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米どころ新潟県の特産品はどこまでいっても米だった?

米どころ新潟県の特産品はどこまでいっても米だった?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2020年11月19日

新潟県といえば、やっぱり米。日本の米どころといわれている。とくにコシヒカリの生産地としてもよく知られていることだろう。そんな新潟県の特産品を探ってみると米に関連したものがとにかく多いことがわかった。詳しく、解説していこう。

  

1. 新潟の特産品1:米

新潟県は米の生産量が全国ナンバー1。いまでこそ、米どころとして知られるがその裏には長きに渡る苦労が存在した。信濃川、阿賀野川が流れ、広大な越後平野が存在する新潟県。その漢字を見てみると「潟」という字が使われている。その名の通り、たくさんの潟や沼があり、水はけがよいとはいえない土地であった。用水路や排水路の整備にはかなりの時間を要したといわれている。
さらに新潟県では品種改良に着手。父、農林1号と母、農林22号の間に生まれた子孫のなかから、成長したものが1956年に県の奨励品種として認定。品種名としてコシヒカリと名付けられた。

コシヒカリの由来

コシヒカリが名付けられたのは、先に述べた通り1950年代。コシとは新潟を意味する越の国から、ヒカリはそのまま光のことである。越の国に光り輝く米になってほしいという意味が込められている。コシヒカリは粘りと甘みが特徴の米。ごはんだけでしっかりと味があるところも特徴で、とくに和食に合うとされている。

人気の品種

コシヒカリ以外にも新潟県には人気の米がある。たとえば、1993年に新潟県と農業団体が開発を始めた「こしいぶき」はツヤのよさがポイント。コシヒカリに匹敵するといわれている。さらに早生種なので、コシヒカリより10日ほど早く収穫できる。また近年人気を集めているのが「新之助」だ。米どころの技術を集結し、現代の食卓、気候に合う品種改良が進められ、誕生した。粒の大きさと美しいツヤ、まろやかでコクのある甘み、冷めても美味しいなど、コシヒカリとはまるで異なるもうひとつの新潟県の特産品として、地位を確立しつつある。

2. 新潟の特産品2:日本酒

日本酒の原料は、紛れもなく米である。米どころである新潟は無論、日本酒造りも非常に盛ん。とくに淡麗辛口と呼ばれる、きりりとした味わいの酒が多いことで知られている。これは、新潟の水にミネラルが少ないことが1つの要因として考えられている。

有名酒蔵

新潟県には、創業数百年を超える酒蔵が多く存在する。江戸時代から続く酒蔵も多く、特産品としての歴史を感じさせる。越乃寒梅や八海山など、全国区で知られる銘柄も。越後湯沢駅にある100種類ほどの日本酒が試飲できる「ぽんしゅ館」は、日本酒好きにはもちろん、観光地として知られている。

3. 新潟の特産品3:笹団子

新潟県のお土産といえば、笹団子。地元では冷凍庫に常備しているという家庭もある。笹団子とは、よもぎ餅を笹の葉で包み、蒸しあげた和菓子のことである。戦国時代にはすでに愛されていたという説もあるほど、古くから愛されてきた食文化だ。ちなみに笹の葉には、抗菌効果があるため、古くは保存食や携帯食として活用されていたという説もある。

餡の有無

いまでは餡子が入っているものがスタンダードな笹団子。しかし砂糖は長らく高級品であったため、餡子入りの餅が登場したのは明治時代以降。そして、より発展したのは戦後以降だ。周りの餅は上新粉ともち米を混ぜるところが多く、この配合が歯切れのよいもちもち感を生み出している。

香りが命

笹団子の美味しさは香りにある。ヨモギの高い香りに笹の香りが交じり合い、ほかにはない味わいに。ちなみに地元では三角ちまきも有名で、こちらはもち米を笹の葉で三角に包み、煮て火を通す。食べるときにきな粉をつけるのが特徴で、朝ごはんや昼ごはんに米がわりに食べる人も多い。

結論

新潟県の特産品は、何はともあれ米。その歴史は簡単に築かれたものではなく、人々の知恵や技術を集結し、年月をかけて手に入れたものであった。日本酒も笹団子も然り。雪に閉ざされた寒い冬を越す新潟県人の辛抱強さこそ、米、そしてそれに伴う特産品を生み出した本当のゆえんかもしれない。
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  • 更新日:

    2020年11月19日

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