1. ガパオライスとは?
まずはガパオライスについて詳しくなっておこう。どこの国のどんな料理なのか、日本と現地との違いは何かといった基礎知識を解説する。
タイの定番料理
ガパオライスはタイで食べられているポピュラーな料理だ。ひき肉とピーマン、玉ねぎといった野菜を炒めて味付けし、白いご飯に添え(またはのせ)て最後に目玉焼きをのせる、というスタイルが一般的である。いわばタイ人の「ソウルフード」的な存在で、タイ国内であればフードコートやレストラン、屋台やコンビニ弁当などどこでも見ることができる。その見た目や味わいから、複雑な料理であるかのような印象を受けるかもしれないが、意外と簡単に作ることができる。
タイと日本のガパオライスの違い
本場タイでは、ナンプラーと砂糖のみで味付けすることが多い。辛さを出すため唐辛子やにんにくを入れるが、基本的にはそれだけなので、ナンプラー独特のにおいや風味を味わうことができる。店によってはパクチーを添えて出すこともある。
一方、日本のガパオライスは日本人向けに味付けされているものがほとんどだ。ナンプラーを使うことももちろんあるが、オイスターソースで味付けをすることも多い。オイスターソースは牡蠣の美味しさをギュッと詰めた調味料であり料理に深みが出る。ナンプラーのようにクセが強くないのも特徴で子どもでも食べやすい。辛さを出すために豆板醤を使うこともあるが、量を調整することでお好みの味にできる。
一方、日本のガパオライスは日本人向けに味付けされているものがほとんどだ。ナンプラーを使うことももちろんあるが、オイスターソースで味付けをすることも多い。オイスターソースは牡蠣の美味しさをギュッと詰めた調味料であり料理に深みが出る。ナンプラーのようにクセが強くないのも特徴で子どもでも食べやすい。辛さを出すために豆板醤を使うこともあるが、量を調整することでお好みの味にできる。
現地で注文する際は注意
タイで「ガパオライス」といっても通じないので気をつけよう。「バジル(ハーブ)ご飯」という意味になり、注文されたほうも理解できない。炒めるをタイ語で「パッ」バジルやハーブは「ガパオ」という。またタイの店では、何のひき肉か伝えないと出てこないことも多い。鶏ひき肉は「ガイサップ」豚ひき肉は「ムーサップ」という。これらを組み合わせて「パッ・ガパオ・ガイサップ(ムーサップ)」といえばオーダーできる。
2. ご家庭で本場の味を再現!ガパオライスの簡単レシピ
お伝えしたように、ガパオライスはご家庭でも意外と簡単に作れてしまう。本稿では、ナンプラーとオイスターソース両方の味わいを生かした、鶏ひき肉を使ったガパオライスのレシピを紹介しよう。
材料(4人分)
- 鶏ひき肉:300〜400g
- 白いご飯:好きなだけ
- ピーマン:3〜4個
- 玉ねぎ:1/2〜1個
- 赤色パプリカ:1/2〜1個
- 卵:4個
- バジル:適量
- にんにく:2片
- 豆板醤:大さじ1
- ナンプラー:大さじ1と1/2
- オイスターソース:大さじ1と1/2
- 酒:大さじ2
- 砂糖:大さじ1
- サラダ油:50ml(約大さじ6)
分量はあくまで目安なのでお好みで調節してほしい。下準備としてナンプラー・オイスターソース・酒・砂糖は合わせておこう。子どもも食べるという場合は豆板醤を抜いてもよい。また赤色とともに黄色のパプリカも加えると、ピーマンの緑とあわせて彩りが豊かになる。
作り方
- ピーマンと赤色パプリカを細切りにする
- 玉ねぎを繊維に沿って縦に薄く切る
- にんにくをみじん切りにする
- バジルちぎっておく
- フライパンで目玉焼きを作り、皿などに取り出しておく
- 「5」のフライパンに、にんにくと豆板醤を入れて中火で炒める
- にんにくの香りがしてきたら鶏ひき肉を入れて炒める
- 鶏ひき肉の色が変わってきたらピーマン・赤色パプリカ・玉ねぎを入れて炒める
- おおよそ火が通ったら合わせ調味料を加えるて弱火でさらに炒める
- バジルを加えて仕上げにサッと炒める
プレートなどに白いご飯と一緒に盛りつけ、最後に目玉焼きをのせれば完成だ。火を通しすぎると野菜がしんなりしてしまい、食感が損なわれる場合がある。「炒めすぎ」には気をつけよう。なお塩気が足りないと感じるときは、オイスターソースを追加するとよい(ナンプラー好きの方はナンプラーでもOK)。
3. ガパオライスはアレンジ自在!おすすめアイデア3選
一般的なガパオライスは、ひき肉と野菜を細かく切ったものを炒めて味付けし、白いご飯と一緒に食べるものだが、実は意外とアレンジの幅が広い。最後におすすめのアレンジ・アイデアを3つ紹介するので、興味があればぜひこちらにもチャレンジしてみよう。
牛肉ガパオライス
日本では主に豚か鶏のひき肉が使われるガパオライスだが、本場タイでは牛肉を使うことも多い。日本のように、どこへ行っても「ガパオライス」といえば同じものが出てくるわけではなく、客が何の肉かを指定する店も多い。
シーフードガパオライス
肉類だけではなくシーフードも使われている。エビやイカを使ったガパオライスは旨みが出て美味しい。茹でたタコを混ぜてパプリカなどと合わせて炒めるだけでも、海の幸が簡単に味わえる。
肉じゃがガパオライス
夕飯の肉じゃがが余ったときは、ぜひナンプラーなどを足してエスニック風にしてみよう。そのまま白いご飯にのせるだけで、肉じゃがガパオライスの完成だ。和食も、調味料を変えるだけであっという間にエスニック料理に変わるという驚きを体験できるだろう。
結論
タイの定番料理であるガパオライスは、ご家庭でも簡単に作ることができる。休日のブランチに、あるいはいつもと違った食卓の雰囲気にしたいときなど、ガパオライスの作り方を覚えておけば役に立つはずだ。アレンジもきくので、ぜひオリジナル・ガパオライス作りにもチャレンジしてみてほしい。
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