ピスタチオはどんな味？ナッツもペーストもスイーツも濃厚でグッド！

一昔前にブームとなり、いまや我々日本人の暮らしにもすっかり定着した食材であるピスタチオ。とはいえ、いまだに食べたことがないという人も少なくないだろう。そんな人に「ピスタチオってどんな味？」と聞かれたらどのように味の説明をすると分かりやすいだろうか。
そもそもピスタチオはウルシ科の落葉高木の一種だ。種子は硬い殻に包まれ、銀杏に似た形状で鮮やかな緑色をしている。
ナッツの一種で脂質が多いことから、アボカドに似たネットリとした濃厚さをもっていることが味わいの特徴だろう。ピーナッツと比べてコクが深く、少し酸味も強いことがピスタチオの美味しさといえる。食感はポリッとしたものではなく、歯ごたえはありつつも滑らかなイメージが近いかもしれない。
市販で購入できるもので手軽にピスタチオの濃厚な味わいを試してみたいなら、ピスタチオクリームやスプレッドがおすすめだ。

「成城石井」で購入できる「ポリコム ピスタチオスプレッド」は、ホール状態のピスタチオを製造元でロースト＆ペースト加工することでフレッシュな味わいをキープしている。やや甘めな風味でなめらかな質感がパンのおともにぴったりと人気の商品だ。

自然派な食品で知られる「DEAN & DELUCA」の中でも屈指の人気を誇るナッツクリームが「DEAN & DELUCA ピスタチオクリーム」。まろやかで甘い香りが漂うクリームに、贅沢に砕かれたローストピスタチオが混ぜ込まれている。ローストすることでピスタチオの香ばしさが際だち、ホワイトチョコレートを思わせるふんわりとした甘みとのバランス感がたまらない。

市販で購入できるピスタチオは、先述したようなクリーム、スプレッド系以外にもさまざまな形状のものがある。無加工の生タイプ、素焼きタイプ、燻製タイプ、味付けタイプなど加工度合いや味付けの種類のバリエーションは豊富だ。ピスタチオのナッツ感をそのまま味わいたい場合には、生タイプを自分でローストして食べるのもおすすめ。

すでにローストされた素焼きタイプなら、手間なく美味しさを楽しめるうえにダイエット食品としても優秀だ。パスタやスイーツなど、調理に活用したい場合は生タイプをペーストにして使うという選択肢もある。素焼きタイプは好みで塩や砂糖など、いろいろな調味料との相性を楽しめることも魅力だ。自分で味を付けるなら、フライパンさえあれば簡単にできる。まずはフライパンでピスタチオを乾煎りして、取り出す。次に砂糖をフライパンに敷きつめてその上にピスタチオを戻して加熱する。

動かさず、焦げつかないようにじっくりと砂糖を溶かしていく。砂糖が溶けたら全体を手早く混ぜ、砂糖とピスタチオが絡んだらできあがりだ。トッピングに塩、シナモンなどを加えても甘みが際立つだろう。つまみやおやつとして手軽にパクッと食べるなら、元々味付けされているものを購入するとよい。塩味、メープルシロップ味、カレー味、わさび味などさまざまな味付けのピスタチオが売っているので、自分の好みの味をセレクトして食べてみてほしい。

ピスタチオそのものももちろん美味しいが、ピスタチオ風味の加工食品もコンビニやスーパーで高い人気を集めている。とくにピスタチオ風味のスイーツは一度食べるとやみつきになるほど独特の美味しさなので、これまでなじみがなかった人でもハマること間違いなしだ。ここではおすすめのピスタチオ味の商品を紹介しよう。

まず紹介するのは「セブン-イレブン」の「セブンカフェ　ピスタチオクッキー」。ピスタチオのごろごろとした粒と、粉末がたっぷりと練り込まれた厚みのあるクッキーだ。ピスタチオの歯ごたえと、サクサクとしたクッキー生地の相性はバツグン。ピスタチオの豊かな風味がクセになると評判となっている。

「ローソン」が2021年の新作として打ち出しているパン「マチノパン　ピスタチオたち」も必食だ。ピスタチオペーストが入った発酵種を配合したパンで、ピスタチオペースト、アーモンド、バタークリームなどを混ぜ込んだ濃厚クリームが中心に詰まっている。

ピスタチオの鮮やかなグリーンが美しいチョコレート、「森永製菓」の「カレ・ド・ショコラ　ピスタチオ」もおすすめのスイーツの一つ。1枚ずつが薄いので、口に入れたときのピスタチオの香り立ちが豊かに感じられる。上品な甘さは、大人のほっと一息タイムにぴったりだ。

ピスタチオの味わいや、市販で買えるおすすめピスタチオ商品について解説した。いままでピスタチオを食べたことがないという人でも、なんとなく味の想像がついたのではないだろうか。ナッツ、ペースト、スイーツなどさまざまな形状でピスタチオ製品が販売されているが、いずれも濃厚でコク深い美味しさがある。ほかの食品にはない魅力がたっぷり詰まったピスタチオの味わいを、ぜひ試してみてほしい。