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強力粉の代用に使える粉類はどんなもの?粉別に特徴も紹介

強力粉の代用に使える粉類はどんなもの?粉別に特徴も紹介

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 岩切千晃(いわきりちあき)

鉛筆アイコン 2021年4月 1日

料理を作ろうとレシピをチェックした際に、強力粉と指定される場合がある。家に薄力粉しかない場合、「薄力粉で代用できないか」と考えたことはないだろうか。そこで今回は、数ある粉類のうち、強力粉の代用に使えるものがあるのか紹介する。

  

1. 強力粉が足りない!ほかの粉で代用できる?

強力粉の原料は小麦だが、小麦粉として同じくくりである中力粉や薄力粉と何が違うのだろうか。最大の違いは、グルテンの量と質、粒度である。強力粉はグルテンと呼ばれるたんぱく質がほかのものよりも多く、グルテンの性質も強い。また粒が粗いのが特徴だ。これらの違いによって、生地同士をつなげやすく生地が強くなる。
さらにイースト菌を加えると、イースト菌が吐き出す二酸化炭素によって、生地を風船のように膨らますことも可能だ。焼きの工程で温度が高くなると空気の膨張によってさらに膨らむのも特徴である。そのため強力粉は、パンやピザ生地作り、打ち粉などで使用される。
強力粉以外の小麦粉でも代用は可能だが、すべてを代用すると質感が変わるため、できるだけ少ない量にしよう。また、代用量が多くなると元のレシピ通りではうまく作れないケースがある。代用した場合のレシピを探し、そちらを参考にして作るのがよいだろう。

2. 強力粉は薄力粉で代用できる?

結論からいうと、強力粉の代用として薄力粉は使える。薄力粉は強力粉に比べると、グルテンの量がとても少なくグルテンの性質も弱いため、ふわふわ食感になるのが特徴だ。
フォカッチャやスコーンなどを作るときの強力粉の代用としては、薄力粉を使っても問題ないだろう。全量を薄力粉で代用するレシピもあるが、質感を考えるならある程度強力粉も混ぜたほうがよい。

3. 強力粉は中力粉で代用できる?

中力粉は、中間質小麦や薄力粉と同じ軟質小麦を使っている。グルテンがほどよく入っているため、歯ごたえや弾力を生むのが特徴だ。
つまり、強力粉の代用として考えている中力粉は、強力粉と薄力粉の間に位置する小麦粉である。そのため、強力粉の代用として中力粉を使うのは可能だ。薄力粉に比べるとグルテンの量も多いため、強力粉の代用としても使いやすいだろう。

4. 強力粉は米粉で代用できる?

米粉は、米を細かく粉状にしたもので、グルテンが含まれていない。そのため小麦アレルギーの人でも食べられる食材である。
米粉で代用すると、もちもちとした食感となり、揚げ物で使用するとサクサクするのが特徴だ。麺類やパンを作る際の強力粉の代用も可能である。強力粉とは違った米特有のもちもち感を楽しめる。小麦アレルギーの子どもなどにも安心して食べてもらうことができ、最近では米粉を使ったパンは大変好まれている。

5. 強力粉は大豆粉で代用できる?

第3の粉ともいわれている大豆粉は、強力粉の代用に使える。そもそも大豆粉とは、大豆を粉末化したものだ。植物性たんぱく質やイソフラボン、ビタミン類の栄養が豊富である。そのため大豆粉の使用は、子どものお菓子作りにも適している。
料理によっては強力粉の代用として、大豆粉をそのまま使用してもよい。低糖質の料理ができるので、糖質制限中の人にもおすすめだ。

6. 強力粉は片栗粉で代用できる?

料理にとろみをつける際によく使われる片栗粉は、強力粉の代用となるのだろうか。答えは、代用できない。そもそも片栗粉はじゃがいもから作られており、加熱し続けたり温度が下がったりすると粘度が低下するのが特徴だ。強力粉の性質とは異なるため、強力粉の代用として片栗粉を使うのは難しいのだ。

結論

同じ小麦からできているからといって、薄力粉や中力粉が強力粉と同じ役割をするとは限らないことがわかっただろう。グルテンの量や性質の違いで、食感も変わってくる。最近は、小麦以外を原料とする米粉や大豆粉などの粉類も数多く出ている。それぞれの特徴を知っておけば、万一、強力粉が不足していてもほかの粉類を代用品として対応できるだろう。
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  • 更新日:

    2021年4月 1日

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