1. じゃがいもの種類別ポテトサラダ

じゃがいもの品種は多く、煮崩れのしやすさや食感は種類ごとに大きく変わってくる。ポテトサラダにおすすめしたいのは、主に以下の3種だ。今まで品種にこだわったことがなければ、ぜひ一度、以下のじゃがいもを試してみてほしい。
◎男爵
男爵はポテトサラダ向きだ。加熱すると崩れやすいので煮物には向かないが、ポテトサラダにすると潰しやすく、ほくほくとした食感を楽しむことができる。凹凸のある表面が特徴的で、少し皮がむきにくいので、皮ごと茹でてしまおう。茹でたら氷水に移し、一気に皮をめくるようにむくと処理が楽だ。
◎キタアカリ
男爵よりもさらにほくほくした食感のキタアカリ。その分、男爵以上に煮崩れしやすいため、電子レンジを使用したポテトサラダ作りに向いている。果肉が黄色く、甘みが強いのも特徴だ。
◎インカのめざめ
収穫量が少なく、一般になかなか流通していないため「幻のじゃがいも」とも呼ばれる希少な品種だ。栗やナッツに例えられるほどの濃厚な甘みと、ねっとりとしたさつまいものような食感。ポテトサラダで、本来の味をぜひ味わってほしい。インカのめざめは、鮮やかな黄色で小粒なものが多い。
2. ポテトサラダのちょっとしたコツ

ポテトサラダ作りには、ちょっとしたコツがある。味付けはもちろん肝心だが、下ごしらえにもこだわると一段と美味しくなる。
◎じゃがいもは切らずに水から茹でる
じゃがいもは皮つきのまま、切らずに丸ごと水の中に入れ、茹で始めよう。沸騰したお湯で茹でると、中心部に火が通る頃には外側は茹ですぎてしまい、食感が悪くなる。また皮つきのまま茹でると、じゃがいもの栄養分が水に溶け出る心配も少ない。水っぽさがない、ほくほくとした仕上がりになるのだ。
◎じゃがいもの水気を飛ばす
茹でたじゃがいもは水を捨て、皮を剥いて潰したら、再び弱火にかけて水気を飛ばす。こうすることで、マヨネーズがじゃがいもにしっかりと絡む。さらに、水気が少ない方が傷みにくくなり、保存する場合も長持ちする。
3. ポテトサラダの味付けタイミング

ポテトサラダの味付けはタイミングに尽きる、と言えるだろう。酢を加えるタイミング、マヨネーズを加えるタイミングをきちんと把握しておこう。
◎酢はマヨネーズより先に
じゃがいもを茹でた後、水分を飛ばしたタイミングで、酢を小さじ数杯加える。酢をプラスすることで、全体の味が締まってさっぱりする。さらに、塩・コショウやマヨネーズよりも先に入れることで、マヨネーズが全体になじみやすくなる。
◎マヨネーズは冷めないうちに
マヨネーズで味付けするタイミングを逃さないようにしよう。お酢を加えた後、じゃがいもがまだ熱々の状態なら少し粗熱とる。熱によってマヨネーズが分離することがあるからだ。
しかし、冷め切ってからマヨネーズを加えても、じゃがいもにきちんとなじまない。そのため、マヨネーズを入れるタイミングには気を遣おう。
しかし、冷め切ってからマヨネーズを加えても、じゃがいもにきちんとなじまない。そのため、マヨネーズを入れるタイミングには気を遣おう。
4. 変わり種ポテトサラダ

いくらポテトサラダが美味しいと言っても、同じ味付けが続くと飽きてしまうだろう。ここでは、変わり種の味付けを紹介するので、気分を変えて食べたい時に試してほしい。
◎柚子胡椒の和風ポテトサラダ
マヨネーズを入れるタイミングで、柚子胡椒小さじ1杯程度、刻んだ大葉を数枚加える。ネギをトッピングすれば、大人の和風ポテトサラダに。
◎アボカドレモンのポテトサラダ
塩とレモンで、さわやかにさっぱりと食べられる味付けだ。じゃがいもを潰した後にアボカドと海老を加え、塩・レモン・マヨネーズで味付けする。女性受けバツグンの一品。
◎カレー風ポテトサラダ
マヨネーズを加える時に一緒にカレー粉を加えると、カレー風ポテトサラダが出来あがる。あらかじめマヨネーズにカレー粉を溶いておくと、均一に混ざる。じゃがいもとカレー味は、とても相性がよいことを再認識できる一品だ。
結論
ポテトサラダの美味しさは、下ごしらえ時のコツと味付けのタイミングが左右すると言っても過言ではない。また、ポテトサラダに向いている品種のじゃがいもを使うことでさらに美味しく仕上がるので、これを機にぜひ品種にも目を向けてほしい。時にはアレンジもしながら、家族でポテトサラダのある食卓を楽しんでほしい。