1. そら豆を保存する際の前知識
そら豆は細長いサヤに入ったまま売られていることが多い。この理由はサヤから豆を取り出すと、すぐに水分が抜けてしまい、甘みやうま味が早く失われてしまうからだ。最近はスーパーなどで豆だけの状態で売られているものあるが、鮮度と味にこだわるならサヤ付きのものを購入するほうがよいだろう。また、豆を取り出すのは調理直前にするほうが美味しく食べられる。
2. そら豆の保存方法の早わかり
そら豆の主な保存方法には冷蔵保存・冷凍保存・乾燥保存・常温保存などがある。それぞれ以下のようにやり方や保存期間などが異なるため、まずはそら豆の保存方法について理解しておこう。
- 冷蔵保存:そら豆の基本的な保存方法。保存期間は2~3日程度となっている
- 冷凍保存:丸のままでも茹でても保存可能。保存期間は1か月程度となっている
- 乾燥保存:天日干しして保存する方法。状態がよければ半年以上保存ができる
- 常温保温:サヤのまま冷暗所で保存する。保存期間は1日程度が目安である
このように保存方法によって手間や保存期間などが異なる。そのため、そら豆を保存する場合にはサヤ付きかどうか、いつ頃に使いたいかなどを踏まえてから保存方法を選ぶようにしよう。
3. そら豆の冷蔵保存のやり方と注意点
冷蔵保存は、そら豆の基本的な保存方法である。サヤのままでも、豆の状態でも保存することができて、特別な手間がかからないのが特徴といえる。また、そら豆は足が早い野菜なので、冷蔵保存の保存期間は2~3日程度と比較的短い。以下のように正しく保存して、できるだけ鮮度を維持しよう。
そら豆の冷蔵保存のやり方(サヤあり)
- サヤ付きのそら豆を新聞紙で包む
- 新聞紙で包んだそら豆を保存袋に入れる
- 保存袋のまま冷蔵庫の野菜室で保存する
そら豆の冷蔵保存のやり方(豆だけ)
- 豆の状態のそら豆を保存袋に入れる
- 保存袋のまま冷蔵庫の野菜室で保存する
そら豆の冷蔵保存の注意点
そら豆を冷蔵保存する際には、乾燥を防ぐのが重要になる。スーパーや八百屋などでは袋やフードパックなどで売られていることが多いが、このまま冷蔵保存すると乾燥しやすいため早く劣化してしまう。少し手間にはなってしまうが、新聞紙に包んだり、保存袋に入れたりしてから冷蔵保存しよう。
4. そら豆の冷凍保存のやり方と解凍方法
そら豆を簡単に長期保存したいなら、冷凍保存がおすすめだ。冷凍保存はサヤ付きでも、豆だけでもできて、いずれも1か月程度は保存が可能となっている。そこでそれぞれの冷凍方法のやり方を確認しておこう。また、冷凍したそら豆の解凍方法についても確認しておこう。
そら豆の冷凍保存のやり方(サヤあり)
- サヤのままそら豆を冷凍用保存袋に詰める
- 保存袋のまま冷凍庫に入れて保存する
そら豆の冷凍保存のやり方(豆だけ)
- そら豆の黒い筋に包丁で切れ目を入れる
- 冷凍用保存袋に下処理したそら豆を入れる
- 保存袋のまま冷凍庫に入れて保存する
※できる限り平たくして保存するとよい
冷凍したそら豆の解凍方法
サヤ付きのそら豆は電子レンジで半解凍(1分程度加熱)してから、豆を取り出して使うようにしよう。それから通常通り黒い筋に切れ目を入れて、塩茹ですれば美味しく食べられる。また、豆だけの状態のものは下処理してあるので、凍ったまま同じように塩茹ですれば美味しく食べることが可能だ。
5. そら豆の乾燥保存のやり方と注意点
そら豆をもっと長く保存したいなら、天日干しにして完全に乾燥させるのもおすすめだ。乾燥させることで豆の水分が抜けるため、腐りにくくなり長期保存が可能になる。そら豆の使い道が決まっていないなら、以下のような手順で乾燥させるようにしよう。また、注意事項も確認しておこう。
そら豆を天日干しする方法
- そら豆をサヤのまま新聞紙などに広げる
- 日当たりと風通しのよい場所に置いておく
- 数日間干して完全にそら豆が乾燥したら完了
※乾燥するとそら豆のサヤが黒っぽく変化する
そら豆を天日干しする際の注意点
そら豆を乾燥保存する場合は、必ず完全に乾燥させよう。乾燥が足りずにそら豆に水分が残っていると、それが腐敗の原因になってしまうこともある。また、乾燥させたそら豆は、サヤから取り出して乾燥剤と一緒に清潔な密閉容器に入れて冷蔵保存しておこう。
6. そら豆を常温保存することはできる?
そら豆は常温保存することも可能だが、日持ちしないためおすすめできない。それでも冷蔵庫に物が入らないなどの事情で常温保存が必要なら、冷暗所のような涼しくて風通しのよい場所に保管するとよい。なお、常温保存する場合は、保存期間は1日程度が目安となっている。常温保存しているそら豆は、できる限り早く調理して食べるようにしよう。
結論
一般的にそら豆は冷蔵保存することが多いが、実は冷凍保存や乾燥保存なども可能となっている。その上、冷凍保存や乾燥保存なら日持ちしにくいそら豆を比較的長い期間保存することが可能だ。もしすぐにそら豆を使わないなら、これらの方法で長期間保存できるようにしよう。
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