1. もろみ味噌とは?味噌汁にも使える?

もろみ味噌とは大麦や大豆、食塩や酒精などを発酵させた味噌。滑らかな味噌とは違い、つぶつぶとした大麦が入っているのが大きな特徴。普通の味噌は材料を潰しながら滑らかにして作るのに対し、もろみ味噌はそのままの状態で作られている。もろみ味噌の作り方は醤油とほとんど同じで、発酵させたものを絞ると醤油になるのだ。つぶつぶとした食感が美味しいだけでなく、栄養価が高いのも魅力の1つ。炭水化物やたんぱく質、脂質などのほかにサポニンやリノール酸などが含まれている。リノール酸は不飽和脂肪酸の1つで、体内では合成できない栄養素。サポニンは抗酸化作用があるとされていて、美容に気を使っている人にはピッタリの成分。もろみ味噌に使われている大豆には、大豆イソフラボンや体内で作れない必須アミノ酸も含まれている(※1)。味噌の代用として味噌汁などに使うこともできるが、普通の味噌汁とは違った味わいになる。味も食感も異なるので、代用として使うよりももろみ味噌を活かした食べ方がおすすめだ。
2. もろみ味噌の作り方とアレンジ

豆麹と大麦麹、醤油とザラメを清潔な保存容器に入れる。全体を混ぜ合わせ、ピッタリとラップをかけて密閉してからふたをする。1日1回清潔なスプーンなどで混ぜ、常温で1~2ヶ月発酵させよう。発酵が進むと水分が減っていき、麹の粒が柔らかくなっていく。しっかり発酵させられたら冷蔵庫に移し、いろいろな食べ方で楽しもう。
唐辛子でピリ辛もろみ味噌
もろみ味噌を作る際、みじん切りにした青唐辛子などを加えるとピリ辛に仕上がる。唐辛子の量や種類で辛さや味わいが変わるので、いろいろな品種で試してみても面白い。複数種類の唐辛子をブレンドすれば、オリジナルのもろみ味噌も作れる。
野菜入りでコクアップ
唐辛子以外にも、ナスや大根を入れて作る方法もある。どちらを使う場合もみじん切りにし、水分の多い野菜はある程度絞ってから加えるのがおすすめ。
3. もろみ味噌の美味しい使い方

もろみ味噌はきゅうりに付けて食べるイメージがあるが、じつはおにぎりや肉料理などに使っても美味しい。おにぎりにする場合はラップにごはんを広げ、中心に好きな量のもろみ味噌をのせて包めばOK。もろみ味噌は塩気が強いので、入れすぎには注意しよう。普通のおにぎりはもちろん、焼きおにぎりにしても美味しい。好みの形に握ったごはんのまわりにもろみ味噌を塗り、トースターや魚焼きグリルで両面をこんがりと焼けば完成。香ばしい味噌の香りが食欲をそそる。しその葉で巻いたり、みじん切りにしたしそを一緒にごはんに包んだりしても美味しい。豚肉などの肉料理に使う場合は、肉ともろみ味噌をジッパー付きの袋などに入れて漬け込むのがおすすめ。あとはフライパンでこんがり焼けば、柔らかくて美味しい肉料理が作れる。肉と野菜を炒めたあとにもろみ味噌で味を付ければ、味噌味の野菜炒めも作れる。
もろみ味噌は代用可能?
もろみ味噌が食べたいと思っても、家にない人も多いはず。そんなときは味噌や醤油麹、みりんや砂糖などを組み合わせて即席のもろみ味噌を作ってみよう。混ぜるだけで簡単に作れるので、手軽にもろみ味噌が楽しめる。
4. 市販のおすすめもろみ味噌

もろみ味噌の魅力が分かったところで、最後にスーパーなどで購入できるおすすめの商品や特徴を紹介しよう。
マルコメ「もろみみそ」
マルコメのもろみ味噌はパウチタイプで使いやすく、少量入りなので初めてもろみ味噌を購入する人にもおすすめ。豆味噌と麦味噌を合わせて作られているため、コクのある味わい。価格も安く、試しに購入してみたい場合でも手軽に手に取れるのが嬉しいポイントだ。
ますやみそ「もろみみそ」
ますやみそのもろみ味噌は大麦をたっぷりと使用しているため、旨みが強いのが特徴。大豆も使われているが、大麦をメインに使っているのでつぶつぶ食感が好きな人にはとくにおすすめだ。甘みもしっかりと感じられ、野菜に付けて食べるだけでも十分美味しい。
湯浅醤油「もろみ味噌」
湯浅醤油のもろみ味噌は甘めの味わいが特徴。麦のふっくらとした粒がしっかりと残っているため、食べごたえのあるもろみ味噌といえるだろう。
結論
もろみ味噌をよく知らなかった人も、その魅力的な味わいや栄養に心惹かれただろう。もろみ味噌は手作りでも意外と簡単に作れるほか、スーパーなどで手軽に購入することもできる。食べたことがない人は、ぜひこの機会に試してみてはいかがだろうか。
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