1. そら豆の甘みと旨みを味わうスープ

今晩の献立に悩んでいるときや、余っている食材を使って料理をしたいときに参考にすることが多いのは料理本やネットだ。とくにネットは作り方が動画になっていることも多く、料理初心者でも分かりやすい。料理に慣れてきたら、ぜひグルメ漫画も参考にしよう。グルメ漫画の中には実際に料理して作ることができるものも多い。ここでは、伝説的なグルメ漫画「美味しんぼ」で紹介されたそら豆のスープについて紹介する。
材料はシンプルに!
美味しんぼで紹介されたそら豆スープで使う材料はそら豆と牛乳、塩、こしょうのみだ。スープといえば、コンソメや鶏ガラなどで味付けするイメージが強いが、コンソメや鶏ガラを使うと、素材の味がぼやけてしまうこともある。そのため、食材によってはコンソメや鶏ガラを使わないほうが美味しいスープができあがる。シンプルな材料だからこそ、そら豆の旨みや甘みが引き立つスープができる。また、そら豆の色がそのままスープに出るため、キレイなグリーン色を目で楽しめるのも大きな魅力だ。
そら豆スープの作り方
鞘から取り出したそら豆を熱湯で軽く茹でる。一度ザルに上げ、薄皮をむいたら、再度熱湯で茹でる。このときの茹で汁はスープに使うので捨てないようにしよう。そら豆が柔らかくなったら裏ごしまたはミキサーでペースト状にし、残しておいた茹で汁と混ぜ合わせる。そのまま火にかけ、牛乳と塩、こしょうで味を調えれば完成だ。
2. 冷やして味わう初夏にぴったりのそら豆の冷製スープ

スープといえば温かいものというイメージがあるが、そら豆が出回るのは初夏なので温かいスープよりも冷製スープがおすすめだ。冷たくすることで暑い時期でも飲みやすくなるうえ、喉越しのよさも楽しめる。
豆乳で優しい味わいに!
そら豆の冷製スープを豆乳で作ると、まったりとした優しい味わいを楽しめる。牛乳で作るとより濃厚な味わいを楽しめるが、暑い時期は豆乳のあっさりとした味わいが胃腸にしみる。コクがほしい場合は生クリームを少し入れて調整しよう。また、スープにそら豆以外の甘みもほしい場合は玉ねぎを使おう。そら豆と玉ねぎは相性がよく、一緒に使うことでそれぞれの味わいを引き立ててくれる。
冷製スープの作り方
そら豆は鞘から取り出し、3分ほど塩茹でする。ザルに上げ、粗熱をとったら薄皮をむく。最後にミキサーでペースト状にするが、皮があると食感が悪くなるため必ずむいておこう。玉ねぎを入れる場合は薄切りにしておく。鍋にバターを入れ熱したら、そら豆と玉ねぎを加え炒める。玉ねぎに色がついてしまうとスープの色が悪くなってしまうので、玉ねぎの色が透き通ってきたタイミングで豆乳と水を加える。ひと煮立ちさせたらミキサーでペースト状にし、鍋に移して生クリームと塩、こしょうで味を調え冷蔵庫で冷やそう。しっかりと冷やしたら冷製スープの完成だ。
3. ミキサーなしでも作れる:そら豆の中華スープ

そら豆のスープといえば、そら豆のキレイな色を出すためにペースト状にすることが多い。ミキサーを使えば簡単にペースト状にできるが、ない場合は裏ごしをしなくてはならない。手軽に作りたい人にとってはネックとなる部分だろう。ここでは、ミキサーを使わずに作れるそら豆スープを紹介する。味付けも中華風にすることで、いままでのイメージと違ったそら豆スープを楽しめる。
そら豆はそのまま使う!
そら豆をペースト状にせず、そのまま使えばミキサーがなくても簡単に作ることができる。そら豆の特徴的な形とキレイな色合いがスープのアクセントになるため、スープがマンネリ化してきたときにもおすすめだ。ちなみに、そら豆の薄皮は煮ても硬いことがあるため、スープの具材として使う場合でも一度茹でて薄皮をむいておこう。
ほかの具材はどうする?
具がそら豆だけだと少し寂しい。中華スープにするなら豆苗を一緒に入れよう。豆苗のシャキシャキした食感がスープのアクセントになる。また、同じく豆類である、ひよこ豆と組み合わせるのも面白い。色や形、味わいも違うため、見ても食べても楽しめる。
中華スープの作り方
そら豆は茹でて薄皮をむいておこう。鍋にお湯を沸かしてそら豆を煮込み、鶏ガラスープの素、塩、こしょうで味を調える。最後に豆苗を入れたら完成だ。豆苗はすぐに火が通ってしまうので、最後に入れるようにしよう。ひよこ豆を入れる場合はそら豆と同じタイミングで鍋に入れる。
結論
ペーストにしたそら豆を使うとキレイな色のスープが作れる。旬のそら豆は旨みも甘みも強いため、牛乳や豆乳、塩、こしょうを加えるだけで十分に美味しいスープになる。そら豆が出回る時期は暑くなり始める時期でもあるため、冷製スープにして楽しむのもおすすめだ。いろいろなバリエーションが楽しめるそら豆のスープを、ぜひ味わってみてほしい。
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