鹿児島名物【かるかん】とは？饅頭との違いやカロリーをチェック

かるかんは鹿児島県発祥の銘菓で、白くてふんわりとした見た目が特徴的。一見蒸しパンや饅頭のようにも見えるが、じつは中には何も入っていない。原材料に山芋が使われているのも特徴で、饅頭や蒸しパンよりも空気を多く含んでふんわりとしている。蒸して作るのは饅頭と同じだが、原材料や中身に違いがあるのだ。ちなみに、かるかん饅頭はかるかんの中にあんこを入れたもの。一般的なかるかんにはあんこは入っていないが、かるかん饅頭という名前で売られているものにはあんこが入っている。

かるかんは漢字で書くと「軽羹」と書き、軽い羊羹という意味がある。最初に作られたかるかんは羊羹のように細長い形をしていて、切り分けた際に白くて軽い羊羹に見えたことから名付けられた。

鹿児島県の有名店、明石屋のかるかんは1個151kcal。かるかん饅頭は1個144kcalとされている。あんこの入ったかるかん饅頭のほうがカロリーが低いが、100gあたりではなく1個あたりのカロリーなので注意しよう。かるかんはふんわりと軽く、一般的な饅頭や和菓子よりはカロリーが低め。ただし、米粉などをたっぷり使用しているため食べ過ぎには注意したほうがよいだろう。かるかんに使われているのは山芋と米粉、砂糖がほとんどなので高カロリーの原因となる脂質が含まれていない。糖質制限などをしている人以外なら、とくに気にすることなく食べられるだろう。1個であればカロリーも低めなので、ちょっとしたおやつにもピッタリな和菓子といえる。

かるかんは和菓子屋などで購入する人も多いが、じつは意外と簡単に手作りできる。必要なのは米粉と山芋、砂糖と水のみ。山芋をすり鉢ですり、砂糖を加えながら滑らかになるまで混ぜる。水を少量ずつ加えて全体が滑らかに合わさったら、米粉を加えて粉気がなくなるまで混ぜよう。四角い型に流し、蒸し器で火が通るまで蒸せば完成。よりふんわりと仕上げたい場合は、卵白を泡立てて加えてもよい。メレンゲを加えると空気がしっかりと全体に入り、蒸したときにふんわりと軽い仕上がりになる。米粉は上新粉やかるかん粉と呼ばれるものでもOK。米で作られた粉であれば使えるので、いろいろと試してみよう。山芋をするときに手が痒くなってしまう人は、ゴム手袋をするなど工夫して作ってみてほしい。材料も工程も簡単なので、和菓子を作るのが初めてでもチャレンジしやすいだろう。かるかん饅頭にしたい場合は、中にあんこを入れて蒸せばOKだ。

かるかんやかるかん饅頭は自分で作るのもよいが、一度は有名店の味を試してみたいもの。ここでは、おすすめの店をいくつか紹介しよう。

明石屋は鹿児島県の有名なかるかんの店。かるかんやかるかん饅頭だけでなく、さまざまな和菓子が売られている。公式サイトから通販で購入可能なので、チェックしてみよう。

馬場製菓では極上かるかんや薩摩芋かるかんなど、さまざまな種類のかるかんを扱っている。Yahoo!ショッピングなどで販売されているため、気軽に購入できるだろう。かるかんのほか、きんつばなども人気。

中村家のかるかんは、かぼすや抹茶を使用した色鮮やかな見た目が特徴。白いかるかんはもちろん、いろいろな種類のかるかんやかるかん饅頭が用意されている。ちょっと珍しいかるかんを食べたい人におすすめ。

かるかんやかるかん饅頭は九州で有名なお菓子で、食べたことがない人も多いだろう。有名店の味を試してみるのももちろんだが、材料さえ揃えれば自宅でも簡単に作れるので試してみてほしい。自分で作れば甘さや食感を好みに調節できるので、ぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか。