1. シラチャーソースとは?

シラチャーソースとは、唐辛子・ニンニク・砂糖・お酢などが使われているタイ発祥のホットソースである。唐辛子を使ったホットソースではあるが、ニンニクやお酢を使っているためうま味や酸味も楽しめるのが特徴。また、商品によってはトマトも使われている。本場タイではシーフード料理や揚げ料理の下味に使われることが多いが、ソースや料理の隠し味などとして使うのもおすすめだ。
シラチャーソースの発祥と現在
シラチャーソースはタイ発祥のホットソースであり、その名前はタイのシラチャー郡に由来するとされている。1980年代に入ってからフイフォン・フーズ(Huy Fong Foods)社がアメリカで商品化して、アメリカ人に受け入れられていく。また、スナック菓子などの味付けにも使われるようになる。現在はアメリカだけでなく、日本の食品メーカーもシラチャーソースを製造・販売している。
2. シラチャーソースの特徴や魅力

シラチャーソースの特徴には「辛味だけでなくうま味も楽しめること」や「味付けやトッピングに使えること」などがある。ここではそんなシラチャーソースの特徴や魅力を詳しく紹介する。
その1.辛味とうま味を楽しめる
シラチャーソースはホットソースの一種であるが、唐辛子のほかにニンニク・砂糖・お酢などが使われているのが特徴。そのため、辛味だけでなくうま味・酸味・甘味なども楽しめる。また、もともとタイで使われていたソースではあるが、エスニック調味料に比べるとクセを感じにくいのも特徴である。エスニック料理に慣れていない人でも使いやすい調味料といえるだろう。
その2.さまざまな料理に使える
本場タイではシーフード料理や揚げ料理の味付けにシラチャーソースを使うことが多いが、アメリカではハンバーガーやピザなどのトッピングとして使うことも多いという。また、前述のとおり味わいや香りのクセが少ないため、和食・洋食・中華など料理のジャンルを問わず幅広く使えるのが特徴である。料理のアクセントや隠し味としてシラチャーソースを使うのもおすすめだ。
3. 自家製シラチャーソースの作り方

シラチャーソースは、鷹の爪やハバネロといったお好みの唐辛子を使って自作することも可能だ。必要な材料は生唐辛子、ニンニク、米酢、砂糖、お酢、塩などで、お好みでトマトソースペースト・ハチミツ・ナンプラーなどを加えてもよい。これらの食材を用意したら以下の手順でシラチャーソースを作ってみよう。なお、唐辛子はゴム手袋(軍手)を付けてから触ろう。
シラチャーソースの下ごしらえ
- 唐辛子:ヘタと種を取り除く
- ニンニク:薄皮を剥いておく
シラチャーソースの作り方・手順
- ミキサーに食材をすべて入れる
- 滑らかになるまでミキサーで攪拌する
- フライパンに移してから火にかける
- 沸騰したら弱火にして15分ほど温めたら完成
- 味見をして適宜砂糖などで味を調整する
- 保存は粗熱を取り、保存瓶に入れて行う
4. シラチャーソースの美味しい使い道

シラチャーソースは和食・洋食・中華料理などのジャンル、揚げ物・炒め物・蒸し料理などの調理方法を問わず幅広く使える。また、シラチャーソースを使ってディップソースやピリ辛タレを作るのもおすすめだ。そんなシラチャーソースの美味しい使い道・食べ方をいくつか確認しておこう。
食べ方1.シラチャーソースのディップ
シラチャーソースを使えば、簡単にピリ辛ディップソースを作ることもできる。作り方はシラチャーソースとマヨネーズを1:1で混ぜ合わせるだけだ。野菜スティックをはじめ、フライドポテトや唐揚げのような揚げ物をディップしても美味しい。簡単なので作り方の一つとして覚えておこう。
食べ方2.ピリ辛トマトソースパスタ
トマトソースの隠し味にシラチャーソースを使うのもおすすめだ。マイルドな辛味が加わることで、ピリリと辛い「アラビアータ」のようなソースを楽しめるようになる。シラチャーソースは、フライパンでトマトソースを軽く煮詰めるときに加えるのがポイント。あとは茹でたパスタをトマトソースと絡めたら完成となる。いつもと違ったトマトソースパスタを楽しんでみよう。
食べ方3.シラチャーグリルチキン
シラチャーソースは下味にも使える調味料である。例えば、鶏肉(鶏もも肉)に漬け込めば、簡単にシラチャーグリルチキンを作れる。作り方は簡単で、鶏肉にフォークで数か所穴を開けてからシラチャーソースを塗り込む。そして30分程度置いてから、オーブンで焼けばグリルチキンの完成だ。シラチャーソースのマイルドな辛味とうま味を存分に楽しめる一品である。
5. 市販のおすすめシラチャーソース

アメリカでブレイクしたシラチャーソースは、現在では日本の食品メーカーなども製造・販売している。そこで市販の人気シラチャーソースをいくつか紹介しておこう。
おすすめ1.フラインググース「シラチャー・チリソース」
「シラチャー・チリソース」は、タイ製シラチャーソースブランドの「フラインググース」の商品である。日本にはフジーフードサービスが輸入している。唐辛子による辛味とニンニクの香りが楽しめるのが特徴。また「シラチャー・チリソース(スーパーホット)」や「シラチャー・チリソース(スーパーガーリック)」も販売されている。サイズはいずれも200mlとなっている。
おすすめ2.S&B「菜館Asia シラチャーソース」
「菜館Asia シラチャーソース」は、香辛料調味料などを作っているヱスビー食品のシラチャーソースである。家庭で本格エスニック料理が楽しめる「菜館Asiaシリーズ」の商品で、辛味・うま味・酸味が楽しめるバランスのいいソースとなっている。サイズは165gの1種類である。
おすすめ3.ハインツ「シラチャーソース」
「シラチャーソース」は、アメリカの大手食品メーカーであるハインツが製造している商品。唐辛子・酢・ニンニクなどに加え、ハインツならではのトマトも使っている。そのため、トマト由来のうま味・酸味・香りも楽しめる。サイズは220gのボトルタイプと7gの小袋タイプがある。
結論
タイで誕生し、アメリカでブレイクしたシラチャーソースは、辛味とうま味を楽しめるホットソースである。また、エスニック調味料のようなクセは少ないため、和食・洋食・中華料理を問わず幅広く使うことが可能だ。シラチャーソースを購入したら、ぜひ色々な料理に使ってみよう。
この記事もCheck!