1. たこ焼きで使う小麦粉は薄力粉・強力粉どっち?
家に常備してある小麦粉といえば薄力粉と強力粉である。粉ものを調理するにあたって頭を悩ますのは、いずれの小麦粉がその料理にふさわしいかという点にある。たこ焼きを作る際にはどちらがベターか説明する。
そもそも薄力粉と強力粉の違いとは
一般的に、薄力粉と強力粉は原料となる小麦粉の種類も異なる。薄力粉の原料となるのは軟質小麦であり、強力粉の場合は硬質小麦である。粒度にも相違があり、強力粉は薄力粉と比べるとかなり粗い。最も特徴的なのがグルテンの量である。強力粉は、グルテンの量が増えて粘りやすくなるという特徴を有しているのである。
たこ焼きに向くのはどっち?
こうした性質をふまえると、たこ焼きに向くのは薄力粉である。強力粉を使用すると生地が固くなり、たこ焼きのふんわり感が出にくくなる。自家製のたこ焼きは薄力粉を使うことを推奨する。
2. 水分量がポイント!小麦粉から作るカリトロたこ焼き
小麦粉から作るたこ焼きには、どんな材料がどのくらい必要なのであろうか。基本とコツについて見てみよう。
生地に必要なものは
たこ焼きの生地の原料となるのは、薄力粉、卵、しょうゆ、天かす、出汁などである。具材のタコや専用のソースももちろん必須である。よく泡立てた卵の中に出汁を入れ、薄力粉を加えていく。塩や醤油で味を付けて生地が完成する。たこ焼き器に生地を入れたらよくまぜ、中にタコと天かすを加える。生地をくるくる回して火を通し、ソースやかつおぶしをトッピングする。
水の量が食感向上の鍵
通常は薄力粉100gに対して水分は300gが基本である。しかし、よりジューシーに仕上げるためには出汁を400gにまで増やしてみるとよいだろう。水分が増えると、たこ焼き器に生地を投入する際に生地が沈殿しやすくなる。そのためよくかき混ぜて粉がまんべんなく広がる工夫が必要である。
3. 小麦粉なしでも作れる!米粉のたこ焼き
たこ焼きは薄力粉ではなく米粉でも作ることができる。グルテンフリーになるだけではなく、外はカリカリ中はトロトロの美味しいたこ焼きができる。その作り方を紹介する。
米粉で作るたこ焼き
米粉で作るたこ焼きは、もちもちとした食味を堪能することができる。米粉100gに対して出汁は300gを使用する。作り方は薄力粉を使用する場合と変わらない。ボウルに卵、出汁を混ぜて醤油や塩で味付けし、米粉を混ぜるだけである。たこ焼きや天かす、紅ショウガなどを加えて焼いてみよう。皮のパリパリ感と内部のジューシー感が絶妙の一品となるのである。冷めてくると、米粉独特のもちもち感が増す。米粉の食感が気になる場合は、薄力粉と混ぜるという手もある。
4. 小麦粉でカリっとふんわりな山芋入りたこ焼き
たこ焼きと同じく粉もの料理の代表お好み焼きには、ふんわり感を出すために山芋を使用する場合が多い。たこ焼きにも山芋は応用できるのだろうか。
水分の調整が必要
出汁を加えるたこ焼きはそもそも水分が多いため、山芋を加えると固まりにくくなることがある。そのため、薄力粉100gに対して出汁は150gに抑え山芋をすりおろしていくとよいだろう。たこ焼きの本場大阪でも、山芋を入れるか入れないかは二分するようである。好みの食感のために、出汁と山芋の量の調整は経験を要するかもしれない。
結論
たこ焼きは市販のたこ焼き粉を使用せずに、自宅にある薄力粉や米粉を使って気軽に作ることができる。特別な食材は要さず、卵や出汁、しょうゆで生地が作れ、たこやソースさえあれば思い立ったその日に調理できる。好みの食感のたこ焼きを作るためには、出汁の量や山芋の有無も考慮する必要がある。家族でワイワイと楽しく自家製たこ焼きを楽しんでほしい。
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