1. シュークリームの生地が膨らまない理由は?

シュークリームを作る際で大切なのが、生地の膨らみだ。ふんわりと膨らんだ生地こそシュークリームの醍醐味といっても過言ではない。そんなシュークリームの生地が膨らまない原因はいくつかの理由が考えられる。その理由を知っておくことで、生地の膨らみで失敗することはなくなるだろう。
生地の水分量
シュークリームの生地は、生地に含まれている水分がオーブンの熱で水蒸気になる際に生地を押し上げることで膨らむ。そのため、シュークリームを作る際は、生地の水分量が大切になってくる。生地に使うバターが冷たかったり大きすぎたりすると、溶けるのに時間がかかる。この過程でバターの水分が蒸発しすぎると、生地の水分量のバランスが崩れてしまう。
材料の温度
シュークリームの生地を作る際は、材料の温度も大切だ。生地の温度が35~40℃のうちに生地をオーブンに入れないと、生地が膨らまない原因になる。逆に加熱しすぎても膨らまない原因になるので、注意したい。
卵の量
生地に入れる卵の量も大切だ。卵は水分とタンパク質が含まれており、生地を膨らませる役割をもっている。そのため、卵の量が少ないとオーブンに入れても生地が伸びにくい。膨らみが足りず、厚い皮のシュー生地になってしまう。逆に卵の量が多すぎると生地がゆるくなり、膨らむ力が弱くなってしまうので、キレイな形に膨らまないことがある。
2. シュークリームが膨らまない時の対処法

シュークリームがうまく膨らまない原因を理解したら、それに対する対処法が大切だ。先ほどあげた膨らまない原因の対処法を見ていこう。
水分量を調整する
シュークリームの生地作りには水分量が大切だ。冷たいバターを使うと溶けるのに時間がかかり、水分が蒸発してしまう。バターは細かく切っておき、常温に戻してから鍋にかけよう。水分と同時にバターが溶けるので、余計な水分が蒸発せずに済む。
材料の温度を保つ
シュークリーム生地に使う材料は温度調整が大切だ。生地の温度が低くなると膨らむ前に生地が乾き、膨らまなくなってしまう。それを防ぐためにオーブンは必ず予熱しておこう。焼きあがるまで決してオーブンを開けないことも大切だ。さらに生地はしっかり加熱しておかないと、糊化が足りずに膨らまない原因となる。鍋を火にかけながらしっかりと混ぜて、手早く生地を絞りオーブンに入れるようにしよう。
卵の量を見極める
シュークリームの生地に加える卵の量も大切だ。卵は数回に分けて加えて、手早く混ぜるようにしよう。生地の固さはヘラで持ち上げた際に、逆三角形にゆっくり落ちるくらいの固さを目安にする。ちょうどよい生地は滑らかで艶があり、温かい状態だ。
3. 膨らまない!失敗したシュークリームの生地をアレンジして使おう

失敗してどうしても膨らまないシュークリームの生地は、ほかのスイーツにアレンジすることができる。アレンジ方法を知っておくと、失敗しても慌てず美味しく味わうことができるだろう。
シューラスク
うまく膨らまないシュークリームの生地は、カリカリで美味しいシューラスクにアレンジしてみよう。シュークリームの生地をひと口大にカットして、耐熱皿に置いたらレンジで加熱して水分を飛ばす。そして、温かいうちにバターを塗ってグラニュー糖をたっぷりかける。トースターでカリカリになるまで焼いたらシューラスクの完成だ。
キッシュ
膨らまないシュークリームの生地はキッシュにも活用できる。シュークリームの生地をパイ型に敷き詰めて、好みの具材をのせてオーブンで焼くだけだ。シュークリームの生地がおかずにもなるので、一石二鳥のアレンジレシピだ。
結論
シュークリームの生地が膨らまない原因を知ることで、その対処法がわかるようになるので、膨らまないという失敗を防ぐことができるだろう。さらに失敗したシュークリームの生地もアレンジして美味しく食べることができるので、ぜひシュークリーム作りにチャレンジしてみてもらいたい。
この記事もCheck!