1. にんじんしりしりは弁当に大活躍

にんじんしりしりとは、細かくせん切りしたにんじんと卵を一緒に炒めて、白出汁やしょうゆなどの調味料で味付けをした料理のことである。「しりしり」という言葉が聞きなれないため、どういう意味だろうと不思議に思う人もいるかもしれない。じつはこのしりしりという言葉は沖縄の方言からきていて、「せん切り」や「細切り」を指す。ほかにもスライサーを使っておろす際の音が、しりしりと聞こえることからにんじんしりしりと名付けられたといった説もあるようだ。このにんじんしりしりは、にんじんと卵などの少ない食材で作ることができる点が魅力だ。そのうえ、料理工程もいたってシンプル。ものの5分もあれば1品が簡単に完成させることができる。そのため、沖縄の家庭では食卓によく並ぶ定番の副菜メニューとなっている。また、冷めても美味しいことから、弁当のおかずとしてもにんじんしりしりは活躍する一品だ。にんじんのオレンジ色と卵の黄色で彩りも鮮やか。弁当の彩りがもの足りないときの救世主となってくれるだろう。
2. にんじんしりしりを弁当のおかずにするときのポイント

忙しい朝の弁当作りは、毎日ともなると大変だ。そのため、少しでも時短したいところである。そんなときは、時間に余裕のあるときににんじんしりしりを作っておいて、冷凍保存でストックしておくのがおすすめだ。弁当用のおかずカップに、にんじんしりしりを1回で食べる量ずつに小分けし、ふたのついた冷凍用保存容器の中にまとめて入れて冷凍庫で保存しておけばOK。自然解凍で食べることができるので、冷凍庫から出してそのまま弁当に入れるだけでおかずが1品完成する。
ただし、保冷剤替わりにもなると思って夏の時期にそのまま使用するのはやめよう。カップの材質にもよるが、解凍されたときに出る水分により細菌繁殖の可能性も懸念される。夏場は必ず、汁気がなくなるまでフライパンで十分に炒めたものをおすすめする。
ただし、保冷剤替わりにもなると思って夏の時期にそのまま使用するのはやめよう。カップの材質にもよるが、解凍されたときに出る水分により細菌繁殖の可能性も懸念される。夏場は必ず、汁気がなくなるまでフライパンで十分に炒めたものをおすすめする。
3. にんじんしりしりのアレンジ方法

にんじんしりしりは、にんじんと卵をめんつゆや白出汁などで炒める作り方が一般的だ。しかし、調味料や入れる具材を変えることでまた違った味わいを楽しむことができる。また、いくつかのアレンジ方法を知っておくと、弁当のおかずのマンネリ化も防ぐことができるだろう。ここでは、簡単にできるにんじんしりしりのアレンジレシピを紹介しよう。
明太子と和える
ごま油でにんじんを炒めて、酒・みりん・しょうゆで味付けしたあとにほぐした明太子と和えると、大人な味わいをしたにんじんしりしりが完成。明太子のプチプチとした食感とピリッとした辛さがあと引く美味しさで、酒のあてにもぴったりな一品となるだろう。
カレー粉を使って味付け
カレー粉を使ってカレー風味に仕上げるにんじんしりしりもおすすめだ。にんじんの持つ自然な甘さとカレー粉のスパイシーさが絶妙な味わいを演出。一般的な作り方のにんじんしりしりはやさしい味わいが特徴であるが、カレー粉を使うと濃い味付けとなるため、食べごたえもバツグンだ。
塩昆布と和える
塩昆布と和える方法なら、調味料要らずでにんじんしりしりが完成。塩昆布の絶妙な塩加減とにんじんの甘さだけでしっかり味が調い、ごはんのすすむ美味しさとなる。弁当の白ごはんの上にふりかけ代わりに、このにんじんしりしりをトッピングするのもよいだろう。
結論
にんじんしりしりは手軽に調理できるうえ、冷凍保存もできる万能メニュー。多めに作っておくことで、弁当作りの時短にもなるだろう。ここで紹介したアレンジ方法も参考にしながら、さまざまなにんじんしりしりの調理法にチャレンジしてみてはいかがだろうか。
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