1. 生餃子の基本の焼き方

皮がパリッとしなかったり油っぽくなったりと、生餃子を上手に焼くのはなかなか難しい。理想的な餃子を焼くには、いくつかのコツがある。そのコツも踏まえて基本的な焼き方を見てみよう。
一度にたくさん焼きすぎない
育ち盛りがいれば餃子争奪戦が始まってしまうため、1回に大量の餃子を焼きたいのは当然のことである。しかし、たくさんの餃子をフライパンに並べると調理時間が冗長してしまうのである。直径26cmのフライパンであれば、最高でも10個の餃子にとどめるのが無難である。
焼き目をつけるために油は最後に
テフロン加工のフライパンを使う人が多いと思うが、餃子を並べる際には油はひかなくても問題ない。油は最後の工程で焼き目をつけるために使用する。
水の加え方
餃子の中身に火を通すために蒸し焼きは必須である。フライパンに火を入れて2分ほどしたら水を投入する。このとき加える水は、できればお湯であるほうがフライパン内の温度を下げずに焼くことができるのでベターである。餃子の下部が2mmほど浸かるくらいの湯を入れて蒸し焼きにするのである。
水分はしっかり飛ばす
餃子の周辺に泡が立つくらいまで水分が減ってきたらふたを取り、しっかりと水が飛ぶまで火を通す。水分がなくなったら餃子の周りに油を落として、焼き目をつければ理想的な餃子が完成する。
2. 生餃子を羽根つきにする焼き方

最近よく話題になる餃子のひとつに羽根つきタイプがある。パリパリとした食感をより堪能できる羽根つき餃子は、生餃子を焼く時に家でも実践可能である。その焼き方を紹介する。
小麦粉や片栗粉を使用して
羽根つき餃子を作るときには、テフロン加工のフライパンでも最初から油を入れて焼き色を早めにつけるのがよいだろう。羽根を作るために必要な材料は、小麦粉や片栗粉である。小麦粉の場合は、水との割合が1:10である。100mlの水に10gの小麦粉をよく溶かして使用する。一方、片栗粉の場合は1:15である。小麦粉を使用した場合の餃子の羽根はサクサクとしているが、片栗粉の場合はパリッとした厚めである。
生地を入れるタイミングは
羽根を作るための生地は、餃子をフライパンに並べて2分ほど加熱したのちに蒸し焼きにするときに投入する。再びふたをして5分ほど加熱し、ふたを取ったあとは羽根の部分がパリッとするまで焼き上げる。
3. 生餃子のホットプレートでの焼き方

ホットプレートを囲んで、焼きあがった熱々の餃子をほおばるのは至福の時間である。フライパンで焼く時ほど火力が期待できないホットプレートでも、餃子は美味しく焼くことができる。その方法を見てみよう。
餃子の間は少し広めに
ホットプレートの温度は200℃に設定し、餃子を並べる。その際には、餃子と餃子の間は少し空間があるのが望ましい。餃子同士がくっつくと、皮が破れる可能性があるためである。餃子の下部2mmほどのところまでお湯を入れ、ふたをして焼く。水を入れるとホットプレートの温度が下がってしまうので要注意である。
焦げ目は最後に
お湯がなくなってきたらふたを開けて、ここで油を注ぐ。これによって餃子らしい焦げ目がつくのである。ごま油を入れると食欲を刺激する香り漂う餃子となる。
4. 調理器具別!生餃子の焼き方の注意点やコツ

調理道具に関してはそれぞれこだわりがあることが多い。餃子を焼く際に気をつける点をまとめてみよう。
鉄製のフライパンの場合
男の料理を演出してくれる鉄製のフライパンは、取り扱いが難しいものの料理の仕上がり具合がよくファンも多い。鉄製のフライパンで餃子を焼く場合には、何も入れない状態でフライパンを強火で熱するところから始まる。油の量は多めにしないと皮がフライパンにくっついてしまうため注意が必要である。お湯を投入後にふたをして水分がなくなれば完成する。
IHの場合
IHのクッキングヒーターで餃子を焼く場合には、フライパンの隅々までしっかりと温度が上がっていることを確認して餃子を焼く必要がある。調理の際に発生する油汚れの掃除に関しては、IHクッキングヒーターはメリットがある。しかし、温度調整に関しては経験を要するかもしれない。
ホットプレートの場合
餃子をホットプレートで調理する場合には、ホットプレートの下に汚れてもよいシートなどを敷いておくと後片付けが便利である。また、ホットプレートは縁に近い部分の温度が低い場合があり、焼きムラが出ることもある。餃子を焼きながら場所を変えるなどの工夫が必要だろう。
結論
自宅で焼く餃子は焼きたてのホヤホヤを食べることができるという最大の長所がある。ジューシーな肉汁やパリッとした皮の美味しさは、焼きたてでこそ味わえる醍醐味である。油の量や水を入れるタイミングなど、基本と自己流を駆使して自宅で美味しい餃子を味わいたいものである。それぞれの器具を上手に使って、餃子から最高の美味を引き出してほしい。
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