1. よもぎの美味しい食べ方

鮮やかな緑が印象的なよもぎは、ビジュアル的にも春にふさわしい食材である。また、なじみのあるよもぎの香りは春の息吹の中で格別に麗しい。よもぎは和菓子に使用されることが多いが、実はさまざまな食べ方があるのである。
よもぎを使ったさまざまなレシピ
日本の津々浦々で群生するよもぎは、さまざまな料理に応用できる。よく知られているのはよもぎ餅などの和菓子であるが、活用法は幅広い。おやつとして蒸しパンにもできるし、飲用するためのよもぎ茶にもなる。また、食事のメニューとしては本記事で紹介する天ぷらのほかにも、ペースト状にしてソースにしたり冷製スープにするなど楽しみ方は自在なのである。
春に美味しいよもぎ
よもぎの旬は春である。3月に出る新芽や5月頃に香りが強くなる葉が、お茶や料理に使用される。香りも色もまさに日本の美しい春を凝縮しているよもぎは、食卓にのせてぜひ楽しみたい。
2. よもぎは天ぷらがおすすめ!どんな味?

春の山菜の美味しさは格別であるが、一方で独特の苦味を苦手とする人も多い。山菜としてのよもぎは、どのような味わいをもっているのであろうか。
よもぎも山菜の代表格
たらの芽やフキノトウ、タンポポやつくしなど春を告げる山菜には多くの種類がある。よもぎもそのひとつで、3月の新芽の時期から食すことができる。山菜の特徴としては、柔らかな食味とともに独特の苦味が挙げられる。これこそが山菜の醍醐味である一方、苦味を苦手とする人も多い。
揚げると苦味が軽減する
よもぎの苦味は山菜の食べ方としてメジャーな天ぷらのように揚げることでほどよく抜けて食べやすくなる。よもぎは数ある山菜の中でも芳香が楽しめる天ぷらであり、山菜を愛する人たちの間では人気が高い。
3. よもぎの天ぷらはアク抜き不要!

山菜はアクが強いためアク抜きをするのが一般的である。よもぎについていえば、新芽はともかく育った葉を使用する場合はやはりアク抜きが必要となる。葉を食するよもぎの天ぷらを作る場合はどうだろうか。
天ぷらにする場合はアク抜き不要
結論からいえば、山菜を天ぷらにする場合はアク抜きは不要である。よもぎももちろんアク抜きはせず、そのまま天ぷらにして問題ない。
アク抜きが必要な場合は
通常よもぎは、葉の部分を使用する場合にはアク抜きをしてえぐみをとる必要がある。ペースト状にして料理に使用する場合も、あらかじめアク抜きをしておくとできあがりがさらに美味しくなる。よもぎをアク抜きする場合は、たっぷりのお湯に小さじ1~ 2杯の重曹か食塩を入れて2分ほど茹で、あとは冷水で洗う。長く茹ですぎたり水に浸けすぎたりすると旨味も抜けてしまうので、ほどよく切りあげるのがコツである。冷水にさらしたあとは、水分を絞っておこう。よもぎの新芽に関してはアクがないため、そのまま食べることができる。
4. よもぎの天ぷらの作り方

よもぎをからっと天ぷらで揚げれば、かぐわしい香りのおかずやつまみとなる。その作り方をみてみよう。
よもぎの天ぷらの作り方
まずよもぎは、摘んで間もない新鮮なものを使用すると美味しくなる。よく洗ったよもぎの水分はしっかりと除去し、衣をつけていく。衣があまりに緩いとよもぎの葉に絡みにくくなるため、粉は少し多めにして固めの衣にするのがよいだろう。
180℃の油で揚げ、衣がサクッとすればできあがりである。わずかな苦味と香りが豊かな春のごちそうとなる。また、よもぎパウダーを衣に足すと、香りがさらに強くなる。天つゆでも美味しいが、塩をぱらっとふってシンプルに食べるとその滋味を実感できる。
結論
春の食材であるよもぎを天ぷらにする場合は、アク抜きも必要がないシンプルな料理である。山菜特有の苦みが苦手な場合も、天ぷらにすれば食べやすくなる。よもぎの葉を料理に使用する場合は、アク抜きをするとできあがりがさらに美味しくなる。ひと手間をかけてアク抜きすれば、さまざまなよもぎ料理がさらに美味しくなるのである。
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