1. ピザポテトのカロリーは高い!

ピザポテトには通常サイズの63g、BIGサイズの145g、ミニサイズの25gがある。コンビニ限定販売だが77gサイズもあり、これを含めると4種類の大きさがある。どのサイズのピザポテトを食べるかでカロリーは異なるのだが、ここでは通常サイズのピザポテトのカロリーを紹介する。ピザポテト1袋(63gあたり)のカロリーは348kcalである。ごはん100gが168kcalであるからおよそ2倍のカロリーに匹敵する。スナック菓子はカロリーが高いイメージが強いが、ピザポテトはまさしくその通りであるといえる。
そもそもピザポテトはポテトチップスであるため、主原料はじゃがいもである。じゃがいもはカロリーの高い食品として知られており、100gあたり76kcalである。ポテトチップスはスライスしたじゃがいもを油で揚げているため、油のカロリーが加わる。じゃがいもの給油率はじゃがいもの切り方によって異なり、2〜15%ほど。油は1gあたり9kcalと非常にカロリーが高く、少量でも大きなカロリーアップにつながる。一般的なポテトチップスならば塩やコンソメで味をつけるだけなのだが、ピザポテトの場合はたっぷりとチーズパウダーがふりかけられている。ピザポテトにはチェダーチーズとエメンタールチーズの2種類が使われているのだが、どちらも100gあたり約420kcalと非常にカロリーが高い。実際には100gも使われていないのだが、チーズが加わることでカロリーは大きく増える。これらの食品が組み合わさっているため、ピザポテトのカロリーは非常に高くなっているのだ。
2. ピザポテトの栄養素量は?

カロリーが非常に高いピザポテトだが、ほかの栄養素量はどうだろうか。栄養成分表示にはカロリーとともにたんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量の値も記載されている。通常サイズの栄養素量は以下のようになっている。
たんぱく質 3.5g
脂質 21.7g
炭水化物 34.7g
食塩相当量 0.8g
脂質 21.7g
炭水化物 34.7g
食塩相当量 0.8g
とくに目を引くのが脂質量と炭水化物量の値だろう。まず脂質量についてだが油で揚げていること、また脂質が多く含まれているチーズを使っていることがポイントになる。油は脂質が100%を占めているため、油を使った料理は総じて脂質量が高くなる。とくに油の使用量が多い揚げ物は脂質が高くなりやすく、ピザポテトにも同様のことがいえる。また、ピザポテトの特徴となっているチーズだが、エメンタールチーズとチェダーチーズともに100gあたり約33gの脂質が含まれている。仮に2種類のチーズを合わせて10gしか使っていなかったとしても約3gの脂質が加わることになる。
また炭水化物も多く含まれているが、主原料のじゃがいもが大きく関係している。じゃがいもの炭水化物量は100gあたり17.3gである。実際にじゃがいもがどれだけ使われているかは分からないが、炭水化物量の多いじゃがいもにさらにいろいろな食品で味付けをしているため、当然ながら炭水化物量は多くなっていく。
3. ピザポテトは糖質も多い?

カロリーと同じくらい重要視されているのが糖質だ。しかし残念なことに栄養成分表示には糖質量は記載されていない。そのため、ピザポテトにどのくらいの糖質が含まれているかは分からないのだが、推測することは可能だ。日本で主に食べられている食品の栄養素を収録している「日本食品標準成分表」が文部科学省から発行されており、そこにはポテトチップスの栄養素も収録されている。ピザポテトとは異なるのだが、一般的なポテトチップスにどれだけの糖質量が含まれているかが分かる。ただし、日本食品標準成分表にも糖質量は記載されていないため、計算して求める必要がある。必要な値は炭水化物と食物繊維の2つだ。なぜなら、糖質と食物繊維の合計量が炭水化物となるからだ。ポテトチップスの炭水化物量と食物繊維量は以下の通りだ。
ポテトチップス(63gあたり)
炭水化物34.5g 食物繊維2.6g
炭水化物34.5g 食物繊維2.6g
糖質は炭水化物量から食物繊維量を引くと求められ、ポテトチップスの場合は31.9gとなる。糖質が多い要因としてじゃがいもが主原料であることが大きく関係している。じゃがいもは炭水化物が多く含まれている一方で食物繊維量が少ない。そのため糖質量が高くなってしまうのだ。ピザポテトでも同様のことが考えられ、ポテトチップスと同じくらい含まれていると推測できる。糖質を控えたいときは、ピザポテトの食べる回数を減らす、食べる量を減らすなどの対策が必要だ。
結論
高カロリーであるポテトチップスにチーズパウダーをトッピングしたピザポテトはイメージ通りカロリーの高いスナック菓子だ。通常サイズ(63g)1袋食べるだけでごはん200g分にも匹敵するため、カロリーオーバーには要注意だ。脂質量と糖質量も多いため、1人で食べきらないよう大勢でシェアするなど気をつけながら食べる必要がある。
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