1. ボンボンショコラとは?
ボンボンショコラとは、やわらかなガナッシュのようなクリームをパリッとしたチョコでコーティングした一口大のお菓子の総称だ。もともとはイタリアからフランスに嫁いだマリー・ド・メディチが宮廷にもたらしたドロップを、子どもたちがボンボンと呼んだことで誕生した言葉といわれている。
ボンボンとはフランス語でBon(美味しい)という単語を2つ重ねた言葉が語源だ。ボンボンは糖菓(コンフィズリー)全般を指しており、一粒タイプのキャンディーやキャラメル、ショコラなどが含まれる。ボンボンショコラとひと言でいっても、国や地域により呼び名が異なり、ベルギーではプラリーヌ、イタリアではジェムと呼ぶ。
ボンボンショコラとはベルギーの老舗チョコメーカーであるイノハウスから生まれもので、もともとは薬剤師のジャン・イノハウス氏がお菓子を販売する薬店で、薬としてチョコを置いていた。その後、チョコを美味しく味わえるように研究を重ねながら、彼の息子と孫がさらに製法を高めたため、人々に広く親しまれるようになったという。
2. ボンボンショコラの中身とは
次にボンボンショコラの中身について解説しよう。ボンボンショコラの中身の代表的なものが、ガナッシュ・プラリネ・キャラメルだ。それぞれの特徴を解説すると、ガナッシュとは、チョコと生クリームを合わせて作るクリームのひとつだ。トリュフの中身であるやわらかなチョコクリームを想像するとわかりやすいだろう。ボンボンショコラ以外ではチョコタルトやフォンダンショコラ、マカロンの中に入れたりサンドしたりするクリームとして使われている。
ボンボンショコラの中身を代表するプラリネとは、おもにアーモンドやヘーゼルナッツのようなナッツをキャラメリゼしてペースト状に加工したものだ。ボンボンショコラの代表的な中身のひとつであるキャラメルは、そのまま食べても美味しいが、塩気のあるキャラメルをチョコでコーティングするのもありだ。
3. ボンボンショコラの作り方とは
最後にボンボンショコラの作り方を紹介しよう。下準備としてバットにクッキングシートを敷き、模様を描くチョコペンは使う直前に湯せんで溶かす。最初に中身にする生チョコを作る。鍋に生クリームを入れて中火で温め、沸騰直前になったら火を止め、ビターチョコを割り入れてヘラで混ぜる。
溶けてなめらかになったら、無塩バターを加えて再びヘラで混ぜ合わせる。次にバットに流し入れて表面を平らにし、冷蔵庫で1時間ほど冷やし固める。生チョコが固まったらバットから取り出し、温めた包丁で一口サイズに切り分ける。耐熱ボウルにコーティング用のチョコを入れて湯せんで溶かす。ヘラで混ぜ合わせて、なめらかになったら粗熱をとる。
切り分けた生チョコをボウルに入れて全体に絡ませ、フォークで取り出して網にのせ、10分ほどおいて表面を乾かす。乾いたらチョコペンで模様を描き、冷蔵庫で30分ほど冷やし固めれば、ボンボンショコラの完成だ。カラフルにしたいならピンクやホワイトのチョコペンを使うとよい。ガナッシュがやわらかいとコーティングするときに溶けることもあるので、しっかりと固めることがキレイに仕上げるポイントだ。
結論
先述したようにボンボンショコラとは、ガナッシュ・プラリネ・キャラメルをチョコでコーティングした一口サイズのお菓子だ。チョコレート専門店で購入すると1つ200円以上のものが多いが、自分で作るとリーズナブルに味わえる。興味をもった人は、ぜひ作ってみてはいかがだろうか。
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