1. サラミとカルパスの違いとは?

サラミとカルパスはどう違うのだろう。味はほとんど同じに感じられるものの、サラミは棒状のままか輪切りにされていて、カルパスは短くカットされ個包装されているイメージがあるかもしれない。そんな見た目のイメージだけでなく、実は主原料や発祥の地も違うのだ。
違いは原材料!
サラミはイタリア発祥で、イタリア語で塩を意味する「sale(サーレ)」が語源。豚肉と牛肉の合いびき肉を使用して作られている。一方カルパスはロシア発祥で、ロシア語のソーセージを意味する「kolbasa(カルバサー)」をもとにした造語が名前の由来。豚肉・牛肉に加え鶏のひき肉、またはこれらの合いびき肉が使用されている。
カルパスのほうがやわらかい
さらにこの2つは水分量と加工法も違う。サラミはひき肉に香辛料などを混ぜ、腸詰にして加熱せずに乾燥・熟成したドライソーセージ。水分量は35%以下という基準があり、そのまま食べるほか、ピザやサンドイッチ、パスタなどの料理にも用いられる。
一方カルパスは、腸詰にしたひき肉を加熱したあとに乾燥・熟成したセミドライソーセージで水分量は55%以下という基準。サラミと比べてやわらかいカルパスは、つまみやおやつとして気軽に食べやすいように個包装にされていることが多いのだ。
一方カルパスは、腸詰にしたひき肉を加熱したあとに乾燥・熟成したセミドライソーセージで水分量は55%以下という基準。サラミと比べてやわらかいカルパスは、つまみやおやつとして気軽に食べやすいように個包装にされていることが多いのだ。
2. サラミとカルパスのカロリーは?

サラミとカルパスといえばほどよい脂と塩気が効いており、食べはじめると「もうひとつ」とつい手が伸びてしまう中毒性のある食べ物。食べると太る?体に悪い?など気になるポイントについて解説していこう。
気になるカロリー、食べ過ぎると...?
食品成分表のドライソーセージに分類されるサラミは100gあたり467kcal (※1) 。セミドライソーセージに分類されるカルパスは335kcalとなっている (※2) 。カルパス1個だと一般的なカルパス1個を3.5gとして12kcal。サラミは輪切り1枚を2.5gとして12kcal。1個あたりでは低カロリーに感じるが、ビールなどのアルコールと一緒にたくさんの量を食べるとあっという間に1食分の食事のカロリーを超えてしまう。お腹まわりや内臓脂肪が気になる人は注意が必要だ。
体に悪い?
塩分はカルパス1個・サラミの輪切り1枚ともに0.1g。塩分は摂り過ぎると高血圧などの病気のリスクが上がる。成人男性が1日に摂ってよい塩分量が7.5g未満といわれているので、食べ過ぎると塩分過多になり体に悪いといえる。3食の食事からとる塩分を考慮すると、1日1g・10個ほどが適量だろう。濃い味のつまみを食べるとつい飲みすぎ食べ過ぎになってしまいがち。結果、塩分やカロリーの摂り過ぎになってしまうので、健康や体型維持のためには量をコントロールしながら食べることが大切だ。
3. 手作りにチャレンジ!サラミ・カルパスの作り方

家飲みの機会が増えたいま、つまみを手作りしてみようという人もいるかもしれない。ここでは腸詰しないサラミ・カルパス風味のドライソーセージの作り方を解説する。手作りだと無添加で食塩量を自分でコントロールできるので、市販のものより健康的なおやつやつまみにできそうだ。
自家製ドライソーセージはこうして作る
鶏ひき肉と合いびき肉を1:1で合わせ塩・コショウ・ラード・米粉を入れてよく混ぜ、何等分かに分けてラップで包み棒状に成型する。冷蔵庫で1日寝かせたあと燻製器で2時間燻し、1つずつビニール袋に入れて鍋で30分茹でる。粗熱をとり冷蔵庫で1週間以上干したらサラミ・カルパス風のドライソーセージの完成だ。
賞味期限には注意!
サラミ・カルパスは乾燥熟成した加工食品なので基本的に長期保存が可能。しかし手作りのものは添加物が入っておらず、乾燥が不十分な場合があるため早めに食べ切ろう。
結論
子どもも大人もつい手がとまらなくなる美味しさのサラミとカルパス。違いを知ると手に取るときの気分も変わるはず。カロリーや塩分量は高めだが食べる量に気を付ければ体に悪いものではない。適量を意識して美味しく食べよう。
(参考文献)
※1:文部科学省 食品成分データベース
※2:文部科学省 食品成分データベース
この記事もCheck!