1. トルコのスパイス・スマックとは?
パレスチナを中心とした中東地域に自生するウルシ科の植物ルス・コルアリアになる実を乾燥させ、粉状にしたものがスマックスパイスだ。見た目は赤紫色で、パウダー状。味わいは酸味と旨味が共存しており、我々が口にしたことのある食材でいうと梅干しや赤紫蘇のふりかけ、タマリンドに近い味わいだ。
基本的な使い方
スマックスパイスは、酸味と香りが自慢のスパイス。赤紫色の見た目も鮮やかだ。パウダー状になっているので手軽に使うことができる。アラブ料理やペルシャ料理では、仕上げにふったり、ディップの中身、サラダなどとして使うことが多い。玉ねぎをスマックスパイスで和えた副菜は、トルコでは定番の料理である。またケバブなど、肉料理にかけて食べることも多い。
生薬としてのスマック
スマックは、食用だけでなく生薬としても使用されてきた過去がある。ただしマンゴーなどウルシ科の植物に対するアレルギーがある人は、食用に注意するほうが無難である。ビタミンCを豊富に含んでいるとされている。
2. スパイスのスマックの使い方や代用アイデア
実際のところ、食卓にどのように登場させたらいいのかわからないという人もいるだろう。使い方の例を紹介しよう。
サラダに
酸味のある味わいは、サラダにぴったり。トルコで定番の玉ねぎサラダはもちろん、キャベツやトマト、きゅうりなど定番のサラダにふりかけるだけで、いつもとは違った味わいへと進化させてくれる。見た目にも美しいのでおすすめ。チーズやオリーブなどとも相性がいい。ひよこ豆のペースト、フムスに加えるのもおすすめだ。
グリルした肉に
ほどよい酸味と香りは、焼いた肉との相性がいい。牛肉やラム肉を焼いたものにさっとかけると、エキゾチックな味わいになる。塩胡椒だけの味わいにアクセントを加える効果も。あとでかけるだけでいいという手軽さもうれしい。
煮込み料理や飲み物に
煮込み料理の仕上げにスマックスパイスをふりかけるのもおすすめ。味をぎゅっと引き締めてくれる。スマックを水につけて、お茶のように飲む人もいるそうだ。煮出すまたは、水出しが可能。スマックは、独特な味わいなので代用品を探すのは困難。赤紫蘇のふりかけに似てはいるが、こちらは塩分が含まれているので代用品とはいえない。
3. スパイスのスマックのおすすめ通販や販売店
昨今、さまざまなスパイスが店頭に並ぶが、スマックはそう簡単には手に入らないかもしれない。おすすめの通販や販売店を紹介するので、参考にしてほしい。
DEAN&DELUCA/「スマック」
人気食材セレクトショップDEAN&DELUCAで販売されているスマックは、少量なので使い切りやすい。イスラエルの卵料理シャクシュカとの相性もいいらしい。オシャレなパッケージは、料理好きな人へのプチギフトにも合うだろう。
ASENA Online/「スマック」
こちらは30gのお試しサイズから、90、200、400gと量を選ぶことができるところがうれしい。鮮やかなカラーリングは本場トルコならでは。
レピス・エピス/「240アラビアン・ミックススパイス」
こちらでは、スマックにタイムとセサミを合わせたミックススパイスを購入することができる。スマックだけでは少し心配、という初心者にもおすすめだ。
結論
スマックスパイスは、オンラインショップや通販で手に入れるか、中東の食材を扱っている専門ショップを訪れるのが無難である。酸味と旨味が混ざり合う味わいは、どこか懐かしく、それでいて料理を新しい味わいへと導いてくれる。まずは少量パックから買い求め、いろいろなアレンジを加えながら楽しみたい。
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