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スキムミルクとはどんなもの?使い方やおすすめ代用方法まで紹介

スキムミルクとはどんなもの?使い方やおすすめ代用方法まで紹介

投稿者:ライター 井澤佐知子(いざわさちこ)

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2021年7月20日

スキムミルクという言葉を耳にしても、実際にそれがどのようなものなのか用法も定かでないことが多い。本記事では、スキムミルクの基本的な知識から、粉ミルクとの違いや、代用品として活躍できるもの、市販のスキムミルクまで紹介していく。

  

1. スキムミルクとはどんなもの?

まずはスキムミルクとはどのようなものかを説明する。スキムミルクとは、水に溶けやすいように加工した脱脂粉乳のことである。製法や味わいについて、スキムミルクの基本となる情報を見てみよう。

スキムミルクの味わいとは

スキムミルクはほんのりとミルクの甘みを感じることができる優しい味わいで、通常の牛乳と比べると脂肪分が少ないため、とてもあっさりとしている。コクという点では牛乳よりも劣るかもしれない。しかし、風味もよく、利用範囲が広く使い勝手がよい食品といえるだろう。

スキムミルクの製法とは

スキムミルクの製造方法は、清浄生乳をクラリファイヤーと呼ばれている遠心清浄機にかけてから、遠心分離機を使いクリームと脱脂乳に分離して、脱脂乳を殺菌し濃縮する。その後、乾燥室に清浄な熱風を送り込んで、濃縮した脱脂乳を瞬間的に乾燥させ冷却する。
そして粉末をインスタンタイザーと呼ばれる機械にかけることで加湿されて、粒子を互いに結びつけることで多孔質の塊状粒子を作ることができる。仕上げにローラーまたはふるいにかけて、顆粒状にしたら完成となる。以上のことから分かるとおり、スキムミルクは最初に粉末状にしたものにさらに手を加えて顆粒状に加工しているため、水に溶けやすいものとなっている。

2. スキムミルクとその他の乳製品との違いとは

スキムミルク以外にも、粉乳にはいくつかのタイプが存在する。スキムミルクとそれらの相違について説明する。

スキムミルクと粉ミルクの違いとは

粉ミルクはスキムミルクと脱脂粉乳の総称であり、生乳の水分を除去してから粉末状に加工した物になる。生乳のままだと保存性が低いことから、粉末状に加工されたものが粉ミルクと称されている。

スキムミルクとクリープとの違いとは

スキムミルクは、牛乳を乾燥させてから水分と脂肪分を取り除いたものである。対するクリープは、牛乳を乾燥させて水分のみを取り除いたものになり、脂肪分はそのまま含まれていることになる。

スキムミルクと脱脂粉乳の違いとは

スキムミルクと脱脂粉乳には違いはなく、同じものになる。

3. スキムミルクの使い方とは

スキムミルク10g+水90gであれば、牛乳100gと同じような成分になり、代用ができる。スキムミルクはさまざまな量で販売されており、用途に合わせて購入可能だ。小さめのものは200g程度で350~400円くらい、大きいものだと1kg程度で1,300円前後くらいになる。スキムミルクは牛乳に比べるとかなりコスパがいい。さらに粉末なので賞味期限も長く、スキムミルクは約1ヶ月保存可能だ。そのスキムミルクの使い方をいくつか紹介する。

パンに使う

パンを作る時には、小麦粉のグルテン形成がとても重要になってくる。牛乳はグルテン形成がされにくいので、牛乳を加えてパンを作ると焼き上がりが固い食感になってしまうおそれがある。しかし、スキムミルクは牛乳よりもグルテン形成への影響が少ないため、ふんわりとした食感のパンに仕上げることができる。
スキムミルクを加えることで、香りと甘い風味を付けることができ、より一層パンの美味しさを感じられるだろう。スキムミルクの中に含まれている乳糖という成分は、加熱をすることでこんがりと焦げてパンにいい焼き色を付けてくれる。
家庭にホームベーカリーがある人は、ぜひ活用してスキムミルク入りのパンを焼いてみてもらいたい。

水やお湯に溶かして飲む

スキムミルクは、お湯に溶かして通常の牛乳のように使用することが可能である。その場合は、水またはぬるま湯で溶かして使用する。熱湯を使ってしまうとダマができ均一に溶けにくくなるので、注意が必要である。飲み方としては、コーヒーに入れたりチャイにする方法がよく知られている。また、昨今はやりのスムージーにも活用できる。

ヨーグルトを作る

ヨーグルトメーカーが自宅にある場合は、コスパがよいスキムミルクを使ってもよいだろう。ヨーグルトメーカーを販売する企業のサイトにも、スキムミルク仕様のヨーグルトの作り方は公開されている。水で溶かしたスキムミルクを使ったヨーグルトは、通常の牛乳を使ったそれと味わいにおいて大差はない。

離乳食に使う

日本乳業協会によれば、スキムミルクは7~8ヶ月の幼児期から離乳食の材料として使うことができるとある(※1)。使いやすいスキムミルクで、カボチャを使った煮物やミルク風味のうどんなど、優しい味わいの離乳食を作ることができる。

大量消費にはお菓子やシチューもおすすめ

賞味期限が迫っているスキムミルクを大量消費したい場合には、お菓子やシチューを作ることをおすすめする。お菓子であればスキムミルクを使うことで風味がよくなるので、クッキーやケーキに入れるのもいい。また、市販のルウや牛乳を使わず、スキムミルクを使ったホワイトソースでシチューやグラタンを作ると、カロリーダウンできる。体重を気にしているのであれば試してみる価値はあるだろう。

4. パン作りのスキムミルクを代用する方法とは

スキムミルクの使い方としてよく知られているのがパン作りである。もしスキムミルクをきらしてしまった場合、ほかの食材で代用はきくのだろうか。その答えがこちらになる。パン作りの際の参考にしてほしい。

スキムミルクを牛乳で代用する方法

前述したように、スキムミルクは牛乳の乳脂肪分と水分が取り除かれたものだ。つまり牛乳の代わりになるということである。代用する場合は、スキムミルクの10倍の量の牛乳を使う。増えた量はレシピの分量から水分を減らすことで調整する。
たとえばパンを作る場合、材料にスキムミルク10gと書いてあれば、牛乳を100g使う。水分が増えているため、材料に含まれる水はレシピの分量から90g減らさなくてはいけない。ただし、スキムミルクを入れたうえに牛乳を足すものや水分量を増やさず風味やコクを足したいときには代用は難しい。

スキムミルクを粉ミルクやクリープで代用する方法

クリーミングパウダーや粉ミルクは粉末状のため、スキムミルクの代用として使う場合は同量でよいとされている。粉ミルクは、スキムミルクと同量で代用でき、脂肪分が残っている分少しリッチなパンが仕上がることだろう。また、エバミルクはスキムミルクと比べると脂肪分が多いため、よりコクのあるパンに仕上がることだろう。

スキムミルクをヨーグルトや豆乳で代用する方法

発酵食品であるヨーグルトは、酸味があるためミルクの風味が出ない。仕上がりが大きく変わってしまうため、あまりおすすめできない代用品だ。大豆から作られている豆乳も、スキムミルクの代わりに使用できる。使用方法は牛乳と同じだ。乳製品を使用していないので、風味はスキムミルクを使った場合とは異なってくる。豆乳を入れすぎてしまうとパンが発酵しにくくなるので注意が必要だ。

5. スキムミルクの栄養素と牛乳との違いとは

スキムミルクは牛乳と比べてコスパがよく、粉末状であるため使いやすいという長所がある。一方、栄養面において牛乳とはどのような相違があるのだろうか。栄養面における概略を紹介する。

スキムミルクと牛乳の栄養素

スキムミルクと牛乳では成分がどう違うのだろうか。文科省の食品成分データベースを参考に比較してみよう。(※2)
牛乳とスキムミルク100gあたり
牛乳

たんぱく質(g) 3.3
脂質(g) 3.8
炭水化物(g)4.8
スキムミルク(液状)

たんぱく質(g) 3.4
脂質(g) 0.1
炭水化物(g)5.3
スキムミルクは水分と乳脂肪分だけが取り除かれているので、ほかの栄養価はほぼ同じといえる。ミルク粉末に水を加えて飲むことで、牛乳とほぼ同量のたんぱく質とカルシウムを摂取可能だ。粉末自体は水分が抜けているので、成分の濃度は濃くなっている。

スキムミルクは低カロリーでダイエット効果が期待できる

前述したが、スキムミルクは牛乳の乳脂肪分が取り除かれたものである。そのためスキムミルクは牛乳と比較すると低カロリーだ。牛乳100gのカロリーは67kcalに対して、スキムミルク10g+水90gのスキムミルク液100gは35kcalと、約半分くらいのカロリーになる。また、スキムミルクは脂溶性のビタミンA、Dも牛乳より少ない。ただし、糖質量に関しては同量の牛乳と比較するとスキムミルクのほうがわずかに多い。

牛乳アレルギーの人はスキムミルクも飲めない

牛乳アレルギーの原因の多くは、乳のたんぱく質だといわれる。このたんぱく質は加熱処理や発酵をしても変化しない。スキムミルクもこのたんぱく質は含まれているので、アレルギーを起こす可能性は牛乳と変わらない。牛乳の発酵食品であるチーズやヨーグルトも同様だ。牛乳アレルギーのある人は、牛乳の代わりにスキムミルクを飲むことはできないので注意してほしい。

スキムミルクにデメリットや飲み過ぎの危険はある?

加工品であるスキムミルクには、健康を害するような影響があるのだろうか。スキムミルクは、牛乳を凝縮して粉状にするというのが基本的な製造工程である。そのため、原料となる牛乳の質がスキムミルクの質をも左右するといってよいだろう。スキムミルクが、廃棄寸前の牛乳を使用して加工されたとすれば、やはり質も低下せざるを得ない。牛乳と違って原料の牛乳の確認ができないという点を鑑みれば、スキムミルクには多少のリスクがあるといえる。またほかの食材と同様、スキムミルクの摂取も常識の範囲内で行うのが無難である。

6. 市販のおすすめスキムミルクとは

使用頻度や使用目的に合うようにおすすめしたいスキムミルクを紹介していくので、参考にしてもらいたい。全く初めて使う場合やちょっとした料理に使う程度なら200g前後のお試しサイズがおすすめだ。使用頻度が高い場合には、大容量で購入するほうが断然お得である。また、スーパーで購入する場合は、コーヒーやココアなどが並んでいる売り場の一番上の棚に置かれていることが多いので、迷ったらそこを探してみよう。

森永乳業株式会社「森永スキムミルク」

しっかりとした美味しさで、嬉しいことに脂肪は控えめになっている。さらに、手軽にカルシウムを摂れるのも嬉しいポイントである。

富澤商店「北海道スキムミルク 」

北海道産の生乳だけを贅沢に使用した、美味しいスキムミルクである。内容量は200gなので、お試しサイズにも適している。

日本ガーリック株式会社「北海道 脱脂粉乳 スキムミルク 北海道産生乳100%」

風味豊かでクセがなくかつ低脂肪が嬉しい商品である。さまざまなシーンで活用できるのでおすすめしたい。

よつ葉乳業株式会社「よつ葉北海道脱脂粉乳」

北海道産100%の質のよい生乳を原料に作られた風味豊かなスキムミルクである。1kgの業務用サイズは、惜しみなく使用することができる。さまざまな料理に幅広く使用することができる。

結論

本記事では、スキムミルクについて詳しく紹介してきた。スキムミルク本来のよさはもちろんのこと、ほかの粉乳との違いや代用品の使い方などさまざま触れているので、ぜひ参考にしてもらいたい。市販のスキムミルクについても紹介しているので、用途や好みに応じてトライしてみてほしい。
(参考文献)
(※1)運営元:一般社団法人日本乳業協会
該当ページ名:幼児のスキムミルク飲用はいつから
https://www.nyukyou.jp/dairy/index.php?rm=4&qa_id=294

(※2) 運営元:文部科学省
該当ページ名:食品成分データベース(乳類)
普通牛乳 https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=13_13003_7
脱脂粉乳 https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=13_13010_7
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  • 公開日:

    2021年3月 6日

  • 更新日:

    2021年7月20日

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