に捌くことができる。殻付きであれば生きた状態で1週間ほど日持ちし、それ以上保存したい場合は湯通ししたあとに冷凍することで美味しさを保つことが可能だ。ホッキ貝は刺身以外にも食べ方があり、美味しく食べごたえがあるので捌くところからチャレンジしてはどうだろうか。
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