1. 飛竜頭とは?名前の読み方や由来を確認

飛竜頭とは、くずした豆腐に山芋や卵などを混ぜ、そこに野菜などの具材を混ぜ込んで油で揚げたものだ。そして飛竜頭は「ひりょうず」と読み、その由来はポルトガル語のフィリョースを漢字で表している。このポルトガルのフィリョースとは、小麦粉に卵を混ぜて油で揚げたポルトガルの伝統菓子で、戦後日本に伝わったといわれている。そんなフィリョースに作り方がよく似ていたことから、江戸時代の末期には飛竜頭と呼ばれるようになったという説がある。
飛竜頭はがんもどきのこと?
飛竜頭に使われている材料はがんもどきと同じだ。つまり飛竜頭はがんもどきのことを指す。関西では飛竜頭という呼び名が浸透しているが、関東ではがんもどきと呼ばれているのだ。
2. 揚げたては別格!飛竜頭の作り方

飛竜頭は、とにかく揚げたては格別だ。揚げたてを手軽に味わえるのも手作りの魅力だ。そんな飛竜頭の作り方を紹介しよう。
材料
飛竜頭を作るのに必要な材料は、木綿豆腐、にんじん、生しいたけ、さやいんげん、塩、砂糖、卵、片栗粉だ。飛竜頭は具材を変えて楽しむこともできるので、ほかにもエビやきくらげを加えてみてもいいだろう。
作り方
木綿豆腐をキッチンペーパーなどに包んで重石を乗せてしっかりと水気を切っておく。その間に、人参を千切りし、さっと塩茹でしておく。ほかにもしいたけやさやいんげんを食べやすいように切っておこう。木綿豆腐の水気をしっかり切ったら、すり鉢に入れて塩と砂糖、卵、片栗粉を加えてよく混ぜる。そこに切った具材を加えてよく混ぜ合わせたら、油で揚げてきつね色になったら完成だ。揚げたてはそのまま食べても美味しいが、大根おろしや刻みなどを添えたり、薄くし醤油をかけて食べてるのも美味しい。
美味しく作るポイント
飛竜頭を美味しく作るには、まず木綿豆腐の水気をしっかりと切ることだ。水気が残っていると生地が柔らかくなりすぎてしまうので、注意しよう。揚げる際は、ひっくり返しながら全体に火が通るように揚げるといいだろう。さらにすり鉢で混ぜるのが面倒な場合は、フードプロセッサーを使うのもおすすめだ。
3. 飛竜頭の美味しい食べ方

飛竜頭は揚げたてを食べるのもいいが、さまざまな料理にして味わうのも美味しい。おでんの具材や煮物の具材として使うのも定番の食べ方だ。ほかにも油をひいたフライパンで焼いて生姜醤油をつけて食べるのも美味しい。もう一度揚げ焼きにすることで、焼き立てのような美味しさを楽しむことができるだろう。さらにあんかけをかけることで、飛竜頭が出汁の旨みを吸い込んで美味しく食べることができる。
4. 飛竜頭がメイン・副菜の日の献立アイデア

飛竜頭はメインの料理としても副菜としても使うことができる。そんな飛竜頭を使った際の献立アイデアを紹介しよう。
飛竜頭メインの献立
飛竜頭をメインにした際は、和風の献立にしてみてはいかがだろうか。和え物や具だくさんの味噌汁、卵焼きなどを加えることでヘルシーで健康的な献立が完成するだろう。
飛竜頭を副菜とした献立
飛竜頭の煮物などを副菜とした際の献立としておすすめなのが、焼き鳥や野菜の肉巻きなどボリュームがあるメインを組み合わせてみるのもいいだろう。シンプルな味わいの飛竜頭には、しっかりとした味わいの料理を組み合わせるとバランスがよい。
結論
飛竜頭は関西の人にはなじみのある呼び方だが、関東ではがんもどきのことをいう。飛竜頭は揚げたては格別の美味しさがあるが、さまざまな料理に組み合わせて使うこともできる。煮物やおでんなどの煮込み料理から焼き物まで楽しめるので飛竜頭を献立に入れてみてもらいたい。
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