1. あまり見かけない珍しい食材!シーアスパラガスとは?
シーアスパラガスは珍しい食材だ。なので、すぐに手に入るものではないかもしれない。まずは、シーアスパラガスの特徴や産地、収穫時期などを知り、出合った時のための参考にしてもらいたい。
シーアスパラガスの特徴
シーアスパラガスは寒さに強い品種である。海水で育つのでしっかりとした塩味があり、生のままでも美味しく食べることができる。さらに塩性植物の特権で、海水に含まれている成分が濃縮されるといわれている。塩味とともに、コリッとした食感を楽しめる非常に珍しい野菜である。
シーアスパラガスはヒユ科の一年草に属していて、海辺の冠水位から満潮水位付近に自生している。日本での歴史も古く、1891年に北海道の厚岸湖の牡蠣島にて発見されたことから、厚岸草(アッケシソウ)と名付けられた。また、秋から冬にかけて寒くなると赤く色づき、珊瑚のように見えることから「珊瑚草」とも呼ばれている。海外では国によって呼び名が異なり、イギリスでは「サムファイアー」、フランスでは「パスピエール」、オランダでは「ゼークラル」と呼ばれている。シーアスパラガスは成長過程で分岐を繰り返しながら30cm近くにもなるとされている。食用には若く柔らかい芽の部分が適しているため、市場では3~10cm程度のものが多く出回っている。
シーアスパラガスの産地
シーアスパラガスの産地は、北アメリカからヨーロッパやアジアにかけての寒い地域に広く分布している。日本国内では絶滅危惧種に指定されている。そのため、天然のものを収穫することはできず、基本的には輸入に頼ることになる。
シーアスパラガスの収穫時期
シーアスパラガスの収穫は新芽が伸びてくる春先から夏にかけて行われている。市場に出回るのは4~9月頃までとなっている。
2. 塩抜きしたほうがいい?シーアスパラガスの食べ方
シーアスパラガスの食べ方について詳しく紹介していくので、参考にしてほしい。
シーアスパラガスの食べ方
上記でも説明したとおり、塩生植物であるシーアスパラガスは海水で育つので、生の状態でも強い塩味がする食材である。とくに海外ではシーアスパラガスを生のままサラダに使うことがある。しかし、塩気と青臭さを軽減させるためには、シーアスパラガスを茹でてある程度塩抜きをして食べることをおすすめしたい。
シーアスパラガスの塩抜きの方法は、沸騰した湯で1分茹でてから、水に30分~1時間程度浸すというシンプルな方法である。長い時間水に浸したほうがもちろん塩気は抜けやすいが、完全に抜くことはできないということは知っておいてもらいたい。
3. どうやって食べる?シーアスパラガス料理
シーアスパラガスを使用した料理について紹介していくので活用してほしい。
シーアスパラガスとツナの和え物
材料
シーアスパラガス、ツナ缶、マヨネーズ、醤油、練りからし
作り方
シーアスパラガスは沸騰した湯で1分茹でてから、水に30分~1時間程度浸して塩抜きする。シーアスパラガス、ツナ缶、マヨネーズ、醤油、練りからしを混ぜ合わせたら、皿に盛り完成となる。ツナは油切りせずに、オイルごと活用するとよい。
シーアスパラガスの天ぷら
シーアスパラガス、薄力粉、片栗粉、冷水、卵、揚げ油、塩、レモン
作り方
シーアスパラガスは沸騰した湯で1分茹でてから、水に30分~1時間程度浸して塩抜きする。レモンはくし型に切り、卵は割りほぐしておく。ボウルに薄力粉、片栗粉、冷水、溶き卵を入れて、ダマが残る程度に混ぜ合わせて、天ぷら衣を作る。揚げ油を熱して、天ぷら衣をくぐらせたシーアスパラガスを揚げていく。表面がカラッと揚がったら、油切りをする。皿に盛りつけて、塩とレモンを添えたら完成となる。シーアスパラガスは生のままでも食べられるので、衣がカリッとすればよいだろう。
シーアスパラガスの炒め物
材料
シーアスパラガス、しめじ、オリーブオイル、塩、ブラックペッパー
作り方
シーアスパラガスは沸騰した湯で1分茹でてから、水に30分~1時間程度浸して塩抜きする。フライパンにオリーブオイルをひいて、しめじを炒める。しめじに火がとおったら、シーアスパラガスを加える。塩とブラックペッパーで味を調えたら、完成となる。シーアスパラガスはもともと塩味が強いので、塩は少なめにしておく。
シーアスパラガスのパスタ
材料
パスタ、塩、ベーコン、シーアスパラガス、にんにく、オリーブオイル、ブラックペッパー
作り方
シーアスパラガスは沸騰した湯で1分茹でてから、水に30分~1時間程度浸して塩抜きする。湯を沸かして塩を入れて、パスタを茹でる。にんにくはスライスにして、ベーコンは短冊切りにしておく。フライパンにオリーブオイルをひいて、にんにくを入れてから火にかけて、香りをオリーブオイルにうつす。シーアスパラガスとベーコンを加えて炒めていき、しんなりしてきたらパスタの茹で汁を入れて混ぜ合わせる。ブラックペッパーで味を調えたら、完成となる。好みに合わせて、鷹の爪を入れても美味しい。
結論
本記事ではシーアスパラガスについて、詳しく紹介してきた。メニューの紹介によって、さまざまな活用方法があるということを知ってもらえたことだろう。購入した際はしっかりと塩抜きをして、多くの料理に活用してもらいたい。
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