1. ベジパスタとは

ベジパスタは、別名ベジヌードルとも呼ばれている。ベジタブルとパスタを合わせた造語で、その名の通り、野菜をパスタに見立てたものである。ベジパスタが人気を集めた背景には、健康意識の高まり、とくに糖質過多やグルテン過多を懸念する現状がある。
「朝はパン、昼はラーメン、夜は生姜焼き定食だった」など、自分の毎日の食事をふり返ると思い当たる節がある...という人も多いことであろう。
ベジパスタ向きの野菜
ベジパスタは、パスタのように野菜を麺状にカットしたものを指す。ベジパスタに向いている野菜は、とにかく麺状にすることができるもの。きゅうり、ズッキーニなど、比較的柔らかい食感の野菜は、簡単に麺状にすることができる。
逆に大根、人参、コリンキー、ごぼうと比較的硬めの食感の野菜もカットしやすい。きのこは、食感的には向いているものの麺状にするのが難しい。エリンギのように縦長のフォルムであればOKだ。
そのほか、切り干し大根などの乾燥野菜もベジパスタ向き。またデザートパスタを楽しむのなら、フルーツもおすすめ。逆に向いていないのは、ほくほくとした食感の芋類や麺状にするのが難しいトマトなどだ。
ベジパスタマシーン
包丁で野菜を麺状にカットするのは、なかなか難しいもの。そんなときに活躍してくれるのが、ベジパスタマシーン、ベジパスタカッターである。使い勝手のいいものであれば、カッターが数種類ついているので、さまざまなフォルムのパスタを作ることができる。
2. ベジパスタと健康

ベジパスタが人気を集めた背景には、前述の通り、健康意識が大きく関与している。ベジパスタは、野菜なので、普通のパスタに比べると格段にカロリーが低い。さらに注目したいのが、グルテンフリーであること。
グルテンとは、小麦粉に含まれるタンパク質のこと。グリアジンとグルテニンが水を加えて捏ねることで結びつき、グルテンになる。パスタはもちろん、パンやお菓子など、このグルテンの作用をうまく利用して作られた食品は非常に多い。
グルテンフリーとは
グルテン摂取によるアレルギーや病気がある人のために生まれたグルテンフリーだが、近年一般の人にも注目をされている。小麦食品が主食である欧米でこのようなムーブメントが生まれたのは、小麦を食べることで体調不良に陥る病気を患っている人が多いことが一因。
また、健康に関する新しいトピックスを多くの人が探している世の中の動きも、グルテンフリー人気に拍車をかけたと考えられる。グルテンフリーがいいという安直な答えを出すことは、もちろんできないし、するべきではない。ただ、グルテンフリーを上手に利用することで、得られる効果や満足もあるのは事実だ。
ベジパスタで健康!?
ベジパスタは、小麦ではなく野菜をパスタに見立てたものである。すなわち、小麦が含まれることはない。よってグルテンフリー食品といえる。さらにミネラルやβカロテンなど、不足しがちな野菜からの栄養素を摂取することができる。
そして、何といってもカロリーが低い。こういった観点で見ると健康的な食品だと捉えることができる。実際に食べてみるとわかるが、パスタといえど非常に軽く、罪悪感なく食べることができる。これがベジパスタの大きなメリットなのだ。
3. ベジパスタの作り方

マシーンなしでもベジパスタを作ることは可能だ。まずはきゅうりやズッキーニなど、柔らかめの野菜でトライするといいだろう。包丁でカットするもよし、ピーラーを使ってフェットチーネのような幅広パスタのように仕上げるのもおすすめ。生で食べることのできる野菜は、塩もみをして水分を少し出して生で使うのもあり。さっと茹でて使うのもいいだろう。きのこや根菜類は、さっと火を通すといい。
ズッキーニのカルボナーラ
ズッキーニはクセがないのでベジパスタ向き。ピーラーで幅広パスタに仕上げ、さっと熱湯にくぐらせて使うのがおすすめ。あとはいつものカルボナーラと同じ要領で作ろう。
切り干し大根のペペロンチーノ
硬めに戻した切り干し大根は、ペペロンチーノやアラビアータなど、辛味の効いたシンプルなパスタに合わせるのがおすすめ。やや濃いめに味付けするとぐっと美味しくなる。
結論
ベジパスタは、野菜をパスタに見立て、麺状にカットしたもの。カロリーが抑えめ、かつグルテンフリーであることから、健康的だと話題を集めているようだ。健康面はもちろん、野菜をいつもと違う気分で食べることができるので、食卓のマンネリ防止にも一役買ってくれそうだ。体調管理したい人はもちろん、目新しい気分で食事を楽しみたい人にもおすすめのベジパスタ。ぜひチャレンジしてみては?
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