1. イタリアのズッパイングレーゼとはどんな意味?

ズッパイングレーゼの意味は「イギリス風のスープ」。ズッパイングレーゼは、ビスケットやスポンジ生地にたっぷりと水分をしみ込ませて作るのが基本。ひたひたになったビスケットやスポンジからスープのようにシロップが滴る様子から、イギリス風のスープという名前が付けられたようだ。好みの生地とカスタードクリーム、シロップやリキュールがあれば簡単に作れるので、お菓子作り初心者でもチャレンジしやすいだろう。ちなみに、ズッパにはスープ以外の意味もある。もともとはゴート語と呼ばれる言語で、「液体を含んでいる薄切りのパン」という意味があったそうだ。
ティラミスとの違いは?
ティラミスとズッパイングレーゼは、生地とクリームを層にしながら重ねていく点は同じ。味や使う材料は少し違うものの、基本的には同じ作り方なのだ。じつは、ティラミスの原型はズッパイングレーゼとされている。ズッパイングレーゼから派生し、アレンジして作られたのがティラミスなのだ。ティラミスはコーヒーやココア、チーズクリームで仕上げたお菓子で、ズッパイングレーゼよりも大人向けのスイーツといえるだろう。
2. メレンゲで仕上げるズッパイングレーゼ

ズッパイングレーゼの名前の由来や意味が知れたところで、次は基本の作り方を紹介しよう。必要なものはスポンジ生地とカスタードクリーム、好みのシロップまたはリキュールとメレンゲ。スポンジ生地は薄くスライスし、シロップやリキュールをたっぷりとしみ込ませておく。
スポンジ生地が収まるサイズのバットや深めの器にスポンジ生地、カスタードクリームの順で交互に重ねていく。最後にメレンゲをたっぷりとのせ、バーナーで表面をこんがりと焼けば完成。焼いたメレンゲの表面はサクッとしていて、中のスポンジ生地はジュワッとした仕上がりになる。メレンゲは少しずつ砂糖を加えながらしっかりツノが立つまで泡立てるのがポイント。ビスケットを使う場合は、シロップやリキュールにしばらく浸しておくとよい。
3. ズッパイングレーゼのアレンジ

基本のズッパイングレーゼが分かったところで、次はアレンジした作り方を見てみよう。
カップを使えば手軽に作れる
小さめのプリンカップなどを使い、スポンジとカスタードクリームを重ねていけば見た目もかわいいズッパイングレーゼの完成。間にジャムやフルーツを入れると、カップの外側から見える断面もカラフルになる。カップは透明なものを使用し、外側からの美しい見た目を楽しめるようにしよう。上にフルーツやミントを飾れば、パーティーなどにピッタリなオシャレなデザートのできあがりだ。
チョコレートでリッチに仕上げる
間に砕いたチョコレートを入れたり、仕上げにチョコレートソースをかけたりするとリッチな味わいになる。チョコレートと相性のよい柑橘系のシロップやリキュールを使えば、よりリッチな味わいに。カスタードクリームの代わりに、チョコレートを加えた生クリームを使うのもおすすめ。
フルーツ入りでカラフルに!
好みのフルーツを間に挟んでいけば、カラフルなズッパイングレーゼが作れる。フレッシュなフルーツはもちろん、冷凍のミックスベリーなどもおすすめ。
結論
ズッパイングレーゼはあまり聞き慣れない難しい名前のお菓子だが、作り方を知ると意外と簡単だと感じる人も多いだろう。好みのスポンジ生地やビスケットとシロップまたはリキュール、カスタードクリームがあれば簡単に作れる。メレンゲを使うタイプや、カップで作る手軽なタイプなどいろいろなアレンジもできるので、ぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか。
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