1. かるかんの食習の機会や時季

かるかんは鹿児島県では有名な和菓子であり、年間を通してよく食べられている。県内や近県の多くの和菓子店で取り扱われ、かるかんを売りにしている店舗も数多い。そのため、いつでも購入することができるお菓子ではあるものの、かるかんの原材料や由来にちなんだ食べ方も知っておきたい。
自然薯の旬がかるかんの旬?
かるかんには天然の山芋である自然薯がたっぷりと使われている。自然薯の旬は秋から冬にかけてのため、この時期には収穫したての自然薯を使ったかるかんが作られる。いつ食べても美味しいかるかんだが、自然薯の旬である秋から冬にかけてが狙い目かもしれない。
冠婚葬祭での贈答菓子
素朴な味わいが魅力のかるかんだが、かつては原料の砂糖が希少品だったことから大名のお菓子として位置付けられていた。その名残から、現在も贈答菓子として扱われることが多い。とくに大名の殿様菓子といわれていた時代と同じように、冠婚葬祭で用いられるお菓子なのである。素朴ながら高級菓子として位置付けられることも多いのだ。
2. 美味しいかるかんの食べ方

できたてのかるかんは空気をたっぷりと含みふわふわだが、時間が経つと固くなってしまう。未開封のものは一般的に1週間ほど常温保存できるが、開封したら冷蔵保存して早めに食べきろう。
そのままお茶菓子として
製造日からの日が浅く柔らかさのあるかるかんは、羊羹のように切り分けてそのまま食べよう。甘さは控えめのため、苦くて濃厚な抹茶よりも緑茶やほうじ茶などと合う。
電子レンジで温める
かるかんを冷蔵保存するとどうしても固くなりやすい。そのため、開封前は常温に置いておいたほうがよい。開封して食べきれず冷蔵保存するのはやむを得ないだろう。その場合、固くなってしまったかるかんは、電子レンジで軽く温めれば美味しく食べられる。霧吹きなどで少量の水をかけたかるかんをラップで包み、電子レンジで20~40秒ほど温めれば作り立ての美味しさが蘇る。
トーストする
かるかんのアレンジした食べ方として密かに人気なのが、トースターで軽く焼く方法。カットしたかるかんをトースターで2分ほど焼きバターを塗って食べるのだ。ひと味違った美味しさを楽しめるとのことで、かるかんを扱う和菓子屋も推奨している。
3. かるかんと相性のよい食材

かるかんは自然薯と粉と砂糖というシンプルな原材料で作られるお菓子である。そのため、素朴な味わいは魅力だがちょっともの足りないという人もいるかもしれない。そんな人におすすめなのがかるかんまんじゅうだ。
かるかんはあんことの相性がよい
かるかんまんじゅうとは、かるかんの生地を丸めてこしあんを詰めて蒸したお菓子である。あんこが入っている分、かるかんよりもしっかりと甘みがあり切り分ける手間もないためお土産品としても人気を集めている。小豆餡が定番だが、かぼちゃ餡やさつまいも餡などとも合う。
まんじゅうに合う食材ならOK
餡だけでなく、かるかんの生地自体にも食材をプラスすることができる。かるかんは真っ白なのが特徴だが、ヨモギを混ぜ込んで緑色にしたり、紅芋でピンク色にしたりといった変わりかるかんも販売されている。元々淡白でくせのないお菓子のため、自分で作る場合もこのようにアレンジしてみてもよいかもしれない。
結論
かるかんは全国的に親しまれているお菓子というわけではない。そのため、鹿児島に行ったらぜひとも食べたいしお土産にしたい逸品なのである。美味しいだけでなく自然薯による栄養効果も期待できるかるかんを、さまざまな食べ方で楽しんではいかがだろう。
(写真引用)
農林水産省 うちの郷土料理 かるかん
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/karukan_kagoshima.html
農林水産省 うちの郷土料理 かるかん
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/karukan_kagoshima.html
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