1. 鰹節がきいた湯豆腐のたれ

湯豆腐の起源は京都市左京区にある南禅寺の精進料理だといわれている。作り方は鍋に昆布を敷いて角切りにした豆腐と水を入れ、火にかけて温めるだけだ。では京都ではどのようなたれに付けて食べられているのだろう。
湯豆腐のたれの作り方
湯豆腐のたれの特徴は、鰹節を加えて、甘めに作られているところ。作り方は鍋にしょうゆと水、みりん、酒を入れ、火にかけて煮立たせる。煮立ったら火を弱め、片手でつかめるくらいの鰹節を加えて3分ほど煮る。火を止めて、そのままたれを冷ます。冷ます時間の目安は30分ほどで、最後にザルでこせばたれの完成だ。甘めにする調味料の割合は水としょうゆが50cc、酒大さじ1、みりん大さじ2、鰹節ひとつかみだ。人によっては甘めのたれよりスッキリとした味を好む人もいるだろう。さっぱりと味わいたいときは、しょうゆと酢、みりんのみで作るとよい。
湯豆腐におすすめの薬味
湯豆腐の味を引き立てながらも風味に変化をもたらしてくれるおすすめの薬味を紹介しよう。簡単にすませたいときは、チューブのおろししょうがやわさびを添えるとよい。ほかにも彩りのよい万能ねぎやもみじおろし、食感を楽しめるしらす干し、さわやかな香りとピリッとした刺激がやみつきになる柚子胡椒もおすすめだ。
2. めんつゆで手軽に作れる湯豆腐のたれ

やわらかくなめらかな食感が特徴の湯豆腐。おひとりさまはもちろん、家族で鍋を囲んで食べるのもありだ。何より少ない材料で手早く作れるのも湯豆腐の魅力のひとつ。先述したように自分でたれを作って食べても美味しいが、市販のめんつゆを使う方法もありだ。
市販のめんつゆを使う湯豆腐のたれの作り方
めんつゆとしょうゆ、みじん切りにしたねぎを耐熱容器に入れ、電子レンジで2分ほど加熱して鰹節を加えれば湯豆腐のたれの完成だ。とろりとしたタイプのたれが好みなら、水とめんつゆ、おろししょうが、片栗粉を鍋にかけて中火で熱し、混ぜながら煮立たせてとろみをつけ、大根おろしを加えればよい。
3. 湯豆腐のたれはポン酢や卵も人気

ここでは湯豆腐におすすめのみんなが大好きな人気のたれの作り方を紹介しよう。
梅ポン酢だれの作り方
梅干しは種を取り除いて包丁で叩いてペースト状にし、長ねぎはみじん切りにする。ボウルに梅干しと長ねぎ、ポン酢、めんつゆを入れてよく混ぜ合わせれば完成だ。酸味のきいたさっぱりとした味わいのたれで湯豆腐はもちろん、しゃぶしゃぶや水炊きのたれとして活用しても美味しい。
濃厚な卵だれの作り方
ボウルに卵を割り入れて溶きほぐし、しょうゆとみりんを加えて混ぜ合わせる。ボウルの底に湯をあてて、とろみがつくまで混ぜれば完成だ。とろりとした濃厚な味のたれで、湯豆腐をはじめごはんに合わせて食べても美味しい。
4. 市販のおすすめ湯豆腐のたれ

最後に市販のおすすめ湯豆腐のたれを紹介しよう。
食通「湯豆腐・冷奴に!食通のおとうふのたれ」
歴史あるしょうゆの生産地である、小豆島で造られる本醸造じょうゆがベースのたれだ。出汁には北海道の昆布と静岡県焼津産の鰹節が使用されており、炊き出してじっくりと濃縮されている。湯豆腐はもちろん、ごま豆腐や冷奴にもおすすめのたれで、おひたしとも相性がいい。
キシ食品「こだわりの豆腐のたれ」
湯豆腐や冷奴の味を引き立たせるための専用だれだ。ほんのりとした甘みと出汁がきいており、しょうゆとはひと味違う美味しさを楽しめる。通販で購入可能だが、実店舗でも大好評の商品だ。
結論
一般的に湯豆腐は豆腐と昆布のみで調理することが多く、シンプルな味が特徴のひとつ。そんな湯豆腐を美味しく味わうために欠かせないのが、たれと薬味だ。シンプルな味だからこそ、たれと薬味の組み合わせで味わいが変化する。紹介した作り方や組み合わせを参考に好みの味を楽しんでもらいたい。
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